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真冬の北海道歩き旅37 【秘湯と俺ライス】

前回までのあらすじ↓

テントでボヤ騒ぎがあったり、シマフクロウが現れたりでてんやわんや。
そんなこんなで羅臼入りを果たす一行であった…


77日目:幻の温泉と賑やかな宿

宿屋さん「お気軽屋」にて起床。屋根があるのは素晴らしい…
昨日の湿った雪のせいで、靴の中がびしょびしょになっていたが、ストールに当てていたおかげで乾かすこともできた。ほんと、宿に泊まれるのはこういった意味でもありがたい。今日は羅臼にてお目当ての温泉に入りに行くことになっていたので行くことに。外は暴風雪で吹き荒れているが、自分たちは風呂に入りたい一心でその温泉へと向かった。

宿にある自由帳。やはりいろんな旅人が利用している。
温泉に行く途中。向かい風が凄まじい-顔中雪まみれの嵐だ。

その温泉というのは、秘湯で知られている無人温泉「熊の湯」。地元の漁師さんが通うこの温泉は、激熱な露天風呂で有名だ。
しかし、外は暴風雪。観光客は当然おらず、というか風が強すぎて道中の雪の吹き溜まりも凄く、車はたまにしか通らない。刺すような冷たい吹き下ろしの向かい風と1時間以上格闘し、無事に熊の湯へと到着をした。

ようやく熊の湯へ到着。
女風呂は…
男風呂はご覧のとおりの開放感!さみぃ!

対岸へと続く橋を渡ると、もう完全にラッセル状態。女子風呂は雪で埋まっていてスコップで掘り起こす始末。本当に入れるのか…!?と思っていたが、普通に入ることができた。
女子風呂は壁に囲まれていたらしいが、男子風呂は対岸の道路が見えるくらいには開放的でなかなかな吹きっさらし状態。その割にはお風呂が熱かった……が、何度も入ったり出たりを繰り返し、出たら寒いので桶でお湯を被ったりしながら温泉を楽しむことができた。とっても気持ちよかった…!
お温泉から町に戻る道中で、とある建物を見つける。「知床羅臼ビジターセンター」だ。せっかくなので入ってみることに。

羅臼のビジターセンターへ
こちらもウトロに負けないくらい充実した展示が盛りだくさん。天気が悪いからなのか、お客さんは少なめで落ち着けた。

少しだけ寄ろうとしたら、あっという間に1時間半も経ってしまった。そのくらいには見応えのあるセンターだ。
天気が悪いせいかお客さんも1〜2人くらいしかいなかったので、それがむしろゆっくりとみることができたので良かった。

視界は、ほぼゼロ

町に降りても相変わらずの嵐。これから宿屋へと向かう。

お昼ご飯は羅臼の道の駅で食べた黒ハモ重!脂が乗ってて美味しい〜

今日泊まるのは、「旅人の宿とおまわり」さん。元気なオーナーさん夫婦の営むアットホームな宿だった。

本日お世話になる宿「とおまわり」さん。

夕食を頼んでみたが、想像していた以上の量に驚愕!これでも前よりは少なくなったらしいが、す、すごい。そして一品一品がちゃんと美味しい。特に白身魚の煮付けはこの旅でなかなか食べられていなかったのもあり嬉しかった…

めっっっちゃ豪華な魚料理のオンパレード。味はどれも一級品だ。

そして夜。オーナーさんと一緒に、泊の人らと遅くまで飲んだ。最後のお開きで時計を見ると、なんと1時半…ヤバいヤバい。楽しい時間はなぜこんなにも早くすぎてしまうのだろうか。

オーナーさんと一緒に和気藹々と楽しむお客さん。お酒も進む。

78日目:再び標津へ

7時ごろに起床。昨晩はかなり遅かったのでとても眠い。目をこすりながらも、7時半からの朝食をいただく。

朝ごはんも美味しい〜!

おいし〜〜…味噌汁には、ちっちゃなホタテも入っていて出汁が効いて美味しかった。

オーナーさん、体がゴツいと思ったらトライアスロンを趣味とする人で驚愕。すごいなぁ

そうして昼前。本来ならばバスで標津まで戻る予定だったが、オーナーさんが標津の手前まで送迎をしてくれた。

オーナーさんが標津の手前まで送迎してくれた。ありがとう…!

標津に到着したのでお昼を食べる。またもや「ファミリーレストランいし橋」にきた。相方さんが前回に頼んでいた俺ライスがずっと気になっていたので、また来てしまった。

いし橋さんにて、俺ライス!!!!

なんで大きさなんだぁ…やはり大きい。甘酸っぱいあんかけとマヨネーズのフュージョンは最高だ。ほんっっとうにおいしい!標津へ来たらぜひこの店に行ってほしい。そうはっきり、胸を張ってオススメできるお店だ。
そうして歩くこと10分、今日のお宿「潮目」さんに到着。

本日お世話になる宿「潮目」さん

漁師さんが営むここ潮目は、標津唯一のゲストハウス。久々にキッチンも使えたので、ここでクッカーやお皿などを洗うことができた。その後、徒歩10分の場所にある温泉「ぷるけの館」に浸かった。温度は低めで自分たちには丁度いい湯加減。気持ちよかったぁ〜。

いいお湯でしたぁ

明日は、この標津から少し先にある野付半島へと向かう。そこまで距離もないので、朝はゆっくりと起きよう…。

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