命の炎
死にゆく人を横にあなたができることは。
ともに心を震わせてつながり合った仲間、愛する人の死を前に、
あなたは今何ができ、何をするだろう。
その選択こそが他者貢献の真髄 であり、生きる道の純粋な一筋だ。
自分の燃える命を、他者の消えゆく炎にどう焚べるだろうか。
何も持っていないこの手で何を生み出して伝えることができるだろうか。
その命を少しでも続けていくのに必要なことを何か考えるだろう。
少しでもこの命が長く続くことを心から祈って。
どうかあなたの心が穏やかであってほしい
平和な気持ちを抱いていてほしい
わたしの愛を届けるよ、心の底から愛しているよ
あなたを尊敬しているよ
素晴らしい人生をともに過ごせて、支え合えてよかった
ただそこにいてくれるだけで美しいよ
あなたの勇気や努力、貢献にどれだけ助けられたか
ありがとう
自然を湧き出てくるのは、そんな思い。
そう、生きていくのに必要なことってそれだけ。
もうそれだけで十分。
この地球に溢れるとんでもない矛盾や愛を欠いた仕組みや思想なんて
ひとつも必要ない。
だってまさに今ここで肉体を離れる魂に、
政治の仕組みやお金の計算、言葉の違いを伝えるだろうか。
物欲に塗れた己の話を聞かせるだろうか。
ただ見つめ、ただ感謝し、ただ穏やかであれと愛を与え続けないだろうか。
この時、もう明日だって明後日だって関係ない時間が流れている。
ただそれを続ければいい。
常に全員の命の炎が、いままさに消えようと揺れているのだから。
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