草木染め(ビワ)

ビワの葉っぱで草木染めをした。

ビワの葉っぱは、赤系の色になるらしく。乾燥させた方がより赤みが増すそうな。というわけで、採ってきた葉っぱを


刻んでネットに入れて外に出しておいた。

と言っても、この時点で3日ほどしか経っておらず。乾燥には程遠い感じである。少し乾燥しかけかな?くらい。

でも休みの兼ね合いもあるし、早くやってみたいのでやるのである!

今回、染めたい糸の重さは21グラム。葉っぱは30グラムでやってみた(上の画像の鍋に入った量で大体30グラムである)。


まずは葉っぱをネットに入れて煮た。クチナシやタマネギと比べると、全然色が出なくて驚く。逆に言うと、その2つが物凄く出やすかったということなのかもしれない。


20分でやっとこのくらいの色。


30分。


1時間10分。ぼちぼちいいのではないかなぁ。葉っぱは緑なのに液はこの色。不思議である。

ビワは植物を煮ている感じというか、薬っぽい独特な匂いがした。苦手な人は苦手かも。


ところでこのビワの液は、煮出した後、数日置いた方が赤みが増すらしい。また、「この液を掬っては戻すという作業をしたら液に赤みが出る」という文章も見かけた。

素人考えだけど、酸化したら赤くなるとかなのかしら??

とりあえず赤っぽい色を目指したいし早く作りたいので、器でバシャバシャ掬っては戻してみたものの。ぱっと見の液の色は特に変わらなかった。


糸を投入。いつ見ても麺類。撮るとこの色になってしまうけど、本当はもうちょっと全体的に赤っぽかった。


30分ほどつけたのがコチラ。綺麗な赤系に染まっている…!


これを媒染液につけていくわけなのだが。

これからの緑系媒染のため、今回赤っぽく仕上げるため、銅媒染液も買ってみた。


見た目通り青色の液体。かなり薄めて使う。


まずはいつものようにミョウバン(アルミ)媒染。をしてみたら。つけた瞬間明らかに色が変わった…!


黄色くなっているのが媒染液につけた部分。やっぱりアルミ媒染は黄色系になってしまうねぇ。

銅媒染の方は赤っぽい色を維持できている感じだった。


洗って乾かして完成品はこんな感じ。

右から

25番刺繍糸 アルミ媒染
25番刺繍糸 銅媒染

こぎん糸  アルミ媒染
こぎん糸  銅媒染
こぎん糸  銅媒染→ビワ液→銅+アルミ

ルトール刺繍糸 銅媒染

である。

一番濃いのは、他の銅媒染と同じく一度つけた後、またビワ液につけて、更に半分を銅媒染液に、半分をアルミ媒染液につけてみた。

濃くなったし、媒染違いで色も微妙に違うかなぁという所(よく見ないとわからない程度)。

こういうの、いろいろ思いつきで試してみたいものの。これって要は化学反応だし。成分や仕組みも全然わかっていないのに好きに混ぜて大丈夫なのか?と思うところもあり。現時点で何でもかんでも試せないよなぁというもどかしさがある。

とりあえず換気をして、普通に先人たちがやったことのある大丈夫そうなのをやっていくかなぁと思うものの。化学の勉強、した方がいいのかしら。


兎にも角にも、思った以上に綺麗に赤系に染まって、初めてのビワ染めは大成功だなぁと思う。「1番液は黄色が強くなる」というのも見かけたからどうかなぁと思ったけど、これだけ赤なら満足だ。

もっと乾燥した葉っぱ、2番液、数日おいた液、もいつか試してみたいね。


やればやるほどいろいろ疑問も出てきて。草木染めは奥が深いなと思ったのだった。



ではまた明日。


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