都内ぶらり散歩 トキワ荘マンガミュージアム
私には散歩友達がいる。
かつては、会社の大先輩であったが、時を経て散歩友達になった。
こんな風に関係が続くなんて、20代だった頃の私
に想像できただろうか。
きっと先輩もそうだろう。
人との縁とは不思議なものですね。
おっと、話は戻り
我々のぶらり散歩は、ほとんど東京都内である。
というのは、急な思いつきでお誘いすることが多いし、急な遠出は体力的にもお財布的にも負担がかかるので、もっぱら近場の都内散歩なのである。
それに、東京はなんだかんだ言って、やっぱり
魅力的な場所が多いのだ。
さて、今日は、わたしが以前から行ってみたかったトキワ荘マンガミュージアムへ行ってきた。
トキワ荘とは、名だたる数々の漫画家達が暮らしていた豊島区南長崎にあったアパートの名前である。
本物のトキワ荘は、老朽化のため1982年には取り壊されてしまったそうだが、2020年にマンガ文化を伝える施設としてトキワ荘マンガミュージアムとて復元されたとのこと。
私の好きな藤子不二雄先生、藤子・F・不二雄先生や赤塚不二夫先生も住んでいた。
その他にも、火の鳥やジャングル大帝、ブラックジャックなど数々の名作を生み出した手塚治虫先生や、石ノ森章太郎先生もここに住んでいたそうだ。
こんなにも有名な売れっ子漫画家達が住んでいたアパートだなんて、そりゃ気になるじゃないですか。
それに私は昭和のアパートや家の雰囲気が好きなので、建築や部屋の再現にも興味がある。
実際にミュージアムに足を踏み入れると、そこは建て替える前の昔の実家や父の部屋を思い起こさせ、なんともいえぬ懐かしさを感じるのだ。
どうですか、この感じ。
漫画家さんの部屋を再現しているのですが、こんなタンスや文机が、うちの両親の部屋にもあったのです。懐かしいなぁ。
この部屋は、今もご健在の水野英子先生の部屋の再現だそう。4畳半だが、整頓されていてシンプルで美しい。
炊事場とトイレは共同。風呂はない。
きっと、こんなタイプのアパートが、以前は沢山あったのだろう。トキワ荘マンガミュージアムは、アニメファンだけでなく、建築や昭和に興味がある人達も同じくらい楽しめると思う。
なんだか郷愁感じちゃったな。
懐かしいな、昭和。なんてセンチメンタルな気持ちになったりするのもまた良き。
しかし、ここに住んでいた、漫画家を志した若者たちの殆どは、もう既にこの世を卒業している。1952年に建てられたトキワ荘も無くなってしまった。まだ、100年も経っていないのに。。
人生って案外、短いものなのかもしれない。
トキワ荘マンガミュージアムを出た後、わたしも今を存分に生きよう、面白がろうと思った。
なぜなら、ここに住んでいた漫画家達のあまりにも楽しそうな生活を知ることができたからだ。
かつて、同じ夢を持った若者達がワイワイ暮らしていたトキワ荘。皆、空へ行ってしまった。
なんだか儚いなぁと思ったのです。
お昼は、かつて赤塚不二夫らも通っていたという中華料理店 松葉でラーメンをいただく。
お店の雰囲気もいいし、店員さんも感じがよく、ラーメンも餃子も美味しかったな。
良い街だなぁ。
あああ、良い日でした。
冬の空気も頬で感じることができて、気持ちよかった。
今度はどこに行こうかな♡