Yuko Anderson

メキシコで小規模生産者の方たちとのモノづくりや、手しごとや文化を紹介するtrensaのアンダーソン優子です。いくつになってもカワイイものが好きらしい。最近はスペイン語とピアノの学び直しを楽しんでいる。

Yuko Anderson

メキシコで小規模生産者の方たちとのモノづくりや、手しごとや文化を紹介するtrensaのアンダーソン優子です。いくつになってもカワイイものが好きらしい。最近はスペイン語とピアノの学び直しを楽しんでいる。

最近の記事

行ってみたいが溢れる「新しいメキシコ・ガイド」

先日、「新しいメキシコ・ガイド」と言うガイドブックが筑摩書房さんより発売されました。帯にもあるよう「洗練、伝統的、かわいくて、マジカル!」そんな言葉がぴったりのこのガイドブックです。 著者のお二人は、メキシコ在住のライターの長屋美保さんとブックデザイナーの福間優子さん。どちらもそれぞれの分野でご活躍の、センスも文化感度も高いお二人が組まれたと言うだけあり、流石のセレクトばかり。現地に長く住まわれてきた方と、旅で訪れる方の両方の視点を通じて見えるメキシコの世界は、これまであり

    • サンダルで走るメキシコ女性ランナーを追ったドキュメンタリー「ロレーナ」

      メキシコ北部チワワ州のタラウマ族(ララムリ)という先住民族の人たちは足が速いと言われている。しかし、実際にサンダルで、しかも長いふんわりした民族衣装のスカートを履いた女性が、100kmもの山岳コースを走るレースで優勝した話を初めて聞いた時は、とても驚いたことを覚えている。その女性が主人公になった短編ドキュメンタリー「ロレーナ サンダル履きのランナー」が日本のNetfrixでも公開されていることを知り視聴した。 (ちなみに「ララムリ族」とも呼ばれるタラウマラ族の人たちは、もと

      • メキシコに行かれたばかりだという、切り絵アーティストの矢口加奈子さんの個展へ。彼女の手から生み出された、この美しくて繊細な世界にただただうっとり。メキシコの旅からインスパイアされたと言う作品もかなり興味深い。 http://www.yorokobinokatachi.com/

        • スペイン語ラジオ講座「フリーダカーロの世界 人生万歳」が楽しい

          10月から始まった、NHKラジオ講座「まいにちスペイン語」(応用編)の「フリーダ・カーロの世界 人生万歳」を聴いている。 スペイン語を学び直したいと決意したばかりの、なんとも嬉しいタイミングで始まったこの番組。フリーダの戯曲を読みながらスペイン語を学ぶだなんて素敵!と一人で興奮しながら聴き始めてみたら、想像していた以上に楽しいので、今のところ1講座も聴き逃すことなく続いている。と言っても、最近は放送時間を気にせず、自分の好きな時にラジオアプリで聴けるのが大きい。 テキスト

        • 行ってみたいが溢れる「新しいメキシコ・ガイド」

        • サンダルで走るメキシコ女性ランナーを追ったドキュメンタリー「ロレーナ」

        • メキシコに行かれたばかりだという、切り絵アーティストの矢口加奈子さんの個展へ。彼女の手から生み出された、この美しくて繊細な世界にただただうっとり。メキシコの旅からインスパイアされたと言う作品もかなり興味深い。 http://www.yorokobinokatachi.com/

        • スペイン語ラジオ講座「フリーダカーロの世界 人生万歳」が楽しい

          世田谷美術館「北川民次展 メキシコから日本へ」/ 私に問いかけたもの

          世田谷美術館で開催中の「北川民次展 メキシコから日本へ」へ行ってきました。生誕130年である画家の北川民次(1894−1989)の今回の回顧展は、実に30年ぶりなのだそう。そんな貴重な機会が幸運にも我が家から自転車圏内の場所で開催です。 人混みが苦手な私は、敢えて小雨が降る平日の午前中を選びました。会場に入ると、早速メキシコを感じさせる、素朴なタッチの中に人びとのエネルギーを感じさせる力強い作品達がお出迎え。洗練されたモダンな空間とのコントラストが素敵です。 タイトルにも

          世田谷美術館「北川民次展 メキシコから日本へ」/ 私に問いかけたもの

          スペイン語の学び直し

          主人の仕事部屋からフランス語が聞こえてくる。それは、数週間後にヨーロッパ出張を控えた彼が慌てて、準備をし始めたのだと推測する。そして彼は、スペインでスペイン語でのプレゼンもやらないといけないらしく、むしろそちらに焦っている様子。(それでもフランス語を聴いてるのは、自分が飲みたいワインを注文するためなのだろう。) これまで、彼の仕事にスペイン語のスの字も出てこなかったのに、今頃になり、かなり昔に書いた経歴に大学でスペイン語副専攻となっていたことに誰かが気付き、そんなことになっ

          スペイン語の学び直し

          カフェZOZOI 神田淡路町での展示販売

          コーヒーが好きな方なら誰にでも、お気に入りのカフェのひとつふたつは、あると思います。個人的には出てくるコーヒーや食事が美味しいというのは大前提だとして、オーナーのお人柄や、こだわりとセンス溢れるお店にとても惹かれます。また、スタッフがそこにいる佇まいのフィット感や、お店の空気感みたいなものも結構気になったりする方です。 そんな条件を満たし、愛してやまないカフェZOZOI さんの一角にて、本日9/6(金)より、trensaのメキシコの手仕事の展示販売をさせていただいています。

          カフェZOZOI 神田淡路町での展示販売

          未完映画「Que Viva Mexico!メキシコ万歳」

          「戦艦ポチョムキン」等の作品で有名なロシア(当時ソ連)の映画監督セルゲイ・エイゼンシュテイン。実は彼、メキシコでも映画を撮影していたことがあるのです。 残念ながら、エイゼンシュテインが生きている間に、一つの作品としては完成しなかったのですが、当時、助監督であったグリゴーリ・アレクサンドロフが、50年近くも経った後に編集をし、1979年に未完成の映画として発表したのが「Que Viva Mexico! (メキシコ万歳)」です。 エイゼンシュテインらが撮影の為にメキシコ入りし

          未完映画「Que Viva Mexico!メキシコ万歳」

          メキシコの作曲家マヌエル・マリア•ポンセ

          人生で一番長く続いている趣味?関心事でもあるメキシコを仕事にしてしまった私に、最近新たな趣味が出来ました。それは「ピアノ音楽」を聴くこと。 きっかけは、コロナ禍で中学生になった息子がいきなりクラシック音楽に目覚め、youtubeを使って独学でピアノを弾き始めたこと。我が家にいきなり流れ始めたピアノの音色に、かつては私もピアノ女子であったことを掘り起こされたのか?その音色にすっかり癒される日々になってしまいました。(コンサートに足を運んだり、うん十年振りに鍵盤に触りだすまでに

          メキシコの作曲家マヌエル・マリア•ポンセ

          自己紹介的なもの(メキシコとの出会いから最近のこと)

          気が付けば、自己紹介をせぬまま、このnoteを書き始めていたので、今日は私のメキシコとの出会いから、最近取り組んでいること等、書いてみたいと思います。 メキシコとの最初の出会いは、学生時代の大半を過ごしたアメリカのアリゾナ州にある大学の寮で、生まれて初めてのルームメイトがメキシコ人だったこと。 少し年上の面倒見の良い姉御肌の彼女の周りには、いつも沢山のメキシコ人留学生が集まっていました。アリゾナとメキシコは目と鼻の先のお隣同士。週末に彼女や他のクラスメイトの実家に連れて行

          自己紹介的なもの(メキシコとの出会いから最近のこと)

          山でのひとり時間

          「メキシコ 日々 手しごと 展」無事に終了致しました。今年も沢山の心強い仲間に助けられ、また新しい素敵な出会いにも心から感謝致します。 このnoteでは、メキシコや仕事のことだけではなく、その時その時、感じた事や出会った風景などを記録しておこうと始めたもの。今日は、イベント開催中に紅葉も終盤、標高1600メートルの小さな山小屋に、一人で過ごして感じたことの記録です。 滞在中、仕事のない時間は、なるべく外に出て深呼吸をするようにしていました。これ、すごく簡単そうなことだけど

          山でのひとり時間

          メキシコの花ダリアと有機花農家four peas flowers

          メキシコの国花がダリアであることは、実は日本ではあまり知られていないのかな?とふと思いました。古代アステカ時代から栽培されていたのではないかと言われている歴史あるこの花は、植民地時代にヨーロッパに渡り、今では世界中に品種が2-3万くらい存在するそうです。 同じダリアでも、色や形によって花言葉が異なったり、古代アステカの人たちはダリアの球根を食していたとか、調べれば調べるほど奥の深いこの花。ダリアに纏わる興味深い話の数々はこちらのサイトからご覧いただけます。 さて、10月1

          メキシコの花ダリアと有機花農家four peas flowers

          「メキシコ 日々 手しごと展」in 長野県立科町

          長野県立科町のGoji Goji sobockleさんにて、昨年に続き、今年もtrensaの展示販売会を開催させていただくことになりました。Goji Goji sobockleさんは、とても気持ちの良い風が吹き抜ける小高い丘の上の小さな森の中にあります。美味しいカレーや心地良さを求めて、各地から沢山の人が訪れる素敵な場所です。 今回の展示では、自然豊かな長野の日々の暮らしに溶け込むような、素朴であたたかいメキシコの手しごとをお届けいたします。トナラ焼で有名なSan Germ

          「メキシコ 日々 手しごと展」in 長野県立科町

          うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展へ

          東京都美術館で開催中のうえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展へ行ってきた。楽しかったからは勿論、色々思うところがあったので二週連続で。多分あともう1回は行きたいと思っている。 珠奈さんはメキシコがご縁で知り合ったNY在住のアーティスト。パンフレットの紹介文にもあるように「へんてこ可愛い」を生み出す平面から立体まで操る天才少女。いや、実際には私と同級生だから少女という年齢ではない。でも、永遠の少女のような可愛らしいイメージの彼女自身同様作品からも、つい、そう呼びたく

          うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展へ