「多元追憶ストライクエンゼル」各話紹介#4
ぼくが制作に参加している自主制作アニメ「多元追憶ストライクエンゼル」。その各話を、メインプロットを追いながら見どころや制作の裏話などをお届けします。
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今回は第四話「赤き星と少女」の紹介と解説です。
第四話は、アクションシーンは少なく、会話のシーンが多めとなっていますが、物語の大事なターニングポイントです。セリフやキャラの表情による情報が多いです。後の展開への布石となるシーンが多いため、聞き逃しや見逃した部分を補完するようにこの記事を使ってください。
この記事の見出しをクリックすると本編の該当箇所の再生ページに飛ぶようになっていますので、ビデオソフトのチャプター機能のように活用してください。
「我火星ニ到着セリ」
第三話での戦闘ののち、火星に到着したヒリュウ。出港以来最初に立ち寄ったこの星での目的を、地球にいる副司令から伝達されます。
それは、火星アルカディア軍港管理官のグラハム・アルカード中尉から"最高機密"を受け取れとの指示でした。
上の人物がグラハムなわけですが、顔に影を落とす意味や、最高機密とは何かということが本エピソードのメインとなります。
ちなみにこのグラハムは、本シリーズでこの回が唯一の出演となります。が、存在感は大きい。今後の展開にどのような影響を与えているのか、ちょっと俯瞰しながら彼の言動や行動を見ていってください。
認められたセラ
セラのヒリュウへの乗艦を頑なに否定していた青木でしたが、第三話でのセラの活躍を認めた形で、航空隊に迎えます。
セラも青木もお互いの背景を知っているからこその関係性があり、それはこのヒリュウという艦内でも独特のものです。そんな彼らの会話において、どのような言葉が影響しているのか、構図や効果音等に今後も是非ご注目ください。
ストライクエンゼル見学ツアー
セラと同様に、第三話での戦闘をきっかけに気持ちに変化が訪れたリョウジ。下艦を望んでいましたが、戦術長としてヒリュウを支えることを選択します。
副長のミサキは、ヒリュウの武装をレクチャーするため、リョウジをヒリュウの「見学ツアー」に招待します。
・次元振エンジン
・50サンチ三連装衝撃砲塔(ショックカノン)
・次元振動砲
これらの艤装の説明と共に、ユバフ粒子だのザハニッツだの...様々な用語が登場し混乱するかもしれませんが、要所要所で登場するキーワードですのでついてきてください。
ヒリュウの艦首に備えられた次元振動砲ですが、次回第五話でクローズアップされます。ここで本編中の原理説明シーンより台詞を抜粋しますので、ぜひ予習してください。
ミサキ「これが艦首次元振動砲。いわばヒリュウの切り札ね」
リョウジ「次元振動砲…」
ミサキ「次元振エンジン内で高次ユバフ粒子をさらに加速させた際に発生した余剰次元エネルギーを収束させて射線上に放出する兵器よ。
放出されたエネルギーは空間を押し広げる巨大質量を得て、ザハニッツ次元振動輻射を発生させる
ザハニッツ輻射の破壊力は私達人類には計り知れないもの、だから兵器として搭載していても運用には細心の注意が必要。
いずれ試射をしなければならないでしょうけど、これを使うには私か艦長の許可が必要なの。いつでも使えるというわけにはいかないわ。
文字通り最後の切り札よ」
リョウジ「最後の切り札…」
リョウジをはじめとした艦橋クルーは、この前提を共有したうえで作戦を展開しているということです。
グラハム・アルカード
この第四話での見せ場であり、本作でのターニング・ポイントです。
本作で何度か登場した「先の大戦」という言葉。リョウジはその結果を初めて目の当たりにすることになります。
そこに現れたグラハム・アルカード中尉。そして謎の少女。この時点では理由は分かりませんが、グラハムはリョウジに対してヒリュウに乗艦することへの覚悟を問われます。
これまでの経験から、戦術長としての責任を受け止め、覚悟を決めたリョウジ。
「この世界を守っていきます」
その言葉に対し、驚いたような、関心したような、喜んでいるような複雑な表情でリョウジを認めた様子のグラハム。謎の少女と共に、艦へ帰還するリョウジを送り出します。
相部屋
ミサキは、リョウジを部屋に案内します。
相部屋の相手は、セラでした。
第三話で活躍した二人の初対面です。
こんな待遇、現代社会でやれば一発でスキャンダルになると思いますが・・・飛び入りで乗艦した二人のため、新しい寝室を用意できなかったのか(この艦の寝室はそこまでシビアに限られているのでしょうか)。
第四話では比較的難解で緊張感のある作劇が続きます。このシーンではそんなエピソードにおいてのアイスブレイク的な、軽いギャグパート的な描き方をしました。
予期せぬ形で生活を共にすることになったリョウジとセラ。この出会いが彼らに及ぼす影響は、本作の随所で描かれます。
託される”最高機密”
グラハムから最高機密を託されたヒリュウとそのクルーたち。
第一艦橋の新たな表情のもと、ヒリュウは「銀一号作戦」遂行のため冥王星への進路をとります。
「世界を再生しよう」
終盤、ふたりの男女が登場します。
その名は、ハインツ・グライストとザビーネ・リーベルト。
ぼくらからすれば既視感のある腕章や敬礼が見受けられます。ヒリュウの新たな船出に呼応するように、何か大きな動きが起こるようです。
第五話へつづく
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