「知らない」という贅沢
江戸時代の1年分=現代人の1日分 と聞いて何の量かわかるだろうか。
正解は情報量である。我々は江戸時代の人が1年かけて受け取る情報をわずか1日で手にするようになった。情報量と比例して、我々は幸福になったのだろうか。
知ることによる格差意識精神的な格差は物理的な格差を超越する。戦前、都市部と地方部は情報的に隔絶されていた。そのため、地方住民は都市住民の暮らしをぼんやりとしかイメージできなかった。そのため、経済格差は現在の比にならぬほど大きかったが、地方住民に劣等の意識は少なか