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真冬の北海道歩き旅26 【興部はウマい町!!】

お久しぶりです。また日記が溜まってしまった…旅をしながら綴るのはなかなかに難しいものです。
テントの中では常に氷点下なので、携帯のバッテリーの消費も激しく手もかじかむので…あしからず。それでは書いていきます。
前日までのあらすじ↓

51日目:おこっぺに来たっぺ

起床。気温は-10℃と少し冷えたが、しっかりと寝ることができた。7時に出発し、次なる町の興部町へ向かう。
午前中は、沿岸に伸びる平坦な直線を10キロほど進む。

まっすぐに伸びる道。5キロほどの直線。

太陽が眩しい。気がつけば気温も0℃まで上がっていた。どおりで暑いわけだ。
午後からは内陸寄りのコースになる。牧場と湿地帯を横目に黙々と進むと、大きな登り坂にぶつかった。これを越えれば興部町の町だ。

オニシ沼と呼ばれる湿地帯が広がる。
登り坂。2キロほど続いてくたびれた。

坂を登ると体温が上がる。暑くても側道で着替えるスペースがないので、汗をかかないギリギリの速度で進む。日当たりがいいからなのか、左手の草木には雪がほとんどついていなかった。道東とはこれほど雪が少ないものなのか…?
そうしてようやく坂を乗り越え、興部町へと辿り着いた。

途中横切った興部川。雄大で美しい。

興部の道の駅に行ってみると、過去に使われていた電車「ルゴーサエクスプレス」展示されていた。どうやら、普段はこの車両の中に無料で使える宿泊スペースがあるらしい。しかし冬季はブルーシートに覆われてしまい使用不可なのだそう。拝んでみたかったなあ。

道の駅にあった車両。見てみたかったなぁ。
興部のアイス!これがまた美味しかった…
今日明日とお世話になる八千代館さん

そうしてお宿である「八千代館」に到着。気さくなお兄さんがお出迎えしてくれた。やはりお仕事で泊まる人ばかりで、旅行で泊まる方は少ないのだそう。
この日の夕食は、徒歩10分ほどにあるラーメン屋「池のかえる」。お勧めは味噌ラーメンらしいので、頼んでみることに。

池のかえるさん。写真ブレちゃった…外観が可愛くて撮りたかったんです。寒かったんです。

そうしてきた味噌ラーメンは、コテコテの背脂が入った香ばしい味噌ラーメン。すりおろし生姜も入っていて芯まで温まった…そしてもう一つ特徴的なのは、写真の上にあるお麩。これが意外にもラーメンとマッチしていて美味しかった。
ここの味噌ラーメン……
間違いなく今まで食べてきた味噌ラーメンで1番美味しい…!!!
旦那さん達も優しくて、「どっから来たの〜!」「すげーなぁ!がんばれよぉー!応援してるからよお!」と物凄い激励をしてくれた。その言葉も心に沁み入る…

味噌ラーメン!!!!
すりおろし生姜のパンチが効いていた。

そんな感じで興部を楽しんだ日だった。翌日は宿代も安かったので八千代館に泊まりゆっくりする事にした。

52日目:興部にきたら「山賊焼」をかじれ!

朝8時、起床。今日はオフの日なのでのんびりまったりと過ごす事にした。
なんとこの旅館のテレビでAmazon primeを見ることができたので、のんびりと映画でも見る事にした。
そんなこんなで夜を迎えたので、お外に出る事に。今日のお目当てはもう決めている。八千代館から徒歩1分にある焼き鳥屋「山賊焼」だ。

焼き鳥屋「山賊焼」さん。ここの飯も本当に美味しい…!!

お通しにと、ドガ盛りの浅漬けと、染み染みの肉じゃがが出てきた。

肉じゃがと浅漬け。これだけでビールが進む!

それから豚と鶏の串焼きを頼むと、女将さんから「手羽先も…たべる?」と言われたので「食べます!!!!」と答えた。

串焼き!!鳥も豚も炭火焼きで香ばしい!
うまいっ!!
手羽先!!皮に味が染みててうまいーっ!!

そしてメインディッシュである山賊焼…。これこそまさにこのお店の真髄なのだろう。骨ごと、丸ごと出てきたその肉塊は見るからにうまそうな見た目をしておられる。

山賊焼、めちゃデカい!香ばしい!

デカい!うまい!!幸せ!!!
お腹も満足!!!

皮がパリパリで中は程よくジューシー。

脂っこすぎずパサパサすぎない絶妙なジューシー加減。これまたビールが進む…うんまい。この度の鶏肉部門では間違いなくこの山賊焼が1位だなぁ……。
そうして食べ終わる。お腹はもう十分に満腹…お店を出ようかとしたその時。なんと隣の席で座っていた方達が、自分らが旅をしていることをお話しすると
「これ、どうぞぉ」
とご飯をいただいてしまった。よく見ると生のホタテ…大粒のホタテ寿司!?

ホタテ寿司!!!マグカップくらいはありそうな大きさだった。

ありがとう…ホタテ、とても好きなんです。聞くとこの方達は興部町のホタテ漁師さんらしく、ホタテは飽きるほど食べているのだとか。それにしても豪華すぎて鳥肌が止まらない。
ミルキーで大粒なそれは酢飯と相性がよく、しめのご飯には勿体無いくらいお上品なお味がした。おいしい……やさしい…。そうして幸せな時間はあっという間に過ぎ、お店を後にした。今度興部にきたら絶対にまた食べに来るぞ。絶対!

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