本。食べない健康法

今日も本の話。『食べない健康法』(石原結實、PHP電子)を読んだ。

以前、『食べない人たち』という本を読んだが、それとはまた違った『食べない健康法』について書いている。簡単に言うと前者は「本当にほぼ食べない」のに対して、後者は「1食は普通に食べるし後の2食もジュースやお茶は飲む、そばなどは食べる」のが違いだろうか。

基本的に人類は、3食満足に食べられた期間の方が短い。故に体の機能も、食べないことには慣れているが飽食には慣れておらず、だからこそ体に様々な不調をきたすようになっている。

まず大きく違うのは「免疫」で、空腹時の方が白血球の力が増す、つまり免疫力が上がるらしい。病気の時、熱が上がり、食欲が落ちることはよくある。「食べて栄養をつけなければ」と無理して少しでも食べようとするが、余程命に関わるほど栄養が足りていない場合以外は、むしろ食べない方が免疫が活性化して良いらしい。熱が上がるのも免疫の働きを良くするためだ。体にはちゃんと防衛するための機能があり、それを有効に使おうと「食欲不振」「熱」という症状が出るのだ。

病気の時だけでなく普段も空腹時の方が免疫力は上がるので、極端な話、空腹の時間が多いほど免疫力は上がるということになる。少なくともおなかいっぱい食べてしまえば、そちらを消化する方にいろいろな機能をとられてしまうので(白血球も血液中の栄養状態が良くなるとそれを食べてしまい満腹になり、入ってきた敵を食べられなくなってしまうらしい)、満腹の状態は少ない方がいい。

活動できるくらいのカロリーは取り、それでも空腹時間も作る。そんな食事法として、この本では「石原式基本食」というものを提唱している。

朝は、「黒砂糖入り生姜紅茶」や「人参、りんごジュース」を飲み

昼は「そば」や「うどん」に七味唐辛子とネギをかけて食べる

夜は好きなものを何でも食べていい

というものだ。

その人の生活習慣や体調に合わせて、朝昼夜を入れ替えてもいいが、基本的に1食は「りんご人参ジュースや生姜紅茶」、1食は「そばやうどん、ピザやパスタなどに体を温める辛いものをふりかけて食べる」、1食は「好きなものを食べる」となる。

以前読んだ『食べない人たち』では、じわじわと何年もかけて1食を目指す(何なら不食を目指す)ものだったが、こちらの食事法なら一応3食何かしら口にはするし、1食は普通に食べるしで、すぐにやりやすいかもしれない。

その他、東洋医学的に見た時にどうなのかや、免疫以外のことについても書いてあるので、興味がある人は読んでみるといいと思う。

日頃「少食」にし、「体を温めて(運動、入浴、腹巻きなど)」いれば、何もしないよりは病気になりにくい。特に今の御時世だし、健康に生きていくために少食を目指してみるのも良いかもしれない。


ではまた明日。