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【埼玉ウォーカー】うどんと銘菓のまち・加須市を歩く

 こんにちは、TRIP_YUKOです。今週は埼玉県へおでかけ。埼玉県の北部にあり群馬県・栃木県・茨城  県の北関東三県に隣接する加須(かぞ)市に行ってきました。お昼ごはんからスタートのサクッと日帰り旅です。

■11:30 加須駅 到着

東武伊勢崎線 加須駅北口

 今日のお出かけ先を決めた理由は「加須うどん」という特産があるということだけ。
 駅を降りると静かな郊外の街。北口から真っ直ぐ伸びる大通り沿いにはお店屋さんが連なり、埼玉の一大産業である「人形屋」も見かけました。

 あ、出ました!

関東にしかない だんごとのりまきを一緒に売る店

 関東のだんごとのりまきを一緒に売る店。上京した私にとって違和感を感じたカルチャーのひとつ。
 
 他の地域じゃ、海苔巻きを大々的に売ってる店自体が思い浮かばないですし、菓子店じゃなくだんご屋が現代の住宅街に存在するんだとびっくりしたものでした。こういうお店たぶん関東だけだと思うんですよね。 

■加須市観光協会

 何も知らずに訪れた丸投げスタイルの私は定番散策ルートを教えてもらおうと観光協会へ。ダンディな優しいシニアスタッフの方に教えて頂きました。

加須観光協会 加須市商工会議所

 加須の観光パンフはなかなか立派なもので、雑誌形式の充実した内容です。もちろん観光のトップは「加須うどん」かと思いきや「花の特集」。え!?加須って花が有名なの!?

 桜や大藤、紫陽花、菖蒲、オニバスなど春から秋にかけて様々な季節の花がいたるところで見どころらしいのです。来る季節間違えた…か?

 加須は他にも鯉のぼりが有名で、毎年5月3日には100mの巨大鯉のぼりを利根川に揚げる恒例行事や、節分で有名なお寺や神社、酒蔵、城、お子さんが喜ぶプレジャーエリア。北には渡良瀬遊水地の散策など広範囲に渡って幅広いジャンルの見どころが点在します。

 どうやら歩いて駅周辺をサクサクっと周れば見れちゃうコンパクトな街ではなさそう。

 ここはひとまず加須うどんのお店で作戦を練ることにしました。

加須市の観光パンフレットより 「うまい!加須うどん」

■加須うどんの筆頭 吉野屋本舗

吉野屋本舗

 ランチに訪れたのは「吉野屋本舗」さん。加須うどんリストの一番上に掲載されている文字通り筆頭のお店です。11:45の時点で8割方は埋まっていて、その後も続々とお客さんがやってきました。

 古くからのお店のようですが、清掃が行き届いていますし、スタッフのお姉さんも優しい接客で安心感があります。「ごゆっくり」と掛けてくれる一声が嬉しい吉野屋本舗さんは気持ちの良いお店でした。

 オーダーは、瓶ビール、もつ煮、野菜天ぷらうどん(もり)、南蛮うどん(もり)。

なんばんうどん(もり)

 細めのうどん。ピカピカしてとてもキレイなおうどんです!!シンプルなおうどんで癖がなく、見た目だけでなく味わいも美しい。
 麺は細めなこともあってか、コシは強くはありません。老若男女が食べられる万人うどんです。 

 埼玉といえば極太のワシワシな「武蔵野うどん」も有名。同じようにつけ汁に浸して食べるうどんなので、似たようなうどんを想像していました。
 地域が違うとこんなにも違うのかとびっくり

ピカピカのおうどん

 口コミを見ていると「特徴がなくてがっかりした」という声をちらほら見かけました。
 たしかに非常にシンプルなおうどんなので、B級グルメ的な特徴のあるうどんだと思って食べに来ると期待外れに感じてしまうのかもしれませんね。

 でも、加須うどんは「正面から美味い」うどん。このクオリティのうどんを食べようと思っても、普段うちの周りじゃなかなか食べられません。さすが香川に次ぐうどん王国です。埼玉はうどんが美味い。

■不動ヶ岡不動尊 總願寺 

関東三大不動に数えられることもある總願寺

 ランチのあとは駅北口から徒歩圏内(25分)のお寺「總願寺」へ。関東三大不動にも数えられます。 毎年2/3に行われる豆まき行事が有名で有名人がゲストに来るのだそうです。今年(2023年)はデヴィ夫人がいらしたとか。

きらびやかな金色の山門

 山門はなんと金色!光り輝いていて、屋根の細工も重厚な造り。手水は最近ブームの花手水。花が咲かない冬でも美しく飾ってあるのが嬉しいですね。

花手水も美しい

■埼玉県の銘菓・和菓子を味くらべ

 總願寺の通り沿いの菓子店に立ち寄りました。
郷土料理百選にも選ばれている「いが饅頭」。加須、久喜の和菓子「塩あんびん」。埼玉県北部の銘菓五家宝」を一気にゲット!埼玉の銘菓がこんなにも加須に集結しているとは。加須は銘菓のまちでもありますね。

ダンディで温和なご主人が素敵な「三小間」さん

 和菓子屋「三小間」さんでは、塩あんびんといが饅頭を購入。温和でダンディなご主人が優しくてホッ。お人柄が出るかのような上品なお餅。

五家宝の老舗 武蔵屋本店

 五家宝の武蔵屋本店さんは文久2年創業という超老舗。いかにも格式のありそうな店構えです。

 それぞれのお菓子はこんな感じ。

(左から)塩あんびん、いがまんじゅう、生五家宝

 塩あんびんは、砂糖を一切使わない塩大福でほんとに甘くありません。お菓子というか惣菜かも。
 いが饅頭は、饅頭に赤飯を被せるという3層構造のびっくり斬新な発想のお菓子です。
 五家宝はもち米をあられにして、きな粉をまぶしたお菓子で、口の水分を全部持っていかれました。  

 一度食べたら忘れられない「埼玉お菓子3兄弟」と名付けよう。

■駅南散策 〜騎西城跡、玉敷公園、釜屋〜

 続いてはバスに乗って一気に駅の南側へ。騎西城、玉敷神社(公園)、地酒酒蔵の釜屋をぐるっと回ることにしました。

騎西城跡

 なかでも玉敷公園の大藤の藤棚は凄かった!もちろん今は咲いてはいませんが、広がる藤棚の大きさに驚きました。これが満開になったら、それはそれは素晴らしい藤の絶景が見られること間違いなし。
 藤の名所はいくつか行きましたが、もしかしたら玉敷公園が一番すごいかもしれません。これは見に来たい!と思わせる立派な藤棚です。

県の天然記念物 玉敷公園の大藤

 加須の地酒「力士」という銘柄を造る釜屋さん。試飲を楽しみにしていたのですが、この日はなんと休業日…。残念!

加須の地酒「力士」の酒蔵 釜屋

 駅周辺だけでも幅広いジャンルのスポットが楽しめた加須巡り。花の季節に渡良瀬遊水地を含めて訪れたいです。

■コンテンツツーリズムの聖地 鷲宮神社
(久喜市鷲宮地区)

 夕暮れまでもう少し時間があるため、足を伸ばして東武伊勢崎線、加須駅から2駅の「鷲宮」駅へ。
 分かる人にはピンとくるという「鷲宮神社」を訪れました。

アニメ らき☆すたの聖地 鷲宮神社

 鷲宮神社は関東最古の大社であり、吾妻鏡にも登場する武士に崇拝された神社。

 しかしこの鷲宮神社は「由緒ある神社である以外」に全国的に超有名な神社。2007年に放送されたアニメ「らき☆すた」のオープニングのワンシーンに登場する聖地として知られるようになりました。

 今では当たり前となった「聖地巡り」ですが、聖地巡り(コンテンツツーリズム)が確立される発端ともなったのが鷲宮神社。観光業に携わる人で鷲宮神社を知らない人はいないのだそうです。

いろんな御朱印があって楽しい!

 神社はアニメに登場するだけあって(歴史が古いことからも分かる通り)非常に立派。伝統的な神楽も披露される神楽の舞台もあり、アニメを知らない私でも見ごたえのある神社でした。
 御朱印も工夫があってとっても綺麗ですね。

鷲宮催馬楽神楽は年6回披露される

 近くの青毛堀川の土手には河津桜が植えられていてもうすぐ咲きそうな気配。桜を見ながらの神社参拝も良さそうです。

青毛堀川の河津桜

と言うことで、今週のお出かけは終了。以上、埼玉県北部の加須の日帰り旅でした!


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