- 運営しているクリエイター
2022年10月の記事一覧
空中キャンプ/フィッシュマンズ【三文ディスクレビュー#14】
「空中キャンプ」ってどういう意味なのだろうか。
そんなことを考えながら聴いていた時には、このアルバムから沸き立つ浮遊感に支配されていた。
このまま、僕だけを、どこまでも遠くへ連れてってよ。
【作品情報】
空中キャンプ/フィッシュマンズ
1996年2月1日発売
HELP EVER HURT NEVER/藤井風【三文ディスクレビュー#13】
藤井風はこの時代を代表する音楽家の1人だ。
しかし、彼は決して気取ることはなく、それは岡山弁で紡がれる音楽の数々にも現れている。
20年代の音楽シーンの方向性を決定付ける、非常に重要な1枚だ。
【作品情報】
HELP EVER HURT NEVER/藤井風
2020年5月20日
いいね!/サニーデイ・サービス【三文ディスクレビュー#12】
サニーデイ・サービスはいつでも日本語ロックとは何かを教えてくれるバンドだ。
歌詞やサウンドからは初春の瑞々しさを感じられる。
何故「青春」という言葉に「春」という漢字が入っているのは、このアルバムを聴けば分かる気がする。
【作品情報】
いいね!/サニーデイ・サービス
2020年3月19日発売
ELEVEN FIRE CRACKERS/ELLEGARDEN【三文ディスクレビュー#11】
「破壊」という言葉が当てはまる1枚。
このアルバムを機にELLEGARDENは一気にシーンの最前線に立ち、同時に終焉へと向かっていく。
限界ギリギリで作られたELEVEN FIRE CRACKERSには、計り知れない重厚感がある。
【作品情報】
ELEVEN FIRE CRACKERS/ELLEGARDEN
2006年11月8日発売
ゆらゆら帝国III/ゆらゆら帝国【三文ディスクレビュー#10】
いわゆるガレージ期最後の作品。
「だいたい俺は今3歳なんだけど 2歳の時にはもう分かってたね」なんて歌詞、坂本慎太郎の他に誰が書けるんだか。
「ゆらゆら帝国?あー『空洞です』の人ね」なんて言葉、このアルバムが頭ん中で爆音で鳴ってるから聞こえねえよ!
【作品情報】
ゆらゆら帝国III/ゆらゆら帝国
2001年2月21日発売
平成/折坂悠太【三文ディスクレビュー#9】
まず、このアルバムに平成という題名を付けたところに全てが詰まってる。
ジャズ、フォーク、ヒップホップなど様々な音楽を取り込んでいるが、不思議と新しさよりも懐かしさが強い。
坂道を駆け下りた先には、平成の次の時代が待っていた。
【作品情報】
平成/折坂悠太 2018年10月3日発売
Silver Lining Suite/上原ひろみ【三文ディスクレビュー#8】
昨年、Silver Lining Suiteのツアーに足を運んだ。
本物の上原ひろみは、まさに音楽そのものであった。
ストリングスと上原ひろみのピアノが奏でる音楽を是非音源で、叶うなら生で堪能してほしい。
【作品情報】
Silver Lining Suite/上原ひろみ
2021年9月8日発売
THE PIER/くるり【三文ディスクレビュー#7】
多国籍サウンドと評されたくるりの11枚目のオリジナルアルバム。
時空を越えた54分間の冒険は2034年、日本海の浜辺にて始まる。
でも帰ってくる場所が結局「くるり」なのが、このバンドの憎いところであり、憎めないところ。
【作品情報】
THE PIER/くるり 2014年9月17日発売
Keeper Of The Flame/the HIATUS【三文ディスクレビュー#6】
乾きから、潤いへ。
東日本大震災を経て作られたこのアルバムを携えた全国ツアー、そして万感の武道館。
本当の意味でバンドになったthe HIATUSの4thアルバム。
【作品情報】
Keeper Of The Flame/the HIATUS
2014年3月26日発売