妄想つぶやき選手権に参加したら、オリジナルキャラクターが生まれた話
先日、あきらとさんの「妄想つぶやき選手権」の企画が開催されました。私も楽しそうだったので飛び入り参加したことで、こんな子たちが誕生しました。
めんだこの形をした未確認生命体たちです。名前はまだない。
妄想力ってすごい。今回はそれをお伝えするべく、妄想つぶやき選手権の存在を知るところから、この子たちが生まれるまでの裏側を書いていきます。
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今日も今日とてnoteの記事を読み歩いていると、あおいさんのこちらの投稿を見つけた。
なんてきゅんっとする文章なんだ…!思わずあおいさんにコメントを送ると同時に、この投稿に付いていたタグ #妄想つぶやき選手権 が気になった。思わずクリックすると、検索結果のトップにあきらとさんの企画告知記事を見つけた。
…でも、みなさんも妄想したりしますよね…?
ほんとに疲れてる日、ちょっとだけ頭撫でてもらえたら元気出るのにな〜…とか
グラスを傾けながら、あの日あの時、違うことばを選んでたら〜とか…
(あ、こっちは少し疲れてるかな?汗)
まぁとにかく、みなさん妄想しますよね?(圧)
よろしければそんな妄想をつぶやきに詰め込んで昇華させてみませんか?
おあそびにのりながらつぶやくんだったら、気楽な気がしません?
そんなお誘いで〜す(*´ω`*)
(引用:【不要不急な急企画 Part3】 #妄想つぶやき選手権 やりまーす!|あきらとさん)
なんと面白そうなのだろう。私もおあそびにのりながらつぶやきたい。飛び入り参加しよう。
参加すると決めたものの、いざパッと何かを妄想しようと意気込んだ途端、これだと思うものが浮かばない。このままだと呟かないまま一日を終えてしまう。
「そうだ、あれを見返してみようか…」
私はスマホからメモ帳を呼び出した。
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私の眠りは浅い。毎日のように夢を見る。起きた後もしばらくの間は、見た夢を覚えている。夢は大抵何かに悩み続けるだけの内容だが、日常には存在しない状況が少々混ざっている。毎日そんなに変わりばえのしない生活をしている者にとっては割と面白いので、目が覚めたらすぐにスマホのメモ帳を開いて、ベットに横たわったまま夢の内容を記録するのが日課だ。
妄想つぶやき選手権に参加するにあたり、開いたメモ帳の中から『今日の夢のポイント』というタイトルのメモを見る。夢の内容を見返すというのは実はこれが初めてだ。今更思うが、『夢のポイント』とはなんだ。『テストに出るポイント』みたいな書きぶりだ。テストに出る箇所ならポイントにした方がいいだろうが、私の過去にみた夢をポイントにする必要はないだろう。『夢日記』とか『夢の内容』とか無難なタイトルで十分ではなかろうか。まあいい。中身を読んでみよう。
さすが寝起きなだけあって、誤字の数や文章構成が『#呑みながら書きました(※1)』状態になっている。ほほえましい。第4回呑みながら書きました企画の告知記事であきらとさんが書いていた『誤字は愛おしい・愛すべき・ものですっ!』という名言に心底納得する。
飛ばし読みしながら、妄想つぶやき選手権に参加できそうなネタを探す。重くて複雑な内容から軽くて謎な内容までバラエティに富んでいる。突飛すぎる内容には思わず自分でツッコミを入れてしまう。
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夢日記をつけ始めた去年の秋頃まで全て見終えたところで、妄想つぶやき選手権としてつぶやくネタの候補が三つまで絞れた。
(今回はせっかくなので、候補にいれていた夢の内容のメモをそのまま大公開。誤字も修正しないで載せます。恥ずかしくなったら消します。)
エントリーNo.1:ピザ
(中略)…すると、1階の審査員がガヤガヤし始めた。
「このおおきな生地を使って、ピザを作りなさい!」
そんな声が響いたと思いきや、本格的におおきな銀の皿に、生地がのせられていく。生地の上に乗せる具を、2階から指示しろということなのか…
(引用:寅三奈のスマホのメモ帳『今日の夢のポイント』2019年10月2日)
どういう状況なんだろう。ものすごく謎である。審査員が声張ってピザを作れと命令する場面なんて現実できっと起こり得ない。
この夢メモは他の夢メモよりちょっと長めで、文字数は1000字を超えていた。ちなみに夢の中のピザ生地の直径は、確か腕を広げた時の長さと同じ位だった。
エントリーNo.2:同窓会
小学校の同窓会。七草を見つけるというゲームで、司会者をすることにした。英語で司会をしたら、信頼を集めることができた。
各チームが七草を集めに教室を飛び出した後、私が隠さなくてはいけない七草が机の上にあった。「あなたのことを信頼するので、隠す権利をゆずります」と書いてあって、私はとても嬉しい気持ちになっていた。
(引用:寅三奈のスマホのメモ帳『今日の夢のポイント』2020年1月15日)
同窓会で七草を集めるとは一体何をしたがっているのだ。同窓会の二次会モツ鍋コースが七草粥コースにでもなったのか。謎解きゲームをやる勢いで七草集めを楽しがってる大人たちとか、ピュアでみやびな集団か。それはそうと隠すはずの七草、机の上にあったんかい。置き手紙であろうメッセージに「隠す権利を譲ります」と言われたらしいけど、権利を譲るもなにも元から七草隠す役目は私だったのではないのか。
エントリーNo.3:めんだこ
トイレの個室に入ると、めんだこがいた。あれんめんだこって、うみにせいそくするのでは?まあいいか。ふわふわ浮かんでかわいい。わたしのゆびにくっついてきた。吸盤の感触が心地よい。赤い子と白い子がいる。どちらも、空中をとびまわっている。癒しをありがとう。トイレから出た時、めんだこの耳が揺れて、まるでわたしに手を振ってくれているようだった。
(引用:寅三奈のスマホのメモ帳『今日の夢のポイント』2020年2月23日)
決めた。めんだこにしよう。No.1とNo.2はあまりにも謎要素が多すぎだ。ふと思ったが、起きている時より眠っている時の自分の方が発想力が豊かだ。溶ける時計の絵を描いたサルバドール・ダリ(※2)が夢の内容からアイディアを得るために肘掛け椅子に座り指の間にスプーンを挟んだまま仮眠をとっていたように、私もnoteの下書き画面を開きながら仮眠を取るのを日課にしようか(しません)。
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めんだこの夢メモの原案は160字程あるので、これを140字以内にまとめる必要がある。ただ20字削ればよいと思っていたが、これが意外と難しい。削る箇所を選ばなければ文意が伝わらないし、吟味して削っても唐突で違和感のある文章が出来上がる。
トイレの個室に入ると、めんだこがいた。めんだこって、海に生息するのでは? ふわふわ浮かんでかわいい。私の指にくっついてきた。吸盤の感触が心地よい。空中をとびまわっている。トイレから出た時、めんだこの耳が揺れて、まるでわたしに手を振ってくれているようだった。(128字)
原案を加工するという心持ちではなく、このネタを使って新たに文章をつくるつもりで書き換える必要がありそうだ。今こそ妄想力の出番ではなかろうか。壁を見つめながら、ただひたすらにめんだこについて思いを馳せる。彼らはどういう可愛さなのか。どうして夢の中の私はトイレに入ったのか。妄想すること三十分、つぶやきが出来上がった。
削除した情報
・めんだこが指にくっついてきたシーン
・複数のめんだこ(めんだこを二匹から一匹に)
追加した情報
・トイレに来た理由
・めんだこと目が合うシーン
さて、このつぶやきを作るためにかなり妄想を膨らませたため、なぜかトイレに浮かぶ架空のめんだこの姿をありありと思い浮かべられるまでになった。ここはひとつ、実際に描いてみよう・・・
しっかり妄想したことで、思い通りに描けた。妄想力ってすごい。
気づけばめんだこのキャラ設定まで出来てしまった。妄想力ってかなりすごい。
ついには新たな活動のモチベーションまで湧いた。妄想力って本当にすごい。
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たった一つの妄想が、人を新たな場所へ連れてゆく。あきらとさんの企画に参加したことで、妄想力のすごさを知ったというお話でした。
妄想つぶやき選手権は参加された方のつぶやきを眺めるのもとっても楽しい企画でした。あきらとさんが以下の記事に全部収録してくださったので、是非覗いてみてください。
※1
#呑みながら書きました
マリナ油森さん主催の楽しい企画。先日終了した第四回 #呑みながら書きました では、あきらとさんとのダブル主催 & セクレタリー(秘書)としてサトウカエデさんがマガジンへのピックをされたりと、どんどん規模が大きくなってゆく楽しい企画。不定期開催。
【ルール】
その1 好きな飲み物を呑みながら書くこと
(お酒、ノンアルコールドリンク、お茶OK)
その2 ほろよいでも泥酔でも雰囲気でもいいから酔っ払って書くこと
その3 書きあがったnoteは見直さず寝かさず、即公開すること
【闇のルール】
5000字超の場合「呑みながら読みました」が発動して主催者に爆速スクロールで読まれます。
闇のルールも面白い。(私はこの企画を知ったのがつい最近だったのでこれまで参加したことはありませんが、第五回が開催される時はぜひ参加したいです。)
※2
サルバドール・ダリ
スペイン・フィゲーラス出身の画家。シュルレアリスムの代表的な作家として知られる。(引用:Wikipedia)
溶けかけの時計が印象的な「記憶の固執」が彼の作品の中で一番好きである。熟睡する直前に目覚めることで作品のインスピレーションを得ていたという彼の逸話も好きだ。
サルバドール・ダリは、仮眠をとるために、肘掛け椅子に座って指の間にスプーンを挟んだまま眠ったという。すると眠りに入ったのちに脱力した指から落ちたスプーンが発するけたたましい音で目が醒め、覚醒状態に戻るのだという。
(引用:睡眠時間を削ると「オカしくなる」は本当か?|櫻井 武)
ちなみにこの逸話には諸説あるようだ(スプーンではなく鍵を持っていた等)。確かな情報源を探してみようとしたが上手く検索出来なかったので、今度ダリについての書籍を手に取ってみようと思う。
ここまでお読みいただきありがとうございました。 いただいた御恩は忘れません。