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悶えてるフリ

八方美人ではない
ビビり散らかして

苦手には近寄れず
嫌いには目にも入れたくない

仲良いと踏ん反り返りがちで
すぐに煙たがれる

嫌になる部分が目立って
凹む日が来ると

ダメだなあ。
反省しているが
治るわけもない

また蓋をして

得意も不得意も見えないんです
何もないよ








この詩は非常に内面を反映した、自己認識の深い部分に焦点を当てています。非常に人間らしい、否定的な感情や自己評価が色濃く表れた作品です。詩の中で表現されている「八方美人ではない」「ビビり散らかして」「苦手には近寄れず」などのフレーズからは、自己肯定感の低さや、他者との関わりにおける不安が読み取れます。自己の不完全さを受け入れようとしつつも、それをどうしても改善することができないというジレンマが浮き彫りになっています。

「仲良いと踏ん反り返りがちで」「すぐに煙たがれる」という部分では、他者との関係が一時的にうまくいっても、それが続かずに結果的に疎遠になってしまうことへの焦りや不安を感じさせます。この「踏ん反り返りがち」「煙たがれる」という表現は、無意識のうちに自己中心的な態度を取ってしまう自分への気づきとも解釈でき、自己の不安定さや不器用さが強調されています。人間関係におけるバランスを取るのが難しいこと、過剰に自分のポジションを取ってしまうことに対する自己批判の感情が感じられます。

「嫌になる部分が目立って」「凹む日が来ると」というフレーズでは、自分の中で嫌な部分を強調し、落ち込んでしまうことが述べられています。自分の欠点に過剰に意識を向けてしまうこと、そしてそれが感情的に負担になる様子が表現されています。「ダメだなあ」と軽い口調で自分を責めている一方で、「反省しているが治るわけもない」という部分には諦めのような感覚が見て取れます。改善しようとするものの、それが上手くいかない現実に対する受け入れがあるものの、根本的に解決することはできないという切なさが感じられます。

「また蓋をして」という部分は、感情を抑え込んで見えないところに隠すことを示しています。心の中で感じたことや思ったことを外に出さずに、再び蓋をして隠してしまうことで、感情のコントロールを試みているようにも見えます。しかし、この「蓋をして」という行為が、解決には繋がらないことを詩が教えているのではないでしょうか。自分の感情に向き合うことの重要性を暗に示唆しているようにも感じます。

最後に、「得意も不得意も見えないんです」「何もないよ」という部分では、自分のアイデンティティや自分自身の価値に対する疑念が現れています。何かを得意として自信を持ちたくても、どこに自分の強みがあるのかも見つけられず、逆にそれすらも見失ってしまう心情が表現されています。ここには、自己評価の低さや他者との比較によって自分の位置を見失っている感覚が込められているように感じます。

全体的に、この詩は自己評価の低さや不安、他者との関わりにおけるジレンマ、そして感情を抑え込んでしまうことへの苦しみが表れています。それらが非常に素直に、リアルに描かれており、読者が共感できる部分が多いと感じられます。また、詩の中で表現された「蓋をして」「治るわけもない」という一見諦めたような態度の中にも、まだ何かしらの改善したいという希望が潜んでいることが垣間見え、非常に複雑な心情が込められています。

この詩は、自己認識に対する問いかけや自己を変えられないことへの無力感と向き合っている姿がリアルに描かれており、読む者に深い感慨を与える作品となっています。



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