見出し画像

【神奈川Short Trip】馬車道を歩く よこはま建築めぐり

 みなさんこんにちわ。お出かけ大好きTRIP_YUKOです。

 本日の記事は横浜の馬車道エリアをブラブラするサクッと散歩。日本の建築家が手掛けた建築をメインに巡ってみました。

■ランチ叶わず!:馬車道十番館

 11:00。馬車道周辺で洋食ランチを求めて「馬車道十番館」へ。レトロで素敵な外観が、雰囲気からして横浜らしい。
 中へ入ると店内はすでにお客さんでいっぱい…。喫茶室は1時間待ちで、しかも土日はコースのみと発覚。さすがに一人でコースは勿体ないな〜と今日は諦めました。

レトロな外観だけど昭和42年竣工

 せっかく来たので、名物の「ビスカウト」を購入。見た目もカワイイ💕

■ランチ:紅茶専門店 サモアール 馬車道店

 今日のランチは「サモアール 馬車道店」に行ってみました。完全昭和レトロな純喫茶。紅茶の専門店で紅茶が特に美味しいらしいのです!

若干入りにくいくらいの外観

 外観は経年を感じるビルの1階。ドアを開くのも若干躊躇う。店内は「昭和レトロ」という言葉を具現化したような喫茶店です。備え付けのエンジ色のソファに、テーブルにはビニールのテーブルクロスがかけられていて郷愁にかられる趣。

昭和レトロな純喫茶(完全喫煙可)

 こちらのお店は喫煙可。分煙の概念が皆無な空間なのにタバコは吸わないならカウンター。気にしないならソファ席と勧められます。同じ空間過ぎて、もはや席を分ける意味よ…!

 恐らく鉄板メニューと思われる「オムライス(チキン)+ドリンク(アイスロイヤルミルクティー)セット」を注文しました。

トロトロ卵のオムライス。クオリティ高い!

 程なくして運ばれてきたオムライスは、トロトロ卵タイプ。トロトロ卵は昭和じゃないけど、黄色と赤、お皿の白のコントラストが美しくシンプル。レトロ感を醸し出しています。

 卵は絶妙だしチキンライスもGOOD!酸味のあるトマトケチャップスープがいい塩梅。普通にオムライスのクオリティが高い!このオムライス旨し!

バカ旨いアイスロイヤルミルクティー

 遅れて運ばれてきたサモアール名物「アイスロイヤルミルクティー」。かなりたっぷりの量と、2層に分かれた見た目はインパクトがあります。オムライスを中断してミルクティーをひと口頂く。

 …?このアイスロイヤルミルクティー…Σ(꒪⌓꒪ノ)ノ

 バカウマい。

 こんなにも量があるのに、もう飲み進めるのが勿体ない…。高クオリティのオムライスを凌駕するアイスロイヤルミルクティーのあまりの旨さに衝撃を受けました。

 お店はまぁ非喫煙者には居心地は良いとは言えないなぁ〜と思うのですが、このアイスミルクティーを飲みには来たいかも。今まで飲んだ紅茶で一番美味しかったかもしれません。

■神奈川県立歴史博物館(設計:妻木頼黄)

 ランチのあとは横浜建築めぐりへ。まずはサモアールからすぐの「神奈川県立歴史博物館」へ。
 明治37年に完成「横浜正金銀行本店」として建てられたドイツの近代様式に影響を大きく受けた建物だそうです。

明治37年完成 横浜正金銀行本店

 横浜正金銀行は、現在の三菱東京UFJ銀行の前身にあたります。設計者の「妻木頼黄」は明治建築界の3大巨匠に挙げられる人物で「横浜赤レンガ倉庫」が有名です。

(参考)夜の横浜赤レンガ倉庫

 神奈川県立歴史博物館の入場料は300円、JAFで250円になりとってもお安い。250円とは到底思えない広さと展示量で良質な博物館でした。

 横浜は文化・商業的に先進的な都市であったので展示も近代あたりが一番の目玉。なかでも興味深かったのは「横浜浮世絵」です。

 「横浜浮世絵」とは幕末〜明治にかけて開港をきっかけに来日した外国人の生活文化や、どんどん洋風化していく「横浜」の街風景を描いた錦絵を指します。

横浜浮世絵

 全く異なる生活文化へと向けられる日本の人々の好奇心を満たすため、横浜浮世絵というジャンルが生まれたのだとか。
 
 浮世絵といえば葛飾北斎や歌川広重など「和」的な絵のイメージしかなかったので、こんな洋風な題材の浮世絵があるのだと知り驚きました。

■横浜市営地下鉄 馬車道駅(設計:内藤廣) 

 続いて向かったのは横浜市営地下鉄の馬車道駅。横浜市営地下鉄各駅ごとに著名な建築家が設計しており、それぞれの駅に趣向が凝らされています。
 地上の駅舎は設計に拘っているものも多いですが、地下鉄で設計に拘っているのは珍しいのではないでしょうか。

横浜市営地下鉄 馬車道駅

 「馬車道駅」は内藤廣氏の設計。内藤廣氏は暖かみのある木材をつかった建築で有名です。旭川駅や高知駅などいくつも素敵な駅舎デザインがありますが、地下鉄駅の設計は馬車道駅だけだそうです。

改札ホームの天井

 地下鉄ながらドーンと吹き抜けの構造。改札のドーム天井がとても印象的です。落ち着いた太い柱の木材が暖かさを感じさせます。

壁面には昔の駅の

 壁面はレンガ壁になっていてレトロで、いかにも横浜らしい風情。はめ込んであるのは旧横浜銀行本店で使われていた金庫やドア。横浜らしいオシャレさが光ります。

 馬車道駅のコンセプトは「過去と未来の融合」だそうですが、歴史や過去と大切にする暖かさを感じる設計です。

■横浜市庁舎(8代目)(槙文彦監修)

 2020年6月にオープンしたばかりの「横浜新市庁舎」は馬車道駅直結で行くことができます。

馬車道駅から直結の横浜市新市庁舎

 近代的なビルでエントランスホールはとっても開放的。テーブルや椅子もたくさん配置されていて市民が気軽に利用できるスペースです。勉強している方も多かったですね。

 設計は槙文彦氏監修。槙文彦氏は国内外の多くの建築物を手掛けており「テレビ朝日本社ビル」も手掛けた建築家です。

開放的なエントランスホール

 新市庁舎は3階の市民ラウンジからの展望が良いらしいと聞いてやって来ました!

 3階ってむっちゃ低くない?と期待していなかったのですが…

 この展望…すごくイイ!!

3F 市民ラウンジの眺望抜群!!!

 背の高いガラスから みなとみらいが一望!みなとみらいを代表するビル群すべてを視界に収められる、まるでポストカードのような風景です。

みなとみらいを一望

 迫力のあるビル群が見れるのは、3階という高さだからこそ。本当に眺望が素晴らしい!

 新たな展望スポットが横浜に誕生しました。この市民ラウンジは夜20:00まで入ることができるので夜景も楽しめます。
 それに無料ですから、みなとみらい観光の方にはぜひ立ち寄って頂きたいですね。

市民ラウンジは夜20時まで入れます

 ということで、ランチスタートから15時までのサクッと散策3時間。歴史ある建築から最新の建築まで素敵な建築を楽しむことができました。

 横浜によく行かれる方も、視点を変えればいつもと違った楽しみ方ができます。魅力の尽きない横浜へ何度でも!!
 以上、馬車道を歩く よこはま建築めぐりでした。

■おまけ:横浜アリーナ(新横浜)

 17時から横浜アリーナでライブがあったのでそちらへ移動。(というかこの時間に合わせての馬車道散策でした。)
 横浜アリーナはブルーがかったガラスの建物が美しい。今でもかなりオシャレで先進的な印象を受けますがなんと開館は1989年。もう30年以上経っています。都会の先進は半端ないな〜。

通称 横アリ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?