1人前は難しい

料理を作る時に1人前、つまり、自分がちょうどいいなと思えるくらいの量を作るのってすごく難しい。玉ねぎをはやく使わなきゃいけなくても、4分の1もいらないこともある。結局、食べれるでしょと思っても作りすぎてしまう。そんな料理には申し訳ないことに、野菜室の上の部屋で眠ってもらうか、逆サウナみたいな冷蔵庫で過ごしてもらう。本当に申し訳がない。

生きている中で、一人前の𓏸𓏸といったように、ランク付けすることがある。これはすごい人を指すときに使う。立派な、的な意味で使われることが多い。小学一年生になった時、近所のおじいさんに「一人前の小学生だな」と呼ばれたことを覚えている。当時私は意味がわからなかったので6年生になったら6人前なのかよ、、と思っていた。算数ができていて、非常に偉いと思う。

まぁ、大事なのはそこではなくて、1人前の仕事をこなすことは大前提とされているのがおかしいということだ。料理と社会は違う。料理は自分だけの量を作るのが難しい。しかし、社会は他人のフォローも出来てこそ、1人前なのである。
実際は3人分の働きをしても、1人前。
おかしな話である。出来る人が出来ない人のフォローをする。おかしな話だと思っていた。しかし、フレンチもイタリアンも日本料理も全部自分では作れない。助け合いが大事なのだとお寿司屋さんでインドカレーを食べたくなり、気づいた。

人と何かを協力する時には、ぜひ色んな料理をテーブルに並べていきたいと思います。

1人前は作れないので、ぜひ一緒に。

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