
【夢に向かって旅をする】-SOIL Setoda ひ、ふ、み-(エッセイ小説)

TRIP STORY とは?
何かと忙しい
日常を過ごす主人公たち。
そんな主人公が“旅”へ行き
「本当にしたいこと」
を見つける明日への
希望を描いた
[エッセイ小説]です。
この物語があなたの人生にとって
大切なきっかけが見つかる
“旅のガイド”
となりますように。
物語の舞台
-店名-
SOIL Setoda ひ、ふ、み
ソイル セトダ
-住所-
広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田254-2
-TEL-
0845-25-6511
-定休日-
休業日なし
※月曜日・木曜日はお弁当お休み
-営業時間-
10:00~19:00
※お弁当販売は11:00~
-駐車場-
無料駐車場あり(徒歩約5分)
-Trip Story-
主人公紹介
美咲は、30代半ばの女性で、
尾道市にあるカフェで働いている。
都会の喧騒から離れたこの街で、
忙しい日々を送っている。
毎日忙しい仕事に追われる中、
ふとした瞬間に心の中で
「もっと自分らしく生きたい」
と感じることが増えてきた。
尾道市から生口島への小さな船旅が、
彼女の心に新しい風を
吹き込むきっかけとなる。
地元の人々との交流や、
島の自然に触れながら、
美咲は自分を見つめ直し、
少しずつ変化していく。
彼女が迎える新たな一歩とは、
一体どんな未来が待っているのだろうか。
天使の梯子

美咲は「MINATOYA」を後にし、
隣にある「SOIL Setoda ひ、ふ、み」へと向かった。

歩きながら、
生口島の穏やかな空気を感じていると、
日常の喧騒から離れた自分に気づき、
心がゆっくりと和らいでいくのを感じた。
店内に入ると、
セレクトされたアイテムが並び、
温かな雰囲気に
包まれた空間が広がっていた。

どれも美咲の心に響くものばかりで、
彼女はいつかこんな場所を
自分の手で作りたいと強く思った。

美咲は「ひ、ふ、み」に並ぶ雑貨や
お土産を一つ一つ眺めながら、
目に留まった
木製の小さなキーホルダーに手を伸ばした。
そのキーホルダーには、
地元の職人が手彫りで作った
美しい波模様が刻まれており、
瀬戸内の穏やかな
海が象徴されているようだった。
「この島の海を思い出してもらえるようにと作られているんですよ」
と店主が話しかけてきた。

美咲はその言葉に、
ふと自分もこうした心の温かみを
感じられる物を作っていきたいと
思いを巡らせた。

この場所での出会いや
雑貨からの気づきが、
彼女の中で静かに輝きを増し、
新しい目標として形を成していく気がした。
店内をもう一度見渡し、
美咲は最後にもう一つ、
瀬戸内の小さなガラス瓶に入った
手作りのハーブ塩に目が留まる。

そのラベルには
「生口島の風を感じる一品」
と書かれており、
自然の恵みが詰まっているように
感じ、美咲は、それを手に取りレジへ向かった。
「これを選んだんですね。島の空気を思い出していただけると思いますよ」
と店主が微笑む。
美咲も頷き、
「この旅がまた特別な思い出になりました」
と感謝を伝え、お店を後にした。

外に出たとき、
彼女は手にした
キーホルダーとハーブ塩を見つめ、
いつか自分も心に残るような
何かを生み出せる日を夢見た。

(キーホルダー、ソルト含)
※お写真は実在するものを使用しております。