不思議な少年
著者:マーク・トウェイン
あらすじ
中世ヨーロッパの一村を舞台とする。ある日突然やってきた紳士的な美少年は自らをサタンと名乗り、天使の力を見せてくれた。彼と、主人公の友達数人との間だけで披露される不思議な力は村にも影響を与えていく。
印象に残ったセンテンスなど
冷笑は攻撃
現世は苦痛であり、アベルとカインから人類は殺戮の文明を発展させてきた。
苦しんで生きるよりも早く天国に行ったほうがいい。行けるとは限らないが。
感想
サタンの語りが大きな割合を持つ。内容は破戒的であるが、語り手が完璧超人の自称天使なので人類の愚かさが浮き彫りになる。あとがきにあるがマークトウェインのペシミズム絶頂期らしいので、サタンに代弁させているのだろうと邪推。とにかく刺激的なお話をするので読者もサタンに惹かれるようだ。