7.自宅出産への参道 〜三男編〜
三男妊娠中の13週目の破水による入退院の際、年長の長男と1歳余りの次男はどうしていたか、正直あまり記憶になく元妻に聞いてみたところ、遠方に住む元妻のご両親が長男次男をすぐに預かってくれたとのことだった。(前回記事はこちら↓)
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そのおかげで妻は(元妻だが当時妻だったため妻と表記)自身の療養に集中でき、僕も妻と産まれてくると信じた三男のサポートに集中することができた。
10日程の入院を経て妻は無事退院。定期の通院で経過を観察していき、順調に羊水も回復。もちろん妻は静養に勤め、1歳余りの次男が求める母からの抱っこは、僕が代わりに行った。
寝かしつけに抱っこが必要な時は、ドライブか散歩だった。
中でも近所の神社へ伺い手を合わせた夜のお詣りは、不思議と次男を眠りに誘った。抱っこひもで前に次男を抱え共に散歩し、うとうとした姿を見守りながら手を合わせ、感謝と勝手ながらの三男出産の祈願。
起こさぬよう慎重に次男を布団に着地させ肩の荷を降ろし、1日の祓い清めを済ませたあの日々は、意図せず訪れた尊い思い出。
妻のお腹も順調に大きくなっていき、かねてからの妻の希望であった自宅出産に備える。
雄大な日本アルプスを望む僕らの暮らした土地は自然に惹かれた移住者が多く、なるべく自然に沿う生活を望む方が多い。その為自宅出産が対応可能な助産師さんがおられ、僕らも何不自由なく自宅出産のサポートをお願いすることができた。
次男出産時は、産道をなかなか降りてくることができず、医師の判断で促進剤の提案があり、リスクを考え薬を用いることを妻は選んだ。
分娩の瞬間は医師が取り出すのではなく、院内に用意された畳の部屋で四つん這いの産み落とし。
今回はいよいよ念願の自然分娩、自宅出産。
続く
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