自分で食べるものは自分で作る
ここ手賀の杜に越してから丸一年が過ぎ、2年目の春。念願だった「庭の一部を畑にする!」という思いを形にすることができました。
自分で食べる野菜は、できるだけ自分で育てたものをいただきたい。
そんな思いを持ち始めた時はまだマンション暮らし。
当時は近くのレンタル畑「シェア畑」の一画を借りて、有機野菜の作り方の基本である、土作り、野菜の仕立て方、肥料についてなど様々な経験をさせてもらいました。
もちろん、自分たちで食べるもの全てを作ることはここでは不可能。
それでも、自然のリズムから外れた野菜ではなく、季節の旬の野菜をいただくこと、採れたての野菜をいただくことができるのは、自分の中にある自然の感覚を目覚めさせてくれますし、結果、自然治癒力が活性化していきます。
当然、体の調子も整いますしね。
越してきてからは、「庭に畑を作る」という計画は後回しになっていましたが、
やっと気持ちにも余力ができ、今年の春土用が開けた後、有機肥料を漉き込み基本の土づくり。
そしてなんとか出来上がった我が家の小さな畑。
もちろん有機・自然栽培で野菜たちを育てていきます。
植え付けたのは、トマト、ピーマン、ナスの3種類。
そして、トマトのためのバジル、ナスのためのマリーゴールドも入れ込みました。
これらのハーブや花はコンパニオンプランツといって、お互いの成長に心地よい環境を作ってくれる良きパートナーになってくれます。つまり、農薬などを使わずに植物たちが持つ特性を活かしながら病害虫を防ぐやり方です。
水分の好きなバジルがトマトの好きな乾燥した土に変えてくれること、
そしてバジルの強い香りはトマトにつく虫たちを寄せ付けないようにしてくれます。
同じような理由からナス科の野菜にはマリーゴールドを植えることで化学的な農薬を散布することなく、病害虫の発生を抑えることができるのです。
また、植物だけでは防げない虫の発生には、重曹や赤唐辛子などを使った薬剤の作り方も教わりましたので、これからの野菜たちの成長を見ながら取り入れていくつもりです。
そんな自然の植物による共生の知識は、以前お世話になった「シェア畑」さんのスタッフの方に教えていただいたことが役立っています。
農作業の時に感じる土の匂い、感触、虫たちや微生物たちなどの小さな命。そして太陽の温かさと心地よい風・・。その時間は、ただただ無心の状態。とても心がリラックスしているように感じます。
季節のリズムに沿っていただく野菜、そのほんの一部でも自分で作ることで、私たち人間も自然界の一部であることを実感できる、とても豊かな暮らしだなと思うのです。
これから梅雨もやってくるし、今年の夏はまた酷暑になるとのこと・・。
自然環境の変化に柔軟に対応しながら、美味しい夏野菜の恵みを味わえるよう、日々楽しみながら世話をしていこうと思います。