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目標の変化は、新しい扉を開く

皆さんは、自分の描いていた夢が変わっていくことに戸惑いを感じたことはありませんか。一年前、私の手帳には「自分の店を持つ」という夢が、しっかりとした文字で記されていました。今、そのページを開くと、夢の形が変わっていく過程に、大切な気づきがあったことに気付かされます。

目標について考えるとき、よく直面するのが「目的の手段化」という現象です。これは、本来叶えたい夢(目的)があって、それを実現するための方法(手段)として始めたことが、いつの間にか目的そのものになってしまうという状態です。多くの方が経験されるのではないでしょうか。

私の場合、当初の目標は「自分の店を持つこと」でした。それは確かに具体的で分かりやすい目標でした。準備を重ね、必要な知識を学んでいく中で、ふと立ち止まって考えるようになりました。「私が本当に実現したいことは何だろう?」という問いが、心の中で大きくなっていきました。

そして今、私の描く夢は形を変えています。「家族と共に日本の四季の絶景を巡り、自然と食を通じた豊かな体験を重ねること」。さらにその先には、「絶景宿での非日常的な体験を通じて、小さな挑戦を継続できる自立した女性で溢れる社会の実現」という、より大きな夢が見えてきました。

もしかすると、これは大きな方向転換に思えるかもしれません。でも、よく考えてみると、これは決して夢の放棄ではありませんでした。むしろ、自分の本当に叶えたいことに、少しずつ近づいていく過程だったと思います。

具体的に振り返ってみると、こんな変化が見えてきます。

  1. 最初の「店舗経営」という夢の中にあった「誰かに価値を届けたい」という想い

  2. それが「大切な体験を共有したい」という形に発展していったこと

  3. そして「社会をより良くしたい」という、より大きな夢へとつながっていったこと

この過程で気づいたのは、目標が変わることを恐れる必要はないということです。私たちは、一度決めた目標に対して「変えてはいけない」という固定観念を持ってしまいがちです。でも、それは時として本当の成長の妨げになるかもしれません。

目標を立てる本当の意味は、より充実した人生を送ることにあります。その過程で目標が変化することは、むしろ自然なことかもしれません。それは、自分自身をより深く理解し、本当に叶えたいことに近づいているサインなのではないでしょうか。

今の私の夢は、個人的な願いを超えて、社会に対しても何か貢献できることを目指すものになっています。自然との調和、家族との絆、そして他の女性たちへの思い。これらが重なり合って、より深みのある夢となっていることに気づきます。

この経験から学んだ大切なこと

  1. 夢は、成長とともに変化していって良いということ

  2. その変化は、より本質的な自分の願いに近づく過程かもしれないこと

  3. 時には立ち止まって、本当に叶えたいことを見つめ直すことの大切さ

結論として、夢が変わることを恐れる必要はないのです。大切なのは、その変化が自分らしい成長につながっているかどうかを感じることです。そして、新しく見えてきた夢に向かって、勇気を持って一歩を踏み出すことです。

私の場合、「店舗経営」という具体的な目標から、「社会をより良くしたい」という大きな夢への変化は、決して後退ではありませんでした。むしろ、本当に叶えたいことに近づいていく道のりでした。

この経験が、同じように夢の変化に戸惑いを感じている方への、小さなヒントになれば嬉しく思います。変化を恐れず、本当に叶えたいことを見つめ、一歩ずつ前に進んでいく。そんな生き方が、私たち一人一人の人生をより豊かなものにしていくと思います。



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