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なぜ「アート×デザイン×ビジネス」がこんなにも気になるのか(1)

デザイン×ビジネスの可能性を追求してみたいと思い始めてから幾分か時間が経った。
これまで全くそうした教育や仕事に関わっていない私が、何故こんなにもデザインが気になるのだろう。

自己分析のような、自己対話のようなものだけれど、言葉にして記事として残しておきたい。

幼い頃から興味があったのではないか?

今となっては全て後付けなのだろうが、昔を思い出しながら書いてみる。

両親が幼い私を週末に連れて行く所といえば、子供向けの場所なんかではなく、両親が好きなアンティークショップや古着屋、生活雑貨屋。
(子供の私にとっては何ら楽しくはなかったが、今思えば)凛とした佇まいと美しさを持つモノが、自己主張するでもなく、静かに陳列されている場所に多く足を運んでいた。
こうしたお店を通じて、生活の中の美しさや暮らしへの感度も養われていたのだと振り返る。
また、沖縄という土地柄、海外からの輸入品や米軍のused品もあり、日本以外の文化の存在も何となく意識される空間だった。

モノ以外の点では、学内で多読賞をもらうほど本が好きだったり(今でも本の虫)、絵画や作文で賞をもらったり、書道教室で(当時の先生曰く)類まれな進級スピードを見せたり、と意識的かどうかは置いておいても、所謂アート的な分野への興味関心はあったのだと思う。

加えて、父の広告代理店という仕事柄、クリエイティブへの感度やデザイン×ビジネスそのものを目の当たりにし、デザイン×ビジネスという分野へのアンテナが知らず知らず生まれていたのだろう。
一方で、母の養護教諭という仕事を見ていて、人の心へのアプローチや人を包み込んで癒すという生き様もまた私の中で確立したのだと思う。

繰り返しになるが、今となっては何もかも後付けになるのかもしれないが、こうした幼い頃を過ごしてきた中で、「衣食住」や「美しいもの」、はたまた「海外・異文化」への興味が湧き始めていたのだと感じる。

海外での生活や仕事を通じて感じたのではないか?

視点を一気に現在に戻すと、私の仕事では海外に関わることが多い。実際にスペインとペルーで生活する機会もあった。

スペインといえば芸術の都、美食の街。ペルーといえば長い歴史の中で培ってきた独自の文化や(日本人にはあまり知られていないが)美食の国。
こうした国での生活を通じて、何が美しいものなのか、善いものなのか、大事にされるものなのか、といったものを肌で感じ、理解することができた。
それは一概に芸術作品の鑑賞を通じて、ということではなく、普段の生活や現地の人たちとの会話の中で感じる価値観や物事の捉え方に直に触れることで、徐々に育まれたアンテナのような気がする。

商品やお店作りひとつ取っても、作り手が考える世界観や想いが伝わるものが多く、そうしたものがお客さんをより虜にしている印象がある。
素敵だな、と思うのと同時に、日本にも同じ水準の、いや寧ろより素敵な商品/サービスがあるのに未だ世界に届いていないなぁと悔しさが生まれることもあった。
(失礼を承知で書くと)まだ世に知られていない、埋もれている、もしかすると作り手すら気がついていない良さ・美しさを発掘し、社会に届けてみたいな、とこの頃から思うようになった。

これまで日本の為に、なんてたいそうな事を考えることは無かったが、海外での生活を通じて、日本の美しさを世界に届けることに挑戦したいと心から思う。

自分自身の強みと合致しているからではないか?

仕事で焦りや悩みを感じていた頃、自分の強みは一旦何なのだろうという疑問を持ち、ストレングスファインダーを受けてみたことがある。
次の10個が私の強みの上位。これにはかなり納得度したし、うまく言語化してくれた気分。コロン以降は私なりの簡易解釈。

1  最上志向:より良く、あるべき姿の実現
2  未来志向:こうなったら良いな、ビジョンを描く
3  親密性:身近な人へ尽くす
4  ポジティブ:潤滑油として自他をエナジャイズ
5  成長促進:伸び代を見つけて育てる
6  責任感:やり遂げる、約束は必ず果たす
7  適応性:どこでも誰とでも生きていける
8  共感性:相手の気持ちを察する
9  規律性:整理整頓
10  目標志向:実現に向けてドライブ

この結果を客観的に見た時、ブランディングの仕事が頭に浮かんだ。
「良い所を見つけ、それに意味付けを行うことで、長所を最大化する」ことがブランディングの本質だとすると、私の強みをこのように活かすことができるのではないか。

共感性やポジティブの強みを活かして「良い所を発掘」し、未来志向で「意味付け」を行い、最上志向と成長促進で「長所の最大化」を実現する。
それをあらゆる場所であらゆる人と実現する、そんな仕事がしたい。

次の記事に向けて

今回の記事では過去から現在を書き残した。
これまでの生きてきた中で培い養った、私、という存在を通じて実現したい「自分らしさを見つけ追求できる社会」や「心地よい社会」、「多様な文化・価値観を知るきっかけづくり」について、タイトルにある「アートとデザインとビジネス」に関する私なりの考えと共に記したい。

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