接骨院/整骨院を開業しようと思い立った時にまずやる事
独立、開業なんて言葉が頭によぎっていたそんな夜の日に
人生の分岐点になる日が突然やってきました。
私は基本的に性格が真っ直ぐで頑固。なかなか組織で上手くやれないタイプ。
仕事のこだわりが強く部下は皆辞めてしまう始末で「何で自分のポリシーを持って仕事をしないのか。」本当にただただ疑問で今でも疑問です。
*ただ過去の部下には辛い思いをさせたなと反省しています。
それはさておき、私は3年ぐらい前からこのまま会社に居続ける事に先が見えないと思っていました。
部下は育てられないしやりたい事をやるのにも許可が必要。
しかも許可を得ようとしても上司は人と向き合う事が苦手なのか、明言を避けては一向に話合いが進まない状態でした。
私はこういう事が本当に嫌いなので「もういい加減この会社を辞めよう」と考えていた矢先上司から「整骨院を一旦閉めます。」との話が。
そう。これが誕生日の日。
社員として残るなら整骨院のスタッフではなく他の事業部の仕事をするという内容。
私はその場で6月末での退職を申し出ました。
そんな感じなので急に開業の準備に取り掛かったのです。
さて、どうしたものかと。まずは何をしたら良いのか手探り状態でした。
・銀行の融資・物件・助成金
こんな所かなと思っていたら私は管理柔整師の資格も持っていない事に気付き早速、施術管理者研修に申し込みました。
施術管理者研修の詳細は柔道整復研修試験財団のページからご確認下さい。
そして次に取り掛かったのは融資!!
どこで借りやすいのかなど色々検討した結果、区の中小企業融資あっせん制度を発見。(あっせんをもらえれば金利が0.4%で済むので本当にいい制度だなと思います。)
とりあえず猪突猛進の私は相談窓口の門を叩きました。
あっせん書を発行してもらうには色々と準備をしなくてはいけません。
まずは受付用紙を記入します。その後に、どんな事業を始めるのかを話して色々な書類を受け取るのですが、私は融資をお願いする銀行も決めずに出向いた為に手続きが進まず・・・。
これから私のように動く人は本当に要注意です。
仕方がないので信用金庫に出向いて事情を説明。ここでもしっかりと相談窓口に行った事を伝えました。
どうやら事業計画書なるものを作成しないといけないとの事。雛形をありがたく頂いて持ち帰りました。
家に帰り助成金も申請しようと意気込むも、助成金の申請は年に2回しか行われないのと、助成金を申請するのにも色々条件があり私は春の申請のタイミングで応募資格が揃わない事がわかり断念。
創業助成金の詳細は東京都中小企業振興公社のページからご確認下さい。
もう何から始めたら良いのやらと物件探し。
父親に紹介してもらった不動産屋さんにいくつか物件を探して頂いて、紹介された物件まで実際に足を運んで通行人の有無や周囲の雰囲気を確認。
別の不動産屋さんが管理していた物件に目が止まりそこを紹介してもらいました。
間取り図を見ながらベッドの配置や、受付の場所、カルテ棚の配置などを考えて図面に入れていき「ここなら!」と納得。
事業計画書を作成するには見積もりが必要な為、不動産屋さんと工務店さん立会いのもと物件に足を運んで見積もりを作成して貰いました。
他にも見積もりを取りに行ったのは、レセコンや物理療法です。
*実際には、ベッドや棚、冷蔵庫、洗濯機、レジスターなども設備資金になるのでネットの値段が書いている画像でいいのでプリントアウトして下さい。
よし。これで事業計画書を書くぞー!と意気込みましたが、ここでも私は壁にぶち当たりました。
事業資金というのは設備資金と運転資金に分けられるのですが、私は何が設備資金で何が運転資金なのか分からないという、超やばい奴だったのです。
仕方がないのでまた、区の相談窓口に行って相談。「この人大丈夫かな?」と、確実に思われていたと思います。
色々と教えて頂いてなんとか書き方が分かりました。
【設備資金】賃貸保証料、ベッド、物理療法、内装工事費、洗濯機、冷蔵庫、椅子などの整骨院の設備として必要なものはここに入ります。
【運転資金】広告費、3ヶ月分の家賃/光熱費、接骨師会登録費など。その他雑費は相談してみて下さい。
そんなこんなで色々と行動していた時に悲劇が…。
施術管理者研修の抽選漏れ。
定員300名の所で受講が不可になり動揺を隠せなかったのです。
何故ならば区の相談窓口の人には「4月に受講予定です。」と伝えていたから。
だいぶ窮地に立たされましたが次の申し込みは4月で最短の受講が7月。
さて、どうする。6月末に私は退職する。だから7月から始めたかった…。
施術管理者研修を受けなければ保険の受領委任払いは出来ませんから当初の構想が駄々崩れになりました。
しかも、ただの抽選ではなく私は開業準備をしているものの何も契約していないので優先順位が低かったのです。
賃貸も融資のあっせんを受ける為には契約しないでと言われていたものだから「永遠にこのままなのでは。」と頭を抱えてしまいました。
施術管理者研修を受けてから準備をしてたら無職確定…。なんとかそれは回避したい!
う〜ん。と考え込むと目に留まったのは届いたばかりの賃貸の見積書。そこでふと思ったのは、「このお金を払って契約をして優先順位をあげてしまおう!その権利を買おう!」という発想。
50万弱をドブに捨てる覚悟で不動産屋さんに向かいました。会社を辞めると決まっている私は前に進むしかありませんから…。
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だいぶ長くなってしまいましたが今回はここまで。
不動産屋さんで聞いた衝撃の事実と事業計画書で結構面倒だったある部分を次回ご紹介致します!
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