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【熊本の名物】あか牛丼の”あか牛”って何?

みなさんこんにちは旅の研究員です

あか牛。

みなさんあか牛をご存知でしょうか
それは九州熊本の名産牛でくまもとに来たら一度は食べてほしいお肉です
その肉質は柔らかいが脂が少なく、胃のもたれ具合に歳を感じてしまう我々にとっても、牛まるまる一頭食べれるのではないか錯覚しまうほど
サッパリしていて絶美味しいお肉です。

そんなあか牛ですが、贅沢にもどんぶりにされていて
”あか牛丼”という名前で知られています。

そんな”あか牛”であすが
”あか牛”について知っている人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回はあか牛について解説をしていきたいと思います
もし、九州に旅行の予定がある方はぜひ読んんで見てください。
「意味がわかればもっと美味しくなるあか牛」
そんな内容でお伝えしたいと思います。

あか牛とは?

まず初めにあか牛とは、和牛の品種の一つである。
和牛というと黒毛和牛が有名ですが、
正式に和牛と呼ばれている品種には4種類あります
その中でも”褐毛和種”というのが私たちがあか牛と呼ぶ品種です。

その特徴は読んで字の通り毛が赤いこと。
ジャージー牛みたいで可愛らしいです。

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あか牛ってどうやって生まれたの?

さて、このあか牛ですがその歴史は明治時代に遡ります。

「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開花の音がする」と言われた明治時代。
日本人が牛を食べ始めたのはこの時代からでした。
そこで、牛肉の需要が高まります。

しかし、それまで牛といえば畑仕事や荷物の運搬などで使う
使役用途の牛が中心。
その特徴は小柄で肉質が良くなく、あまり肉が取れない。
そんなことから食用としては向いていませんでした。

そこで明治時代以降、品種改良をして生まれたのがあか牛です。
もちろんですが品種改良といっても、遺伝子操作とかではなく
外国の牛との交配によって行われたものです。
ちなみに黒毛和牛とよんでいる牛が誕生したのもこの時代から。
明治時代の品種改良の歴史がなければ高級鉄板料理のお店はなかったかも知れませんね・・・

あか牛がなぜ熊本県で育てられているか

ここで

「明治時代の品種改良で和牛が誕生したのは分かった。
でもなぜ熊本県では黒毛和牛ではなく、あか牛が育てられているのか」
と疑問に思うかも知れません。

ここからは考察ですが、あか牛が熊本で育てられているのは
放牧地である阿蘇の存在が大きいと考えています。

阿蘇は1000年と続く放牧地で、はるか昔から使役用の牛や馬を放牧していました。

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そんな阿蘇ですが写真で見てわかる通り山。

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こんなところでは頑丈な体と斜面を登れるだけの強靭さが求められます。
黒毛和牛は斜面を登れるだけの強靭さがなく、あか牛は筋肉がしっかりしていて丈夫。
阿蘇の環境で耐えられる牛。ということであか牛が選ばれたと考えています。

また、それ以外にも
・ 粗飼料(草とかわらとか)を餌にできる。
  放牧で育てるため、草を餌にできることが必須です。
・  一部使役用途でも需要があったこと
  (赤牛は体が丈夫で動きも比較的機敏なので使える)
・  黒毛和牛に対して成長が早い
なども理由として考えられます

貴重なあか牛

さて、あか牛について説明してきましたが、全国的に見ると貴重な品種です。
”和牛”と呼ばれている品種のうち約94%は黒毛和牛。
残りの約4~5%があか牛です。
ちなみにそのうちの70%が熊本県で育てられています。
さすが名産です。

そんなことから、あか牛を食べられる場所は限られていると言えるかも知れません。

もしあか牛のことが気になったらぜひ、食べに行ってみてください

参考文献)

矢野畜産様のブログが非常に内容が濃くて大変勉強になりました


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