一期一会 ―星になった方々との想い出―
それまで、生きる世界が狭かった私にとって、色々なものが取り揃えてある百貨店のような、そんな彩り豊かな場所が大学でした。
大学時代に出会った生徒、親御さん、先生、著名人の方から教わったこと、学んだことは私にとって今でも大切な思い出です。
数日前に三浦春馬さんの訃報を聞き、学園祭のトークショーに訪れた彼と控え室付近で遭遇したことを回想し、涙していました。
学園祭の役員だったので三浦さんがいらっしゃっていることは知ってはいたのですが、本物を目の当たりにして驚いてフリーズしている私に、三浦さんは心配するような表情をしながらも柔らかな笑みを浮かべて小さく手を振って下さいました。
私は21歳、三浦さんは多分19歳。
幼少期に色々あって同世代の男性に苦手意識のあった私は、三浦さんの細やかな気配りを受けて「同世代にも優しい男の人はいるんだ・・・」と温かい気持ちになったのを覚えています。
この数年で、大学時代に恩師を通じてお世話になったジャーナリストの西部邁先生、アナウンサー講習で大学にいらしていた時に偶然お会いした有賀さつきさんもお空の上の人になってしまいました。
特に西部邁先生には政治の面白さを沢山教えて頂き、引っ込み思案な私が政治について教授たちと語り合う、などという大胆なことも経験しました。
一期一会という言葉がありますが、本当にその通りですね。
最近、お互いの人生のなかでほんの短い時間であったとしても、同じ時を過ごすということ、たとえ小さな出会いであったとしても、その出会いを大切にしたい、丁寧に対応したい、と強く思うようになりました。
先日、病気になっちゃった、と知人に泣き言を言ったら、「病気はギフトだよ、ちゃんと意味がある! 頑張れ!」と励まされましたが、出会いも同じで良い出会いも悪い出会いも、どんな出会いであったとしても、ちゃんと出会ったことに意味があるのだと最近感じます。
人生は出会いと別れの繰り返し。
大学時代に星になった方々と出会うことができて、私は今まで触れたことのなかった世界を知り、視野が広がり、人生がとても豊かになりました。
本当に感謝しています。
どうぞ、ゆっくり休まれて下さいね。
雨が続いていますね。
コロナ感染者も増加しているようなので、どうか皆様もお身体をご自愛下さいませ。
素敵な連休を。
2020年7月24日