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「本質」は存在するのか

「本質」という言葉がよく使われています。物事の本質、仕事の本質、といった用法ですね。しかし、本質とは何を指すのでしょうか。goo国語辞典に依れば「物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿」とあります。しかし、果たして本質は存在するのでしょうか。

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私にとっての本質と、他者にとっての本質は違うことがあります。例えば仕事の本質は?と聞くと挨拶・相手のニーズを叶えること・効率化など様々な答えが返ってくるでしょう。このような場合、本質は存在すると言えるのでしょうか。
私は唯一の本質は存在しない、と考えています。その本質はその人にとっての本質でしかなく、再現性が低いと考えるからです。個人のスキルや考え方を土台にして蓄積された経験の欠片を人々は本質と呼ぶのです。

また、同じ人であっても場面が違えば答えが変わることもあるでしょう。人生の本質を10代の私と40代の私に問えば、間違いなく異なる答えが返ってくると思います。また、同僚に問われた場合と配偶者に聞かれた場合でも恐らく変わると思います(笑)。
つまり、他者と自分で見えている本質が異なるだけでなく、自分の中でも条件が異なれば見える本質が違います。

人に尋ね短絡的に本質を求め効率化をしようとすることは、長期的に見れば回り道をすることになります。誰かの本質を真似することは、自分の長所を潰すことになりかねません。もちろん、参考にするのはいいと思います。しかし、一人の言うことを鵜呑みにしてその轍をなぞっていると、自分の道から外れ迷子になります。思考・生き方の軸で迷子になると救いようがありません。迷子になると悪い奴らのカモになります。宗教・マルチ商法は自分で考えない迷える子羊をカモにしています。カモになり時間・お金を失わないためにも自分で考え、行動する中で本質を見つけましょう。

短期的には回り道ですが、自分で物事の本質を見極めましょう。時間が経てば考え方が変わり、本質が変わることもあるでしょう。それでもいいんです。普遍的な常に通用する本質は存在しないでしょう。自分で見つけた内容が重要です。またそのプロセスも尊いものです。時間をかけ、脳みそを沸騰させ辿り着いたゴールは必ずあなたを導いてくれるでしょう。
今のあなたが考える本質を見つける旅に出ましょう。精神の旅行に行くと、あなたを助けてくれるお土産を手に入れられるでしょう。


それでは、ごきげんよう。


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