速報!高卒求人公開直後の様相
高卒就職問題研究のtransactorlaboです。
NPO法人「高卒進路デジタル」の編集委員に参加させただくことになりました。そちらの方でも積極的に発信してまいります。
さて、7月1日、令和5年3月卒業予定者対象の高卒求人票が公開されました。公開直後の数字を集計した結果をお知らせします。第一報は高卒進路デジタルで出しました。
集計をどんなふうにやったかといいますと、
7月1日真夜中から高卒就職情報WEB提供サービスにアクセスし、47都道府県のCSVデータをダウンロード、エクセルで開いて全部縦につなげ、合計や平均などのエクセル関数で・・・という、ひたすら単純作業でです。
その結果がこちら。比較対象とした前年のデータも私が昨年同時期に集計したものです。
あくまで求人票に記載の数字の統計です。賃金も全ての求人票に記載された月あたりの賃金(だいたい月給)です。一般に言われる「初任給」は、採用されて働いている人たちの給料の統計ですので、これとは少し性質が異なるものだとご理解ください。
求人数は10万3千人あまり。これからどんどん追加されます。ちなみに昨年7月末の時点では約34万6千人でした。それに対して求職者数は約14万5千人で、求人倍率は2338倍でした。
求職者数ははっきりした数字はまだ分かりませんが、ここ数年はだいたい15万人を少し切るあたりで推移しています。この出方を見ると、求人数は昨年と同様かやや多くなるのではないかと思われます。
賃金の全国平均は177,805円(3.34%増)、最高額は東京都195,855円、最低額は秋田県162,198円でした。昨年10月の最低賃金引き上げ額ここ数年の中で大幅なものでした。それが全体に影響していると思われます。