見出し画像

半年間ミニマリスト沼にハマって発見したこと

昨年の8月から片付け沼にハマり、早半年。
様々な「おかたづけ本」を読み漁り、身の回りのものを減らし、必要なものを残し、私にとって何が大切なのかがなんとなく見えてきた。
ミニマリズム沼にハマって発見した「こんな傾向あるわよね!」というあるあると、モラトリアム社会人らしく「自分の人生とは」を明確化することを目的に切り込んでいくわよ〜!

ハマった当初の様子🔻(半年前)

読んだ本の紹介、得た知見

王道!「人生がときめく片づけの魔法」

ミニマリズムにハマった初期に「王道なのに未読だった!」と購入。片付けの順番やときめきを大切にするこんまりメソッドは思わず真似したくなる。

こんまりさんの本を読んでいて思うのは「ときめき」という主観や自分らしさを大切にすること、「アニミズム」的な考えを持っているということ。(モノには魂が宿るって考え方ね!)それもそのはず、こんまりさんの祖父母は東洋医学に通じている方らしく、価値観に影響を受けているんだろうな〜。

ミニマリストの男性が主人公の小説「滅私」

この作品はとても風刺的だ。ミニマリストでライター業をしている男性を中心に物語が展開される。貰ったお土産を一口たべて「余分な贅肉を落とす時間がもったいない」と捨てるところや、ミニマリストは持っているものがみんな似たり寄ったりなので判別できるようにしておくとか、アンタたちの大切なもの何〜?と思わず眉をひそめた。

ラストも衝撃的で、あそこまで崇拝化された「ミニマムな暮らしが理想を作る!」ってなんだったの?となった。しかしこのあと、アタシの心はミニマリズムに侵食されていくんだけど…

男と女で違う?「暮らしも心も調う 大人の断捨離手帖」

表紙に「捨てられないモノ」が男女で違うのはなぜ?と書かれていたのを見て、ジェンダーロールとミニマリズムってこと?面白いじゃない!と拝読。

断捨離に挑んだ方の実体験をたくさん載せていて「断捨離の効果実感」を知ることができる。
捨てられない=執着、自分にかかっている呪いは何か?を考えさせる強気な一冊だった。

ちなみに男性は本、女性は服が捨てられないらしいわよ。男性は合理的、女性は感性的な生き物と定義しているのでしょうね。その傾向が強いだけで、本だらけの女性も服だらけの男性もいるだろうけどね。

ミニマリズムを学んでみつけたこと

ミニマリストの共通項は「自分らしさを追求すること」

どの本でも「不要なものを手放すことで本当に自分がしたいことを見つける」と言いたいことは同じだった。

実際に、実家を含めて自宅の服や本、小物類、書類を整理した結果、学生時代に学んだことを活かせていない呪いがあるんだと感じたし、いつか必要なものは今必要なものではないことも実感できた。

「自分を見失っている」という空虚感は、
「モノが溢れている」という物質的な豊かさと「満たされない」気持ちが共存して生まれているんだなぁと。

ミニマリズムにもジェンダーロールがある

男性のミニマリストの本は相性が悪くて見ることができなかった!とにかく「必要」「不必要」で物事を判断して「ときめき✨」を感じられなかったからだ。(こんまりさんファンすぎる)

先ほどの本のように、ジェンダーロール的なミニマリズムが存在して、女性のミニマリストは「暮らし」を豊かにすることを重視して感覚的なのに対して、男性のミニマリストは「無駄をなくす」などコスパやタイパを意識した「合理的」「効率化」な暮らしを重視している。

男はこう、女はこうというのは好ましくないだろうけどミニマリズムにもジェンダーロールがあると気づいたのは興味深かった。

私はミニマリストには向いてないということ

ミニマリストを2種類に分けるとしたら、ミニマリズムを通じて暮らしを豊かにする派と暮らしを最適化する派だと思う。
私は間違いなく前者。今の自分に必要か、不必要かを決めるのは無論「かわいいから!」である。圧倒的にときめき重視。
「使用しているか?」「継続することで価値があるか?」「これが最善か?」などと最適化には目もくれず、「これがあった方が私の生活はいい感じ」というミニマリズムおおズッコケの回答を間違いなくする。

あと恐ろしい夢を見る。
捨てたものをかき集めて持って帰ったり、新しく書い直すような夢を見るのだ。
「執着を捨てて本当の自分を!」なミニマリズムマインドで捨てたのに「あの捨てちゃったやつ可愛かったな〜また会いたいなぁ」とモノに対する執着は捨てきれていなかった。意味なし!ミニマリストになる必要なし!

本当に私がしたかったこと

私にとってモノは思い出だ。私を形作ってくれたアイデンティティのような意味合いも含まれていて、そんなモノたちを無慈悲に捨てることは心苦しかった。
だけど、手放したから次のステップに行けたものもある。呪物のようになったモノたちとお別れし、新たな階段を登れたことは本当にやって良かった。

ミニマリズムに目覚めたきっかけは、毎年のように引っ越しをしていることだと思う。
もし荷造りなんて必要ないくらい少ないモノで構成されていたら移動が楽だなという理由で始めたからこそ、今度は移動がしやすい持ち物量に調整をしていきたい。

いつか身一つ、カバン一つで自由に生きられたらいいな。そんな私が最も豊かな状況かも!と思いながら、今日もマキシマリストしか持っていないミラーボールを見つめて眠れない夜を過ごすのであった。。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集