【アート旅】兵馬俑と古代中国 in 上野の森美術館
想像の20倍凄かった!!!
こんにちわ。お出かけジャンキーのTRIP_YUKOです。11/23(祝)、上野の森美術館で開催中の「兵馬俑と古代中国」に行ってきました。
アートというのか、博物館というのか微妙なところですが上野の森美術館で行われていたのでアート旅としてご紹介します。
冒頭にも書いたとおり、むちゃむちゃ凄かった!
これはおすすめしまくりたい展示でした!!
見学時間は1時間ちょっとくらいです。
■兵馬俑の展示は7年ぶり?
今年、名古屋・静岡・京都と各地開催してきた「日中国交正常化50周年 兵馬俑と古代中国〜秦漢文明の遺産〜」がいよいよオーラス東京へ。
上野の森美術館で2022.11.23-2023.2.5まで開催されています。兵馬俑の展示はおそらく2015年に東京国立博物館ほかで開催された「始皇帝と大兵馬俑」展以来ではないかと思われます。
そう言えば、ちょうど私が東京に転勤した頃で。東京国立博物館へ行ったときに企画展でやっていたけど、当時は博物館に興味が薄くて。チケ代高いから行かなかった記憶があるような、、、。
次がいつかは分かりませんが、先になると思われるので、今見ておいたほうが良い展示です。
■兵馬俑とは
兵馬俑とは、古代中国(紀元前1600-後221年)で死者を埋葬する際に副葬した兵士の人形を象った陶製の像のこと。特に秦の始皇帝陵の兵馬俑を狭義で指すことが多く、埋葬された兵馬俑の数は8000体にものぼります。
古代中国では、兵馬俑や動物、家屋などいろいろな俑が埋葬される風習文化があったそうですが「等身大サイズ」なのは秦始皇帝陵だけ。
本物の人に似せると魂が移ってしまうと考えられ、単純化した意匠や小さいサイズの俑が通例でした。秦はなぜタブーを犯してまでこのようなものが作ったのかは未だ解明されていないそうです。古代中国の謎。
■9:30- 上野の森美術館
上野の森美術館は、キングダム展以来。これ余談なんですけど上野の森美術館に行くときはいつも大雨。
建物の壁面に大きく掲げられる展覧会の看板。これが上野の森美術館は素敵なんですよね〜。来たっ!て感じがして気分が上がります。
朝イチ9:30の回。開場前にすでにお客さんもたくさん。当日券も販売していましたし、今のところチケ売り切れは心配なさそうです。
■日本とレベチ過ぎ!青銅器や金の品々
展示の前半は青銅器や金の装飾物がたくさん展示されています。
もう冒頭から展示品が圧巻!!兵馬俑まで見ずとも見に来た価値があったと思えるほど素晴らしい展示品の数々でした。
まずは品物の保存状態がむちゃくちゃ良いんです。割れたりせず丸々残っていて、その状態も良い。それも、推定される年代が紀元前400年とか紀元前200年という、とんっでもない昔にも関わらず!
日本の昔のものなんてほぼ割れてるじゃないですか。残っててもボロボロなのが普通ですよね。日本の歴史のものよりものすごーーく前なのに、こんなにも保存状態が良いって、、、凄すぎる!と驚きました。
そして意匠、デザインが凄い!日本じゃ縄文人くらいの時代のはず。文明が違いすぎる。
青銅器って、学校でも散々テストに出たし、博物館でも銅鐸など散々見てきました。
縄文は縄押し付けた文様。弥生で多少の炎感くらいの細工がいいところ。
まぁまぁこんなもんやろって感じですが、中国の青銅器を見たら概念がひっくり返ります!
青銅器で、ここまで細かな細工や意匠が実現可能なのかと、もう〜びっっくりしました!ありえへん。
■俑のレベルが違いすぎ!
続いての展示は、古代中国における俑の変遷。秦前後の様々な俑が展示されていて、違いについて知ることができます。
兵馬俑というと、等身大の人形というイメージですが、それは秦だけで前後の時代はサイズが小さいのが慣習。兵士だけではなく家や豚、馬など生活に関わるものをモデルにした俑が多く副葬される時代もあったようです。
死後の世界でも不自由なく暮らせるようにという弔いの気持ちが見えますね.
俑はサイズが小さかったり、意匠は単純化していると言ってもその精巧さには目を見張ります。
日本の墓に埋めるといえば「埴輪」。あれを想像してたらマジで度肝抜かれます。
紀元前1000年にこんな精巧な造形が作れるってほんと凄すぎ!明らかに文明の深さ、長さが違う。
文明のスケールの違いにお手上げ!この造形の凄さ、ぜひ実際に見てほしいです。
■いよいよ兵馬俑登場!
そして最後の展示。
お待たせしました!兵馬俑の登場です!兵馬俑の展示スペースは写真OK!秦の始皇帝といえば、大人気漫画「キングダム」。キングダムとのコラボもあり、関連する時代や物が描かれている漫画のシーンも展示されていて、キングダムファンとしても興味深かったです。
兵馬俑展示ブースで、お出迎えしてくれるのが「2号銅車馬(レプリカ)」。等身大なので迫力がすごい。これを墓に入れてるってとんでもないです。
この銅車馬は、キングダムにも出てくるのだとか。よりリアリティを持って作品が楽しめます。
メインブースには10体ほどの兵馬俑がズラリ。
すごい。兵馬俑って、ただまっすぐ前向いて並んでいるんじゃないんですね。
武器は木でできているため朽ちてしまっていますが、どの兵馬俑も剣や槍などの武器を持っていたそうです。
膝をついているものや、弓を打つ体勢のものなどそれぞれに個性があり、本当に兵士軍団がいるかのような迫力。兵馬俑の表情の豊かさ、体格や姿勢のこだわり。想像を遥かに超える代物です。
今回の展示の目玉「将軍俑」。11体しかまだ見つかっていない貴重な1体が日本初上陸!これは今までの兵馬俑展でも見れなかった貴重な展示です。
そんな将軍俑がこちら。
キングダムを読んでいるとまさか大将軍!?なんて思いますが、ここで言う「将軍」とは十人くらいをまとめる人がモデルらしいです。
それでもやっぱ他とは違うな!と思わされる造形で見応えがあります。将軍俑の胸板と後ろの背中の厚み!なんだか頼りがいがありそう。
以上が兵馬俑と古代中国の展示。大体1時間ちょっとの見学時間でした。
■グッズがめちゃめちゃ可愛い!!
最後はグッズコーナーへ。「兵馬俑のグッズて、絵画でも無いし、何買うねん‥」と思ってたのですが、、、!グッズが最強にかわいい!!(笑)
人気のあるイラストレーターさんたちがデザインした兵馬俑たちがめちゃめちゃかわいいんです。 兵馬俑も「TERRACOTTA WARRIORS」 と英語ロゴで描かれるとめちゃオシャレに見えます。
色々行った美術展や博物館のなかでもダントツかわいかったなぁ。
と言いながら何も買わなかったんですが、、、。ほんと可愛いので、メモ用紙とかペンケースとか、使うものがある方は絶対欲しくなりますよ!
■大満足だった兵馬俑展
墓に副葬したすごい数の兵士像というイメージや知識しかなかった兵馬俑。中国の歴史の長さ、スケールの壮大さに驚くばかり。
秦の始皇帝陵の始皇帝が埋葬されている空間は水や空気も入らない空間になっていて遺体がそのまま残っている可能性もあるそうです。すごい話!
想像の20倍凄かった大・大・大満足の兵馬俑展。ぜひこの機会をお見逃しなく!
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