秋分(水引と秋明菊)#二十四節気の手紙
一年を春夏秋冬の4つに分け、さらに約15日ごとに分けた二十四節気。農業の目安として季節の変化に対応するために中国より伝来したと言われています。
移ろう季節をより身近に感じることができたらと思い、ドリンクスタイリストのemmyと、いけばな作家のMayu Araiによるドリンクとお花の交換会をはじめました。
二十四節気の時季に合わせ、お手紙のやりとりをしていきます。
今回は第十九回目の『秋分』、Mayuからのお手紙です。
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emmyさん、こんにちは。
中秋の名月も終え、今日は秋分の日となりましたね。秋風が吹くようになり空には鰯雲が・・・
今日は昼夜の長さが等しくなる秋分。
夕方の日差しも秋の色に変わってきたような気がします。
前回のドリンクはまさかの栗の登場に驚きました。栗ってなぜか飲み物のイメージが全くなかったのです。ドリンクを作りながら栗をつまみ食いしてしまうemmyさんが目に浮かんでちょっとおかしかったです。
個人的なことですが、最近花の好みが変わってきて山野草が気になります。バラのように華やかな花ももちろん今も好きですが、野山に咲いているようなさりげない自然の草花の佇まいに惹かれるようになってきました。
秋はそんな野趣に溢れた花が手に入れやすいように思っています。
今回は水引、藤袴、秋明菊、少し色づいた木苺の葉を合わせました。そういえば藤袴は秋の七草ですね。
こちらも紅葉し始めた木苺の葉に鶏頭の花を。
今はっと気がついたのですが、今回の器はどちらも二階堂明宏さんの器でした。薄くてシャープな形が儚げな草花にぴったりだと思っています。
草ものが主役の秋
都内では草花を野原で取ってくるというわけにはなかなかいかないですよね。身近なところなら猫じゃらしなどもいいと思います。グラスに数本さらっといけるだけ、そんなシンプルないけ方が秋草にはぴったりです。ぜひ楽しんでみて下さい。
食べ物も美味しい季節。食欲は増すばかりで困ったものですが、次回のemmyさんのドリンクも楽しみにしています!
それでは!
二十四節気に合わせ、季節に寄り添ったドリンクとお花の交換会をしていきます。
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撮影用の花代として使わせていただきます。ふんだんに花を使う訳ではないですが、サポートしていただけると助かります♪