![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104288977/rectangle_large_type_2_b344d3217016b1668004934153bc0dd4.jpeg?width=1200)
本当に必要なのは大きな改革よりも日々少しずつの修正や改善・・・確かに
高卒就職問題研究のtransactorlaboです。
今回のタイトル「本当に必要なのは大きな改革よりも日々の改善・・・」は某有名自動車会社からではなく、デービッド・アトキンソンさんの記事からの借用です。強い感銘を受けました。引用させていただきます。
日本以外の諸外国の経済が成長を続けることができたのは、日本とは違い、少しずつ問題を見つけては、そのつど解決するよう努力を重ね、その成果が積み上がった結果です。少しずつの塵が積もっただけなのです
高卒就職市場は超売り手市場が続いているのに賃金上昇がとても(異常に?)緩やかであることに問題意識をもち研究を始めました。高卒就職にはは大卒や一般のそれとは違う独特なルールや慣行がありますが、そのうちの一つが求人相場情報の閉鎖性です。
それは高卒求人情報にアクセスできるのはログインパスワードを与えられた教育関係者に限るというものです。求職高校生は教員の管理下においてのみ閲覧が許されます。もちろん一般の人は閲覧できませんし、求人事業者も自分が出した求人票さえ見ることができません。
この構造は、求職者と求人者双方にとって重要な相場観の形成と共有を困難にし、結果的に人材獲得競争や若者への投資の高まりを抑制する方向に働いていると考えられます。
求人倍率が3倍を超える状況が続いているにもかかわらず、最低賃金ギリギリの、応募者があるとは到底考えられないような低い待遇の求人票が大量に出続けています。これは求人事業者側への相場情報が不足しているからではないでしょうか。そういった求人は一定数ありますので、応募者獲得の可能性はほとんどなくても、統計に組み込まれると全体の平均を引き下げる働きをします。
高卒給与は多くの人々の給与体系のベースです。高卒初任給が上がらなければ他も上がりません。この状況は結婚数や出生数増加に対し、大きなマイナス要因になります。
このような理由から、私たちは高卒求人情報をもっとオープンにすることを提起しているのですが、なかなか・・・。