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【アート旅】デイヴィッド・ホックニー展 in東京都現代美術館
みなさんこんにちわ。お出かけ大好きTRIP_YUKOです。11/5まで東京都現代美術館で開催されている「デイヴィッド・ホックニー展」に行ってきました。
あ、私は芸術センスがないので詳しいことはわかりません。
■デイヴィッド・ホックニー
デイヴィッド・ホックニーは革新的な現代画家の1人で御年なんと86歳。今も現役で長きにわたり現代芸術の分野で活躍されています。
さっきも言ったとおり、私は詳しくないのでデイヴィッド・ホックニーさんも存じ上げませんでしたが、日本での大規模な個展は27年ぶりとの触れ込みに惹かれて行ってみることにしました。
(◯年ぶりの大規模個展は良いものが多いと思っている。)
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■代表作 春の到来
メインのひとつのブースには、代表作「春の到来」が展示されています。サイズは高さ3.7m、幅10m近くある大変大きな絵画です。
![](https://assets.st-note.com/img/1698292129679-672gLF9EcY.jpg?width=1200)
さすが代表作なだけあって惹きがあります。真ん中に描かれている小道の前に立つと絵画の中に入りこんだよう。全身でデイヴィッド・ホックニーの世界観を感じることができます。
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ご覧の通りデイヴィッド・ホックニーの絵は写実的ではありません。色使いもポップで、イラスト的というか、絵本のような雰囲気がします。
それなのになぜか、私はこの絵にリアルさを感じました。目というよりは、脳がリアルに感じているような感覚でしょうか。
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人の景色の記憶って、一部の人を除いては、曖昧だったりデフォルメされたものであることが大半。なんなら記憶どころか景色を見ている最中にも、見たままには受け取っていないのかもしれません。
デイヴィッド・ホックニーの絵は、そのままを描いているのではなくて「脳はこう見てる」みたいなものを描いている。だからこそ写実的なもの以上にリアルに伝わってくる。そんな風に感じました。
■なんと全長90m!ノルマンディーの12ヶ月
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最後に展示されているのが、今回の展示の目玉。2020年に描かれた「ノルマンディーの12ヶ月」。この絵画には、本当に驚かされました。
驚いた理由は3つ。
1)なんと全長90mもある!
「ノルマンディーの12ヶ月」というタイトル通り、「12ヶ月=1年の移り変わり」のノルマンディーの風景を描いたもの。長ーーーい1枚の絵に風景が途切れること無く描かれています。
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冬から始まった景色は、いつの間にか春になって、いつの間にか夏になり、秋へ。そして再び冬へと戻って繰り返していきます。
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季節の変わり目になんの違和感もなく、移り変わっていく描写が秀逸です。見ながら歩くと、ノルマンディーを散歩しているような気分になり、2周してしまいました。
2)デイヴィッド・ホックニーが超現役!
この絵は2020〜2021年に描かれた作品です。つい先日の作品。デイヴィッド・ホックニーが84歳で描きあげた作品なんです。
冒頭、現役だとは聞いてたけど、まさかここまでバリバリだなんて思いもしませんでした。こないだこの大作を描いただと…?バリバリ現役すぎる…。
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3)iPadで描かれている
ところで全長90mもある絵画を一体デイヴィッド・ホックニーはどうやって描いたのか?最初に浮かぶ疑問です。
![](https://assets.st-note.com/img/1698448881631-WBHlUvm3zR.jpg?width=1200)
描いたツールは「iPad」。iPadがこれほどの全長の絵画を可能にしているんですね。あーなるほど…って…ちょっとまって!80歳を超えたレジェンドが、iPadを使って絵を描いてる!?
私はこの事実に正直驚きました。しかも、デイヴィッド・ホックニーは、最近ではなく2010年頃からiPadを使っているそうです。今や絵を描くツールとしてiPadはメジャーとは言えど、始めるの早くないですか!?当時でも70超えですよ。
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iPadでのドローイング以外にも、写真や3Dを使った作品など、画家にとどまらない芸術への探究心が展示会を通してビシビシ伝わってきます。
何歳になっても新しいことに臆すること無くチャレンジし、よりよいものを追求する。デイヴィッド・ホックニーのバイタリティとエネルギー、芸術への情熱に頭を殴られたような思いがしました。
人生って何歳になってもワクワクするものだとデイヴィッド・ホックニーの作品から学びました。こんな風にいつまでも若々しく人生を過ごしていきたいですね。
以上、デイヴィッド・ホックニー展でした!