【再録】ドラマティカ act2 観劇レポ

※2022年6月28日にふせったーへ投稿したものの再掲です。

あんスタお家芸のクソデカ感情殴り合いをいつもと違う役柄で繰り広げるの、的確に情緒ぶん殴ってくるので軽率にやってはいけないんだよ……
act1も北斗と渉のクソデカ感情殴り合いだったけど今回もま〜〜〜〜たこのふたりの拗らせクソデカ感情殴り合いでしたね!?脚本は友也と蓮巳か!?推しふたりをバチバチバトらせたい友也(たぶん前回ひびわたが優勢だったから今回は北斗先輩♡を優位にさせたかったんだと推測)と同人誌特有のクソデカ感情殴り合いを自作に取り入れられちゃう蓮巳が作り出した、観客の情緒めちゃくちゃにしてくるモンスター脚本やんけ……
ドラマティカの脚本、act1のときから思ってたんだが、オチがわりと賛否両論というか、受け入れられる人と受け入れられない人がはっきりわかれる作り方になってる気がする……終わり方は決して綺麗では無いんだよな……えっマジこういう終わりにしちゃうの!?って驚きが旗揚げも今回もあって、合わない人にはとことん合わないオチだよなあと感じている。
わたし自身実はどちらかというと好みではないオチなんだが、ストーリーとしてのまとまりというか、綺麗さというか、いわゆる『めでたしめでたし』を演出するより、登場人物のとにかく生々しい感情をこれでもかとぶつけあわせて、その結果、めでたしめでたしでは決して無いけど、それでももがきながら生きてくしかないんだ、ってひとつの落とし所に行き着いた、っていうドロドロした中の美しさが絶妙にハマるのでなんだかんだ100点で受け入れてしまってる。あんスタ本編にちょっと似てるかもしれない。
あくまでも『劇団ドラマティカ』の団員が演じてるからこそ綺麗にハマってるというか……うまくいえないけど、ドラマティカのメンバーだから美味しい舞台になってるな、と前回も今回も思った。

あと、「世界を改革するために、軋み始めている既存の枠組みを派手にぶっ壊そう」「(警察と政治家は)そのための尊き犠牲となれ」っていう、天祥院英智そのものの思考回路をしているキャラを、その改革のために潰された斎宮宗と、その改革を是とせず革命を起こした氷鷹北斗のふたりに演じさせるのとても……とてもぞくぞくしましたね……世界の改革を、ってふたりが歌ってるの、ValkyrieがValkyrieらしい曲調とValkyrieらしい衣装で旧fineの歌詞を奏でているような違和感があってめちゃくちゃ怖かったよ……
お師さんたぶん前回の八戒より今回のマフィアのほうが楽しく演じられたんじゃないかと思うんだけど、「悪役を演じるなら手本にするのに相応しいものがいるね、あの悪辣で下劣な皇帝を参考にしようじゃないかッ! カカカカッ!」とか言ってたらめちゃくちゃ楽しいな……と思いました。
北斗どんどん演技上手くなるじゃん……そろそろ正統派王子様観たくなっちゃったよ……

わたしはKnightsが登場するあんステを観ていないので今回が嵐ちゃんレオくんとの初邂逅だったんですけどいや……嵐ちゃんやばいね……バチバチにアクションして長いジャケットばさばさはためかせながら武器扱う嵐ちゃん最高でした……トンファーはずるいって……
会場のお姫様たちを軒並み恋に落としておきながらカテコではいつもの嵐ちゃんテンションなのダメだと思う、ギャップでしぬから。「来てくれてありがとっ♡すーっごく楽しかったわ♡」って御本人ボイスで言うのはだめ……
あとひびわたも良かった。act1の三蔵様はわりとひびわたの素に近かったから、今回の、ひびわたとは全く違う様相で飄々として相手を煙に巻く言動しながら、熱血漢の面も併せ持つ刑事役はめちゃくちゃドキドキさせられました。それでカテコでは「貴方の日々樹渉です〜〜〜!!」だからな……

カテコとても可愛いので全公演分円盤に入れてください。

タイトル縦読みでPairになるの全然気づいてなかった。ストーリーが余韻含む感じだったので(次回があると信じてるので、その際は味方側に蓮巳(雰囲気が歩くんに似ているという理由で哲太が引き入れたとかだと死んじゃう)、敵側に友也くんを引き入れてドラマティカ総動員で演じてくれ)最後のタイトルが映った瞬間に「あっオチたな」って感じがしてまた良かった……

次回作期待してます!!!

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