スペイン・バスク地方のシードル原産地呼称を知っていますか?
2017年に原産地呼称「バスクのナチュラルシードル(D.O. Euskal Sagardoa)」が定められました。①天然酵母を使う、②地元のリンゴ品種だけを使う、③火入れ(ひいれ)をしない、④フィルタリングをしない、⑤砂糖を添加しない、などのルールがあり、主要24品種を含む115種類のリンゴ品種が認められています。
1. リンゴの品種について
はるか昔、バスク地方を含むスペイン北部に人々が住み始めた頃から、人々はリンゴを活用して生活してきました。バスク地方における最初の記録は11世紀、1014年4月17日にラテン語で書かれたテキストだと言われています。
製法に関する法的な整備が行われたのはそれから1,000年後です。
が定められました。この認証を受けるためには、以下のポイントを守らないといけません。
原産地呼称制度では、主要24品種を含む115種類のリンゴ品種が認められています。これらを伝統的な方法でブレンドし醸造します。酵母はリンゴの皮に付着している天然のものしか使用を認められていません。また砂糖を加えたり、炭酸を充填することも認められていません。
イサステギでは、
ヘサミーニャ(Gezamiña)、
ウルテビ・チキア(Urtebi Txikia)、
モソロ(Mozolo)、
エレジル(Errezil)、
ゴイコエチェア(Goikoetxea)をはじめとする、約20品種をブレンドしてつくっています。
これらのリンゴは食用ではなく、醸造用で、渋かったり、苦かったり、酸っぱかったりするリンゴ品種ばかりです。しかし発酵すると、まろやかなのに甘くない、爽やかなリンゴのお酒に変身します。渋味のもとであったタンニンは、肉や魚の脂を流して口の中をスッキリするのを助けます。
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