大豆のFX-①

1.このnoteと私について

初めまして。大豆です。
このnoteは5分ほどで読める内容になっています。
今回初めてnoteの執筆を行います。いずれは私の手法等も執筆したいと思いますが、今回は私がFXを続けていく上で心がけている考え方等を共有したいと思います。これからFXを始める方や、始めたばかりで何を基準にトレードしていいか分からない。といった方々にとって何かのきっかけになればと考えています。

今FXをやっていてなかなか思い通りにいっていない方、もしくはこれからFXを始めようとしている方につきましては、まずはあなたにとってFXがどういうツールなのか。どのような結果を期待しているのか。そこをもう一度理解する必要があると思います。私は正しく理解している!という方は是非読み飛ばしてください。

2.目的を決めることでルールが決まる

FXについて、「必ずこうするべきである」という型のようなものはありません。小額をフルレバで倍々にすることも正しいですし、年利数 %で運用することも正しいでしょう。重要なのは「あなたがどのような運用をしたいと考え、どのような結果を期待しているか。」です。
まずはあなたにとってFXがどんなツールか。そして何を求めているか。
これを自分の中で正しく認識することができれば、感情や欲望に任せた目的に沿わないトレードをすることはあり得ないはずです。

ちなみに専業になりたての私にとってFXとは、「大きく勝ってお金を増やしたいが、不安になるほどのリスクは取らず、安心して増やしたい」といったものでした。
なんともわがままですね😓
しかし結果としてそれは可能でした。運が良かっただけかもしれませんが、可能ではありました。相場の研究等には当然全力を尽くしましたが、私にとって最も役に立ったのはたった2つの簡単なルールだったと思っています。

3.どのようなルールが良いか

目的が決まればルールが必要です。「1回のトレードでできるだけ増やす。」が目的であれば、「全力フルレバ」がルールになるかもしれませんし、「リスクを極限まで減らす」が目的であれば、「超低ロット」といったルールができるでしょう。


私がFXをするとき、常に気にしていたことは以下の2つです。
①エントリーするとき、そのエントリーはほんの少しでも逆行すれば根拠が崩れてしまう位置か。
②逆行し損切りをした場合、FXを続ける上で障害になるほどの損失、または心理的ショックがあるか。
これだけでした。
手法やロジックなど様々なことを考えながらトレードしましたが、常に念頭に置いていたのはこの2つでしょう。
①を意識している限り、エントリーの回数は減りますが、常に丁寧なエントリーができます。
例えば、「分析が正しい場合はこの価格より上がることはあり得ない。だからショート。」といった具合です。「まだ上がるかもだけどショート。」なんてことは絶対にしません。
当然ショート後に逆行があれば即損切りです。分析は間違っていたわけですから。
このとき、②を忘れていなければその損切り金額はあなたにとってほとんど痛くないような金額でしょう。

たったこれだけ・・?とお思いかもしれませんが、実際これだけです。
この2つに関しては、いわゆる「ポジポジ病」の抑制にも貢献するのではないでしょうか。特に初心者の方で、私と同じような目的でFXをやられている方にはおすすめなルールだと思っています。

4.ロジックだけでルールを決めるべきではない

では利確は?
私にとって利確の基準は、「この金額を受け取ると嬉しい」
すなわち、「もうここで利確してしまいたい」と思った時です。
非常に曖昧で感情的ですよね。
もちろんエントリー時に利確ラインも分析にて導き出しますが、人間が行う裁量トレードにおいて感情を御しきることが難しいことは明白であり、これから幾度となくトレードを続ける限り、そのストレスは積み重なり続けます。トレードを続けるに従って徐々に金銭感覚は鈍りますが、それに伴い資金もロットも増えます。トレードを続ける限りこのストレスから逃れることはできないでしょう。
だから私は、「ストレスを感じる前に利確。」なのです。


その他にも、人間が裁量で行う以上、ロジックだけでは不都合が出るルールがあるかと思います。自分の性格や金銭感覚に合ったルールを作るべきだと考えています。

5.欲望とは戦わない方が良い?

エントリーの時には、逆行のリスクと順行の欲望とがありますが、利確の場合は別です。
利確の場合は「ノーリスクで得られる利益」、「順行の欲望」、「逆行のリスク」、「利確して伸びた場合の機会損失」と、非常に多くの欲望やリスクがあります。
これを単純な思考実験で表してみましょう。

1.確実な10万円
2.70%の確率で15万円。30%の確率で0
3.60%の確率で30万円。40%の確率で1万円

上記の場合だと、3、2、1の順に期待値が高いですね。特に3は非常に高いです。
しかし実際に上記の選択を迫られたらどうでしょう。1を選ぶ方が多いかと思います。私もおそらく1を選んでしまいます。
これは心理学では有名な理論ですよね。

トレードに置き換えましょう。
上記思考実験はいずれも現在10万円の含み益がある状態と仮定しています。
自分の分析がある程度正しかった場合、70%の確率で15万円の利確ポイントまで順行、外れれば建値決済。また、60%の確率で30万円の利確ポイントまで順行、保険に1万円の利益が残るストップロスを注文。
こんなところでしょうか。

本来、何度もトレードを繰り返すトレーダーにとっては1回のトレードより全てのトレードの合算成績が重要です。ですから当然選ぶべきは期待値の高い3番です。
しかしストレスの合算ではどうでしょう。人間は悔しかったり苦しかったことほど記憶に残ります。全て3を選び圧倒的な収益を得たとしても、40%が当たり1万円しか得られなかった悔しさは忘れられないでしょう。
さらに実際のトレードでは当然確率は明記されていませんし、結果の確定に長い時間を要します。
時間がかかればかかるほどストレスの値も大きくなるでしょう。
精神衛生上良いはずがありません。
これから長い間トレードを続ける意思がある場合、トレードの度にかかるストレスは無視できません。
ストレスを感じる含み益の金額には個人差があり、トレードを続ければ慣れることで徐々にその金額は大きくなり、数十万円の含み益がある状態でも問題なく熟睡できるようになる方も少なくはないでしょう。

トレードを続け、小額でも利益が出続けさえすれば勝手に緩んでゆく金銭感覚です。
苦しい思いをしてまで毎回利益を追求するよりは、かろうじて満足感を得られる金額で妥協し、健全な精神状態で次のトレードに臨む方が余程全体の収益を上げることに繋がるのではないでしょうか。
いわゆる「妖怪リカクゴノビル」に悪戯されて利確を悔やむことがあるでしょうが、それでもストレスの総量では利確してしまった方が少ないのではないかと考えています。

6.まとめ

FXは手法やロジックについ意識を取られがちですが、運用するのは機械ではなく我々であり、我々は常に合理的ではいられません。
我々はそれぞれに違った性格や個性を持ち、自分でも気付かぬうちにそれに従い行動します。
FXにおいて手法やロジックは当然不可欠な要素ですが、自己理解やストレスの軽減によるパフォーマンスの向上はより重要だと思っています。
是非これをきっかけに、あなたがFXに求める結果と自分が取っている行動にギャップがないか、今一度考えてみてください。

7.あとがき

最後まで読んでくださりありがとうございました。
以上の内容は私がFXを続けていく上で感じ、考えたことであり、全ての人に当てはまる内容ではありませんが、これを読んでくださった方にとって何かのきっかけになってくれたら嬉しいです。
また、読んでくださった方はDMでも構いませんので感想を聞かせていただけると励みになります。
多くの方に読んでいただきたいので、もしも内容が良いと感じたら拡散していただけるとより嬉しいです。
感想や意見などお待ちしております。

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