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1クラス分の優しさをもらう


 先月11月の勤労感謝の日、私は顔を合わせたことすらない30人以上の方々の優しさにありがとうとつぶやいた。

 30人って1クラス分だ。なかなかの人数である。

きっかけ

 きっかけは、キナリ読書フェス(岸田奈美さんとCorkが主催したイベントで、二日間で課題読書を読み、読書感想文を書くという秋の読書祭り)。
 このイベントの新しさはなんといってもそのスケジュール感。読書感想文を投稿するイベント自体は他にもあるが、読んで書き終えるまでの期限が二日間(11月22日と23日。23日は勤労感謝の日)という短さが特徴的だ。

 読書感想文自体はたまに書くが、普段そういう早さで書いたことはない。大抵は1〜2週間かけていると思う。

 だからこそキナリ読書フェスはとても斬新で、楽しそうだった。
 ゆっくり目に読む私がやりきれるかも分からないのに、参加する気満々であったのだ。


12%を占めた

 さて、どうして30人以上の人々にありがとうと思ったかの話に戻ろう。
 
 まず、キナリ読書フェスの前日に、課題図書をイメージしたnoteのサムネイルをお絵描きして公開した。


 そしたら、主催者の岸田奈美さんがあったかいコメントと共に取り上げてくれた

 

 そんでもって、30人もの方が合計33回サムネイルを使ってくれたのだ (以下のタグで全部調べたよ)。


 キナリ読書フェスの参加数は268件とのことなので、私が描いたサムネイルが約12%占めたことになる。  
 これはすごいことかもしれない・・・だって消費税10%より多いのだ。ちなみに日本人で左利きの確率も約10%なのだそう(Wikipediaより)。ここテストに出ません。


 ちなみに、各サムネイルを使用いただいた回数はこちら。

銀河鉄道の夜      7回
さくら(桜色版)    1回 
家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった 14回
くまの子ウーフ     5回
世界は贈与でできている 6回

(私自身が投稿した記事のサムネイル(さくらグレー版)は未カウント)

 

サムネイルを沢山描いた訳

 はじめは完全に自分のため。野球でいう「リーリーリー」をしたかったのだ。

 ここまで確認して「きっと私、投稿前にサムネイル画像をのんびり選んで締め切り逃してしまうぞ」と思った。
 そう、私はnoteをテキスト形式で投稿する際に、意外とサムネイル画像の選択で時間を使ってしまうのだ。(中略)
 キナリ読書フェスは、約1日半という制限時間があるので、読書と執筆に集中したい。
 ということで、課題図書をイメージしたサムネイル画像をお絵描きすることに。

(引用:みんなのフォトギャラリー|キナリ読書フェス課題図書向け|寅三奈)

 

 1日半を丸々読書と執筆だけに集中したかった私は、サムネイルを選ぶ時間をフェス開始前に完了させようと目論み、せっせと課題図書「さくら」のサムネイルのお絵かきをし始めた。

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 描いているうちに、ふと「銀河鉄道の夜」のサムネイルのアイディアが浮かんだ。紺色の背景に白い粒々をたくさん散らして満天の星を表現する。中央に大きくダイヤとロゴがあったら綺麗だな。

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 気づけば手を動かしていた。

 2枚目のサムネイルを書き終えると今度は「世界は贈与でできている」のサムネイルのアイディアが浮かぶ。
 これまでのサムネイルとは対照的にシンプルに、ビジネス感の出る色合いで作りたいな。

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 これまた気づけば手を動かしていた。 

 しかしだ、私は一日に三冊も読めない。せいぜい一〜二冊。「さくら」は280ページあるので、二冊は絶対無理(「なのに何で三冊分もお絵描きしてんねん」とここでセルフツッコミ)。

 ここでようやく、「あ。私以外にも私のようにサムネイルで迷ってしまわれる方がいるかもしれない。誰でも使えるように公開すれば、数人位のお役には立てるかもしれない」と思い、サムネイルを「みんなのフォトギャラリー」に登録することにしたのである。

 時間的都合により、最初は先ほどの3つのサムネイルだけを公開していた。
 でも次第に「全部の課題図書のサムネイルを描きたいな」と思い始めるようになった。サムネイルで迷われる方がもしこの記事を見つけて、「私の選んだ課題図書はなかったな」とちょっぴし肩を落としたとしたら。ちょっとそんな状況を想像して、そんな未来はつくりたくないなと思った。だから本を読む時間をちょっぴし削って、残りの課題図書のサムネイルも頑張って描いた。

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 今思えば、この判断は正解だった。「それが、愛だ。」のサムネイルは、33件中14件使ってくださった。

サムネイルが沢山知られた訳

 言わずもがな、岸田奈美さんがとびきりの優しさをくれたからだ。


 「心づかいと行動力に滝のような感謝」とは、私が言うべき台詞である。私にとってはイベント運営されている中にこの記事を見つけて読んでいただいただけでも奇跡に近い大感謝だというのに、逆に感謝のお言葉をいただいた・・・これはどういう状況なのだろうか・・・なんちゅうこっちゃ! 
 
 でも、本を読む時間をちょっぴし削って全部のサムネイルを描いた裏側の部分を、岸田奈美さんは気づいてくれていたのかもしれない。ある誰かへ向けた思いは、意外な別の誰かが見ていてくれる時がある。

 ちなみに、取り上げていただいたTweetのインプレッション、(私にとっては)なんちゅうこっちゃな数でした。それこそ沢山の誰かが見てくれていた。

スクリーンショット 2020-12-07 23.25.52


サムネイルが沢山使われた訳

 これも言わずもがな、沢山の方々が優しさをくれたからだ。
 サムネイルを公開した記事にコメントしてくださった方々からも優しさをいただいた。いやはや、最初は「誰かの役に立てたら・・・」なんて思っていたけど、むしろ私自身がありがたみを感じていた。

 「〇〇さんがあなたの画像を使用しました」という通知が来るたびに、「ありがとう、嬉しい!」と心の中でつぶやく。気づけば1クラス分に相当する方々(コメントをくださった方々、サムネイルを使ってくださった方々、キナリ読書フェスに協力された方々、そして岸田奈美さん)の優しさにありがとうとつぶやいた。

 そうして感謝をつぶやいているうちに、岸田奈美さんから「心づかいと行動力に滝のような感謝」という言葉をいただいたのにもいつの間にかスッと納得した。

 誰かに優しさを差し出そうとした時、それと同じ分の優しさを、自分自身が知らぬ間に受け取っているのかもしれないな。

 壮大な心遣いと行動力で人を笑顔にしていく岸田奈美さんは、キナリ読書フェスで差し出した優しさと同じ分の優しさを岸田奈美さんご自身が受け取っていたのかもしれないな。私も、私自身が知らぬ間に受け取っていたのかも。
 つまり優しさって、誰かにあげたとしても自分の分が空っぽになることがないんだろうな。切り取りでなくてコピペみたいな、朱肉が永遠に乾かないハンコみたいな、そんな感じ。

⌘サムネイルを使ってくださった方の作品リンクを一覧形式でご紹介⌘

 今回サムネイルを使ってくださった方々へ少しでも感謝の気持ちを表したいと思いまして、#キナリ読書フェス でサムネイルを使用してくださった作品を一覧にしてみました。この記事が、新しい知見や交流の一助になれば幸いです。

 ※投稿日時の早い順からの紹介
 ※2020/12/07時点でサムネイル使用 且つ #キナリ読書フェス のタグをつけていらっしゃった方に限定しています


 念には念を重ねて確認いたしましたが、万が一紹介しそびれている方がいらっしゃいましたら、こちらのコメントにてお声掛けください。

 

 今回ご紹介しませんでしたが、#キナリ読書フェス 以外のテーマでもサムネイルを使ってくださっている方もいらっしゃって当方感激しております…!優しさに感謝。


優しさのおすそ分けをありがとうございました!╰(*´︶`*)╯♡














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とらみな(寅三奈)|体調良くないので更新頻度低めです
ここまでお読みいただきありがとうございました。 いただいた御恩は忘れません。