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ラジオ講座 まいにちスペイン語「フリーダカーロの世界 人生万歳」

10月から始まった、NHKラジオ講座「まいにちスペイン語」(応用編)の「フリーダ・カーロの世界 人生万歳」を聴いている。スペイン語を学び直したいと決意したばかりの、なんとも嬉しいタイミングで始まったこの番組。フリーダの戯曲を読みながらスペイン語を学ぶだなんて素敵!と一人で興奮しながら聴き始めてみたら、想像していた以上に楽しくて、今のところ1講座も聴き逃すことなく続いている。最近は放送時間を気にせず、自分の好きな時に好きな場所でラジオアプリで聴けるも便利だ。

テキストとなる戯曲はフリーダ•カーロの半生を描いたものなので、これまでに触れてきた映画や書籍、そして何度か訪れたことのあるメキシコシティのフリーダの青い家や周辺の街並みなども想像もしやすいのも良かったのかもしれない。また、メキシコ人講師の長谷川ニナ先生のメキシコ人らしいまったりとしたスペイン語がとても心地良くて癒しになっている。私もあんな風に話せたらなあと、彼女の真似してテキストを読み上げてはみるものの、残念ながらああはならない。苦笑

そして、今回私がこのラジオ講座をが続けられている理由がもうひとつある。それは、番組で流れるピアノ音楽がとても素敵なのだ。フリーダの人生といえば、苦悩の連続でありながら前向きに強く生きたという印象がある。その姿が想像できるような音楽の強弱や揺れ動く感じが、この番組を更に盛り立てている気がしている。番組の始まりはどちらかというと、フリーダのイメージを象徴するような寂しげなブラームスの旋律からスタート。今日はどんなフリーダの世界を見せてくれるのだろうとドキドキしながら耳を傾けていると、気がつけば明るいタッチの曲調に変化していきワクワク感が湧いてくる絶妙なタイミングでレクチャーが始まる。

読み上げられるテキストをただ流して聴くのも楽しいけれど、新しいボキャブラリーや文法を内容を追いながらわかりやすく説明してくれるので、テキストで確認するように私は使っている。途中の挿入曲も、上がったり下がったりのフリーダの気分を表すような曲調が使われていてメリハリを感じるのも楽しい。また、エンディングは、オープニングと同じ曲のはずなのに、なんだか違った曲にさえ聴こえてくるから不思議。フリーダの人生のこぼれ話や、メキシコの習慣や文化のお話も沢山挟み、毎回約15分間のレクチャーはあっという間。フリーダとメキシコの世界にたっぷり浸った充実感と、今日のスペイン語のお勉強を終えた満足感が次も聴きたくなる後押しになってくれている。実際に私がどのぐらいスペイン語を学べたかは置いておいたとして、これまで長く放置してきたスペイン語の学習を、こうして楽しく続けられている自分がちょっと嬉しい。

番組のピアノ演奏が気になって、テキストに記載されていたお名前から辿ったら、ジャズピアニストの女性の方の演奏だと言うことがわかった。ご自身のサイトでもこの番組への想いが綴られているのを読み改めて感激。独学にへこたれやすい私がなんとかこのラジオ講座を楽しく続けられているのはこの素敵な音楽の力は間違えなく大きい。また、原作となったフリーダカーロの戯曲は、現在もメキシコやヨーロッパ等の劇場で演劇として公演されているらしく、そちらもいつか是非観に行ってみたいと思う。

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