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『天才バカボン』になぜ惹かれるんだろう

先日、トキワ荘マンガミュージアムに行った事を会社の先輩に話した。先輩も、トキワ荘マンガミュージアムに行った事があるそうだ。

話の後半、トキワ荘に住んでいた漫画家の1人、赤塚不二夫氏の話になる。

赤塚不二夫が書いた秘密のアッコちゃんもバカボンも面白かったですよねーと私。
先輩は、秘密のアッコちゃんの面白さには頷いてくれたが、天才バカボンについては面白いというより、怖かったと言って苦笑いだった。

どうも、あの不思議すぎる登場人物たちが、生理的に受け付けなかったらしい。
なんとなくわかる。。

先輩に共感する部分はありつつも、私はやっぱり天才バカボンが好きだったなぁと1人回想。。

まず、ウナギイヌが好きだった。子供の頃、雑種犬のコロを飼っていたが、ウナギイヌも飼いたいなあと思っていた。
ちなみにウナギイヌの父は犬、母はうなぎという摩訶不思議な設定らしい。種を超えて強い愛で結ばれたのだとか。そのありえない発想が好き♡

そして、バカボンのパパ。
時には狂気さえも感じる変人具合に、幼心に恐怖心を抱きつつも、時折見せる優しさにジーンとしたり。たまに良いことも言ったりする。

そしてバカボンのママと天才赤ちゃんのハジメちゃんの稀有な存在。周りのキャラクターが強烈すぎるため、二人の存在に安堵感さえ覚える。

なぜ、美人で聡明なママが、バカボンのパパと結婚したのか、子供心に謎で仕方がなかった。そしてまだ赤ん坊のハジメちゃんが、天才すぎる不思議。。兄のバカボンよりも精神年齢が高い。でもバカボンは、ハジメちゃんに劣等感を持つどころか、とっても可愛がっているところが、格好良くていいお兄ちゃんだなと思った。

レレレのおじさんも好きだっなあ。いつも、竹箒で掃除をしていて、みんなに『おでかけですか?レレレのレー。』と声がけしていたっけ。レレレのレーって、、、一体なに???
いや、そこが魅力なのです!

天才バカボンに出てくる人は、浮世離れした人ばかり。おまわりさんは、やたらピストルをうちまくって、まともに仕事している様子もないし、バカボンのパパに関しては、街を彷徨いてばかりで何をしている人かよくわからなかった。
実際、無職の設定だったらしい。
(ネットで再確認したら、テレビでは、テレビ局の意向で、バカボンのパパを植木職人にしてしまったそう。子供番組だからという理由で。それに赤塚氏が激怒したとか。)

ある回で、バカボンのパパが卒業したバカ田大学の先輩が、バカボンの家に遊びにきた事がある。先輩もバカボンのパパに負けず劣らず、キャラが強烈な人だった。

その話を会社の先輩にすると、『あー、知ってる。ちなみに、バカ田大学って早稲田大学の隣にある大学なんだよ。』と熱量なく教えてくれた。
(もちろん、マンガの中での設定です。)

えええ、知らなかった!!笑っ!

私は、なぜ赤塚不二夫さんが好きなんだろう。
そして、天才バカボンが好きだったんだろう。

作者の意図はもちろんわからないが、私は昔から、くだらない話や、よくわからないけれど面白くてバカバカしい話が大好きだった。

なんか全て意味がなければいけないみたいな世界は、生きづらい。それに、みんなが同じように真面目に働かなければいけないっていうのも辛い。だから、天才バカボンに出てくる、しょうもないキャラクター達が、破天荒だけど、でも人としての優しさも持ち合わせていて大好きだったのかもしれない。
子供の私には、優しい世界に映ったのかな。

ま、バカボンのパパと友達になれるかどうかは微妙だけど、バカボンとは仲良くなれそうな気がする。

また、コタツに入りながら、天才バカボンをテレビでみたくなったな。

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