ベーコンとブロッコリーのスパゲッティーニ
シンプルなスパゲッティです。元ネタはheston blumenthalの『青豆のパスタ』。カルボナーラに似ていますが、赤唐辛子のフレッシュな辛味を加えることで、食べ飽きない構成になっています。卵黄とチーズベースのソースに加える秘密兵器は『水』です。
カルボナーラに『生クリームを加えるか否か』というのはよく議論に上がりますが(樋口もそんな記事を書きました。『生クリーム入り日本風カルボナーラの作り方』)このレシピでは生クリームではなく『水』を加えることでソースが滑らかに、より軽く仕上がります。
ベーコンとブロッコリーのスパゲッティーニ 2人前
スパゲッティーニ 160g
ベーコン 1枚(ハーフベーコンなら2枚 それ以上でも可)
ブロッコリー 半房
オリーブオイ大さじ2
にんにく 1片(8g)
赤唐辛子 1本(半分に折って種をとる)
卵黄 2個
パルメジャーノチーズ 25g〜30g
黒胡椒 適量
ブロッコリーの代わりに冷凍グリーンピース、そら豆、夏ならズッキーニなんかがいいですね。ヘストンブルメンタールはここに玉ねぎのみじんぎりも加え、甘みを足しています。試しましたがこれもなかなかいいものです。
ブロッコリーは包丁で皮を剥く要領で細かく切っておきます。散髪をするみたいにハサミで切ってもかまいません。
固まりは包丁で細かく刻み、こんな感じにバラバラにしておきます。卵黄とチーズもボウルに準備しておきましょう。
冷たいフライパンにオリーブオイ大さじ2とにんにくのみじんぎりを入れて中火にかけます。にんにくが泡立ってきたら弱火に落とし、ベーコンを加えてさらに炒めます。
ベーコンが熱くなったら赤唐辛子とブロッコリーを加えます。
ブロッコリーがやわらかくなればOK。ここで火を止めておいて、パスタを茹でる準備に入ります。
水に1%重量の塩を加えて、沸かします。
そこにパスタを投入。このタイプのパスタソースの場合は袋の表示時間が目安です。
茹で上がり2分前になったらパスタの茹で汁を大さじ2、さきほど準備したパスタのボウルに加えます。
この時は左手でパスタの茹で汁を少量ずつ、右手はゴムベラを使ってボウルのなかみを混ぜながら加えてくださいね。
滑らかなソースになりました。フライパンを中火にかけてブロッコリーのソースを温めます。
茹で上がったパスタをトングですくって移します。フライパンの火は止めておきましょう。
卵黄のソースを加え、パスタを和えます。フライパンの火は止めてあるので、必要以上に卵黄に火が通ることはないはず。
好みでパスタを茹で汁大さじ1を足して、ソースを緩めます。
盛り付け。ブロッコリーに赤唐辛子のピリリとした辛味が移り、それが味のアクセントになっています。卵黄のソースは滑らかでコクがありますが、生クリームではなく水でゆるめているのでキレも十分にあるはずです。
イタリア人はパスタ料理を余りアレンジしませんが、日本にはオリジナルといえるパスタ料理がたくさんあります。このレシピの元ネタになったヘストンブルメンタールはイギリスを代表するシェフですが、国境を越えるとパスタ料理のレシピに捻りが効いたものが生まれるみたいです。
ヘストンブルメンタールはカルボナーラのレシピにアンチョビを入れるのもよい、と書いています。アンチョビを入れたカルボナーラなど生クリーム入りのカルボナーラ以上に邪道と怒る人もいるでしょう。とはいえ、食べて美味しいのであればそこまで怒ることはないのでは。もちろん、本家のカルボナーラへの敬意を十分に払ったうえで、の話ですが。