学校英語を叩く風潮
英語界隈では、「学校では絶対に教えてくれない」という枕詞を嫌と言うほど目にします。それくらい便利で、キャッチーなマーケティングフレーズなのでしょう。今回は、学校英語を叩く風潮がなぜここまで浸透しているのかを、マーケティング的観点とからめて説明します。
教える内容が間違っているわけではない
まず、学校英語は正しいです。素直に考えてほしいのですが、間違った内容が全国の学校で堂々と教えられていると思いますか。また、仮に何かが間違っていたとして、それがそのまま更新されず放置され続けると思いますか。
学校英語に間違いがあるなら、学校数学、学校理科、学校国語にも同様に間違いがみつかるはずです。学校数学が叩かれずに、学校英語がボコボコにされる理由は後述するように別にあります。
学校英語には独自の都合がある
学校英語には独自の都合があります。1 人の先生が 40 人くらいの生徒に同時に話しかけて知識を教え、理解度をテストでチェックする必要があるのですが、その際、生徒一人一人に英語を使わせてチェックするとなると、膨大なコストが発生します。
そこで登場するのが、傍線部の和訳に代表されるような、和訳をさせることで理解度を確認する形式的手法です。正しい和訳を入れるなど、期待するアクションをしたらその内容を理解していると「みなす」という手法が、コスト回避のために仕方なく採用されています。
学校英語を叩く人には叩く人の意図がある
ここまでで、学校英語は間違っていないこと、そして、学校という独自の環境のために、便宜的、儀式的手法に頼らざるを得ない状況が今でもあることを説明しました。
ところで、理解している⇒和訳できる、ですが、和訳できる⇒理解している、とはなりません。そのため、学校英語の形式的手法の結果として、「和訳はできたけど理解できなかった」人たちが大量に学校を卒業して、世に出ることになります。
この、「学校で英語を学んだのに英語をぜんぜん使えない(理解していない)」という人が大量にいる事実だけを切り取ってマーケティングに使っているのが、「学校英語が~」という枕詞を使う人たちです。そして、儀式的手法に頼らざるを得ないという状況が問題の根本原因なのですが、なぜか、本来正しい知識を教えている学校英語そのものに矛先が向けられる結果になっています。
さいごに
もちろん、学校英語を「理解」して、その後の学習人生で学校英語の知識を大いに役立てている人もいます。ただ実体として、現役の学生時代に学校英語を理解できなかった人の方が多数派でしょう。このことも、学校英語が長年(何十年)にもわたりボコボコにされ続けている要因になっています。
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