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本が好き。 ― おすすめ絵本&美装本etc ―

今年の5月から社内行事として、ひとり5分以内で好きなものをプレゼンする「トリアナ30」というものを開催しています。
道の駅愛を語ったり、紙飛行機を飛ばしたり…各々個性あふれる発表をしているのですが、自分は蔵書の中でも特に好きな本を紹介させてもらいました!
※書影の関係でリンクを張っていますが、アフィリエイトではありません。


Ashes and Snow

著者 :‎ グレゴリー・コルベール
発行年:2007年

Ashes and Snow は、カナダ出身のアーティスト、グレゴリー・コルベール(Gregory Colbert)が制作する写真、映像、書簡小説のインスタレーション。この作品展のために特別に造られた移動式建造物、ノマディック美術館を会場として、世界を巡回している。作品が目指すのは、人間と動物が共有する詩的な感性を探ること。作品展はこれまでに、ヴェネツィア、ニューヨーク、サンタモニカ、東京、メキシコシティで開催され、計1,000万人以上の鑑賞者を集めてきた。生きているアーティストの作品展としては史上最多の動員数を誇っている 。

Ashes and Snowという名前は、作品展に流れる物語にちなんでいる。一人の男が1年にわたる旅路の間、妻に向けて365通の手紙を書いていくという小説作品で、その手紙からの抜粋が映像作品でも語られる。

(引用元:Wikipedia

「美と再生」がテーマのこの作品、驚くべきはコラージュなどの合成が一切されていないということ。
豹に寄り添う子どもや、ひざまずく象など、ときにゾッとするような、神々しく静謐な時間が流れています。
(映画『大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院』をふと思い出しました。)

作品の一部はWebサイトでも閲覧できますのでぜひ。
https://gregorycolbert.com/ashes-and-snow/


アリスの不思議なお店

著者 :‎ フレデリック・クレマン
発行年:1997年

著者のフレデリック・クレマンが娘のアリスの誕生日プレゼントとして作ったもの。
白雪姫の靴下留めみたいな乙女心をくすぐるものから人食い鬼の乳歯といった少し怖いものまで、想像力を掻き立てるような幻想的な珍品ばかりで、大人になった今でも読むとワクワクします。


ダース・ヴェイダーとルーク(4才)

著者 :‎ ジェフリー・ブラウン
発行年:2012年

暗黒卿とも称されるダース・ヴェイダーが、たった4歳の子どもに翻弄される姿が微笑ましいこの作品。
小さなお子さんと関わりのある方に(ない方ももちろん)ぜひ読んでいただきたいです。
プリンセス・レイア編もおすすめ。


ガソリン

著者 :‎ 笹井 一個
発行年:2012年

20年ほど前にWebサイトでbackground:repeatを使ったループ絵を見て、こんな表現の仕方があるのか!と衝撃を受けたのが最初で、それをきっかけにこちらの作品集を買いました。
中には少しグロテスクさを感じるものもありますが、伸びやかな線とあたたかみを感じる色合いが素敵なイラスト集です。

※この記事を書いているときに笹井先生の訃報を知りました。お見かけしないとは思っていたのですが、大好きな作家さんだったのでショックが大きいです…。心よりご冥福をお祈り致します。


乙嫁語り

著者 :‎ 森 薫
発行年:2008年〜

「絢爛豪華」という言葉が浮かんでくるほどに緻密に描き込まれているのに、画面がうるさくないしキャラクターが際立っていて、毎回「どうして!?」となります。
ストーリーも、お嫁さんたちがとにかく強くてたくましくてかわいくて、どの子も大好きです。
パリヤさんのパン回のパンがおいしそうで、おいしそうです。


戀愛譚

著者 :‎ 楠本 まき
発行年:2001年

二色の黒と銀の三色刷りの美装本。
この本で黒インクが複数種類あることを知りました。
神経質なまでに一定の線と、写植を「あと0.1mm上に」と指定することもあるほど計算され尽くした画面構成に惚れ惚れします。


他にも、古代都市からバイオメカニカルな未来都市まで、様々な廃墟をまとめた画集『死都 NECROPOLIS』や、スタイリスト大森伃佑子氏の作品をまとめた『For a girl 大森伃佑子のスタイリングメッセージ』、孔子の論語を分かりやすく解説した(めくるのがものすごく気持ちいい!という理由で推した)『全訳 論語』なども紹介しました。
どれも素敵な作品なので、ご興味ありましたらぜひ!

過去のトリアナ30はInstagramからご覧いただけます。こちらもぜひぜひ!
https://www.instagram.com/triana_jp/

それでは。

のだ


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