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貿易の主力品、トウモロコシが多すぎる|第14章 シンシナティ|アメリカでの40年間(1821-1861)
Forty Years of American Life 1821-1861
Thomas Low Nichols
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貿易の主力品
さらに、貿易の主要産物も豊富です。ケンタッキー、オハイオ、インディアナは豚を 10万頭単位でシンシナティに送ります。そこで豚たちは殺され、包装され、ベーコン、ハム、ラード、ラード油、ろうそく、ブラシ、紺青、そしてそのほか何にでも加工されます。
トウモロコシが多すぎる
次に重要な主食はウイスキーです。アメリカはトウモロコシ(アメリカでのコーンはイギリスで言うメイズを意味します)が最も豊富に育つ国です。何マイルにもわたって、トウモロコシだけが植えられた畑を通過します。川沿いの豊かな低地では、50年間、場所によっては 100年間もの間、肥料を一切与えず、土壌は疲弊の兆候も見せずにトウモロコシが栽培されてきました。茎は 15フィートから 20フィートの高さに成長します。背の高い人でも脚立がなければ茎の真ん中より下に生えている穂に届かないほど、とても立派なトウモロコシ畑を見たことがあります。イギリスの農民には奇妙に思えるかもしれませんが、この地域の大量の納屋の堆肥が、邪魔にならないように川に「投棄」されてきたというのは事実です。そして、土地の多くは小麦には肥沃すぎるため、麦わらまで枯れてしまいます。インディアンコーンにはそのような問題はありません。
この大量のトウモロコシをどうしたらいいのでしょうか?アメリカではどこでも人間の食べ物として食べられており、小麦よりも甘くて栄養価が高いと考えられていますが、人間が消費しきることはできません。1ブッシェルあたりたった 6ペンスで買えてしまいます。草原で石炭や木材が不足しているときは、最も安価で便利な燃料として、穂軸を燃やすこともあります。需要は限られているにも関わらずどんどん生産されるのです。それを何か他の品物に生まれ変わらせること、つまり加工したり凝縮させたりすることが必要です。