自分だけの特別な旅
僕は社会人になってから旅行という魅力に気づき
国内を旅していろんな景色や人、文化に触れてきた。
気づけばこれが仕事になってるって
当時の僕には想像もできないだろうな。
当時はとにかく何処かに行くのが楽しかった。
どこへ行っても新しい発見だらけで、
色んな場所に行くたびに
自分の世界がどんどん広がってる感覚。
愛知にいたと思ったら、次の週は鹿児島。
その次の週は三重にいるなんてこともありました。
友達には結局三重来るなら
最後に鹿児島行けよって言われたこともあります。笑
まあ、そうかもしれないけど
その時に行きたい場所に
とにかく行きたかったんですよねきっと。
今でも僕は旅を続けていますが、
年を重ねるとまた違う感覚があることに気づく。
年と共に旅も重ねて行ったからこそ
味わえる深い感動。
もっとも最近感じるのは
旅のたびにちょっとずつ
変わっていく自分を感じる。
きっと何かをを重ねたからこそ気づくものや、
心に響くものがあるんだと思う。
なんで感じ方が変わるのか。
「見たことのない風景」
「その土地の美味しいもの」
「新しい出会い」
旅先で感じる感動や高揚感ってありますよね。
それは最初は旅に行った時だけ感じる物。
ではなくて、全部心に残ってる物。
だから旅を重ねるごとに感じ方も違うし、
自分自身の価値観も少しずつ変わって行くような気がする。
北海道のラベンダー畑に広がる
紫色の波みたいな景色。
目の前に広がるその風景は
ただ美しいだけじゃなくて、
「こんな世界が日本にあるんだ!」
って驚きと感動で胸がいっぱいになる感じ。
京都では、石畳の細い路地を歩いていると、
風情ある町屋や、古の時代の空気がふとよみがえる気がしたり。
屋久島の太古の森では、
ただの一本の木が何百年も生き続けてきた重みを感じて、自然ってこんなに大きな存在なんだなって、じんわりと感動する。
でも本当におもしろいのは、
こうした旅の記憶や気づきが、
実は帰ってからの日常に影響してくるってこと。
昔によく帰るまでが遠足って言われたけど、
僕の感覚では帰ってからもずっと遠足が続いてる。
それまで自分の中で「当たり前」
だと思っていた人間関係とか日々の悩みとか、
旅を通して相対的に感じられるようになる感覚がある。
四国の山奥で出会ったおじいさんが、
黙々と畑を耕しながら自然と共に生きている姿を思い出すと、自分の生活ももっとシンプルでいいんじゃないかって考えたり。
田舎の湖畔で魚を釣っていた親子の光景が
ふと浮かぶと、「今この瞬間も、あの場所ではあの生活が続いているんだ」って思える。
すると、なんだか今の自分が小さな世界の中で生きているわけじゃなくて、日本中、いや世界中には、いろんな場所でいろんな人がそれぞれの暮らしをしているって感じられて、視野が広がるんだよね。
旅で得たこの感覚は、
日常がちょっと変わって見える、
そんな特別な視点を手に入れたようなもの。
旅は人生観を変える。
こうして一度でも自分の目で旅の魅力を感じると、
その言葉の本当の意味がわかる気がする。
僕にとって、
この感覚を共有できる人がいることが嬉しいし、
大切な人たちにも、いつか自分だけの「特別な旅」を見つけてほしいと思う。
旅をすると、
普段何気なく過ごしている日常にも
新しい気づきが生まれる。
いつもの朝の通勤道がちょっと違って見えたり、
忙しい毎日の中にも、小さな感動や喜びを
見つけられるようになる。
だから旅は、ただ非日常を楽しむだけじゃなくて、
その後の日常をもっと豊かにしてくれる「スパイス」みたいなものだと思ってる。
どんな場所でも、どんな小さな出会いでも、
旅をすれば必ず何かが心に残る。
そしてそれが、きっと帰ってきてからも、
ふとした瞬間にあなたの日常を彩ってくれる。
旅に出ると、今まで知らなかった
「自分らしい生き方」や「本当に大切にしたいもの」に気づけるかもしれない。
そうなふうに思いました。