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健康脳でいるために

わたしは

株式会社トレホの代表をしています。
なのでnote内ではトレホっちと名乗ることにします。
ん?最後はッチの方がいいかなぁ。。
いい齢こいてショーもないことに迷います。
その他詳しくはHPのぞいてやってください。
最近投稿サイトにリニューアルしました。


事業テーマは認知症予防啓発。予防と言っても思い出脳活を通じて認知症の正しい知識を知ってもらう活動です。
知っている、知らないの差がとても大きいのが認知症です。
なぜなら治療薬、治療法がありませんからね。

私としても会社としても「思い出ノート」と「あなたのベスト10ノート
の2つの脳活ノートをお勧めしています。

2つの回想脳活ノート


これらのノートは認知症の心理療法である回想法を参考に作られています。
ここ一番大切なので、私なりに分かりやすく解説してみました。


回想法。理由を聞くと納得できる。

回想とは過去をあれやこれや思い出すことですね。
提唱したのはアメリカの精神科医ロバート・バトラー博士。時は1960年代。
もちろん博士がそこに至るまでのストーリーはあるのですがここでは割愛します。私流の解釈で恐縮ですが以下を。

「高齢者が同じ昔話を繰り返すのはなぜか?」

おじいさん、おばあさんの昔話ループありませんか?
いやいや、これって会社でもよくありますよね。
中高年社員が「俺の若い時はなぁ!」って。
根っこは似ていると思います。

ちと脱線しましたが、これについて博士は
やがて訪れる死と向き合っているのだと分析しました。

昔話を繰り返す(回想する)ことで、
自分の歩んできた人生を
「いろいろあったけど、まぁ良かったんじゃないか?」
と納得をするためなのだと。
これまでに不幸な関係があったのなら気持ちだけでも和解したい。
そうして自我の統合に至ることで、
心も落ち着き準備万端という気持ちになれる。
日本語だと「悟りの境地」とでも言うのでしょうか。
エリクソンの心理社会的発達段階8(老年期)でも獲得すべき課題が
「自己の統合」ですね。ここで辿り着けずに「絶望」に至ってしまうと、
不安に悩まされる晩年を過ごすことになります。

この分かれ道を良い方向に導くために考案されたセラピーこそが
心理療法「回想法」
です。
当初は高齢者の精神不安症などに用いられたそうです。
高齢者の語る話にただ傾聴し、未解決領域に話しがおよべば逸らし、
人生に起きていた良い物語を思い出してもらい希望に導く。
そうすることで精神も安定し、結果自己治癒力の高まる患者さんが
増加し療法となっていきました。

これは記憶をすべて失うわけではない認知症にも応用され、
やはり精神を安定へと導くことでケアにつながるようになりました。
こうしたシンプルな理論故に、一般人でも理解、納得しやすいのです。
やがて世界中の専門家が回想法を取り入れるようになりました。

これってあれですよ。
 共感してもらえると→安心する
 褒めてもらうと→気分がいい!
 応援してもらうと→やる気がでる!
みなさんも心当たりないですか。
高齢者だけでなく、年齢に関係なく必要な栄養ですよね。
心をアゲる工夫、日常の中でもしていきましょう。

島倉千代子さんが歌っていた「人生いろいろ」ご存知ですか?
そう言えば歌詞の中にしっかり回想法の極意が歌われております。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
(つづく)


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