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【今日の臨床】仕事中に物を取ろうと身体を左に捻った際、右腰を痛めた50代男性。前編

※写真は施術中のイメージ写真で、本文とは関係ありません。

この男性は、仕事中に
立ち姿勢で左側にある物を
取ろうとして右腰を痛めました。

左に身体を捻った際、
あっ、やっちゃったと
思ったそうです。

身体を捻ったり、
立ち上がり動作が
辛そうです。


普段、仕事中に身体を捻る
動作はあまりないとのこと。

あまりやらない動作
だからなのかも知れないが、
それにしても身体を捻った
だけなので、何かしら前兆
はあったのかも…


まずはどこに問題がある
のかを足を触診して確認。

右足第5中足骨沿いに
硬さが出ている。

状況的に右前鋸筋かなと思った。

本当にそうなのか
触診で確認すると
緊張と圧痛があるので
間違いなさそうです。


身体を捻って右前鋸筋が
張ったということは、
右腕を伸ばして物を
取ろうとしたと思われる。

前鋸筋が張るケースは、
肩や腕を巻き込んで寝てしまった時
腕を伸ばして何かをした時
脇を閉じながら物を持ち上げた時
などが挙げられる。

いずれの場合も
前鋸筋がどのように縮んで
いるのかを見極めて
それに合わせて更に縮める
ことで前鋸筋の緊張が緩む。


多くの治療家は、
縮んで硬くなった筋肉を
ストレッチやゴリゴリ揉んで
緩めようとするが、
これはあまり効果的ではない。

どこの筋肉であっても
緊張した筋肉の癖を見極め、
その癖に合わせて更に縮める
ことで緊張が自然と緩む。

的確に行えば、
10秒もしないうちに緩んでくる。


で、この男性の一番の
原因と思われる右前鋸筋を
緩めてみたところ、
変化は出たものの
まだ何かが残っている感じ。

しかし、10分ちょっとある
時間が来てしまったので、
取りきれず終了となった。

始める前よりは良くなった
のだが、取りきれなかった
原因は何なのか?


次回の投稿でお伝えします。
お楽しみに。


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