コーヒーと不安を一緒に飲み干す -ボウキョウによせて- 第二話
5.1
絶望に打ちのめされて
もうあなたのことを
まっすぐ見ることが出来ない
真っ白な病室は涙で歪み
心に空いた穴からは暗闇が入り込む
もう何も言わないで
これ以上悲しみたくない
砂時計のガラスが割れたら
時間を思い返すことは二度と出来ないの
こちらは南葦ミトさんが連載されている長編小説「ボウキョウ」第二話から発想を得て書いた二次創作物となります。
「ボウキョウ」第二話はこちらから読めます。
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今回は主人公(中村充希)の母の視点で二次創作の短詩を書かせていただきました。
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ここからは前回の「ボウキョウによせて」のタイトルに添えた自由律俳句についての小話を。一部内容について触れますので、ミトさんの「ボウキョウ」第二話までをお読みになってからこちらに戻ってきてくださいね。
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単行本の栞として四つ葉
第一話分の「ボウキョウによせて」を投稿する五日前、こんな自由律をつぶやいていました。
この自由律俳句は、四つ葉を見つける度に押し花にする自身の体験から作ったのですが、今思い返して見れば、ミトさんの「ボウキョウ」第一話の影響をかなり受けている句と言えます。
というのも、「ボウキョウ」第一話では主人公が本棚整理をしている時に、単行本に挟まれた四つ葉を見つけるという一場面があるのです。
時系列で並べると、この自由律俳句が出来たのは「ボウキョウ」第一話を拝読後。無意識のうちに「ボウキョウ」のお話の内容が普段の日常生活に影響を与えていたということになります。いやはや、非常に興味深いです。
このような経緯があったので、ならばもっと「ボウキョウ」第一話に沿った自由律俳句を作り、それを「ボウキョウによせて」の記事タイトルにつけてみてはどうかと思いつき、「単行本の栞として四つ葉」の句が出来たという訳です。
「四つ葉のシーンってどこにあったっけ?」となった方は、是非もう一度読み返してみてくださいね。
今回のタイトルにつけた自由律俳句は、次回の「ボウキョウによせて」にて解説予定です。
コーヒーと不安を一緒に飲み干す