コンテンツ月記(令和ニ年、睦月)
読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。
年末年始は試し読みできる漫画がたくさんで嬉しいです…。ということで漫画ばっかりですが、どうぞお許しを…。最近は前の月に摂取したコンテンツの記録となりつつある。
==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==
■漫画■
王様ランキング(5,6)
アニメ化が決まって、嬉しい!
しかしこのかわいい絵を、アニメで再現できるのかなあ…。手塚治虫感もあるというか…うまい人だからできるシンプルな線、という感じなのだよね。
相変わらずボッジがかわいくて悶える。赤ちゃんのときの動きもかわいいんだけど、なによりすっごく優しいから。この2巻ではほとんどボッジが出てこないのでおまけ漫画がついてるんだけど、優しすぎて心震えた…。石がかわいいってどういうこと…。
王様とミランジョ(←黒幕っぽい。二番目の妃であるヒリングの暗殺を企んでいる)の関係が気になりますね…。
ホウマの話(魔法立国?で、豊かで性善説の人たちが住んでる)、読んでてつらかった…。性善説の人が悲しい目に遭う話はきつい。
働きマン(1-3)\(^o^)/
お金持ちになったら、ぜひ買いそろえたい漫画…。いろんなスタンスでみんな働いているなあということについて、社会について、たくさん考えさせられる漫画。
出版社について知ることができるのも面白い。だいぶ前の作品で、(主人公の松方さんが担当してるような)週刊誌の発行部数なんかもすっかり変わっちゃったから、もしかしたらもう歴史漫画になっちゃってるかもしれないね…。
安野さんの人間の描き分け力がすごいから(絵もそうだし発言の感じとかもそう)、キャラクターの立ち上がり方が普通でない。
中でも、菅原さんの話が好き。
菅原さんは、職人、って感じで黙々とスクープをとっていた、堅い感じの30代男性。
菅原さんは全然漫画なんか読まないのに、ある日突然少年誌の担当に異動になる。
それまでまったく漫画に興味がなかった菅原さんが、自分が話したことが漫画家の手によって形になっていくところを目の当たりにして「おもしろい…!」ってなるところが、好きなんです。
そういう、自分の知らない世界に強制的に引っ張られていくところって、仕事のいいところだよね(悪いところでもあるか)。
そのあと、漫画家の先生をやる気にするため、作品の題材候補である庭師?の方の取材に菅原さんがでかける話も、いいのだよ…。
ある庭で、石の配置が変なところがあって、歩きにくいなあ…と菅原さんが思っていると、「そこで立ち止まって、庭を見てほしいと思ったから、あえてそうやって置いたんだ」みたいなことを庭師さんが言うの…。
思いのある仕事って、いいよね…。
波よ聞いてくれ(1,2)
波っていうから勝手にサーフィンの話だと思ってたら、ラジオの話だった。あとがきによれば、「ラジオと恋愛の漫画」だそうだけれど、恋愛要素は薄めっす(作者の方も自覚があるそうですが)。
やたら口の回るカレー屋店員のミナレさんが、ひょんなことから深夜のラジオで冠コーナー?を担当することになる、という話。
私はラジオが好きだから特に楽しく読んだけど(ラジオのリスナーって好意的だから、ミスも温かく見守ってくれたりするんですよねぇ、って話がでてきたりして、そうそう、だからラジオがすきなの!と思ったり)、そうじゃない人もきっとおもしろいと思う!
無音の表現である漫画で、ここまで音の臨場感を伝えるってすごい!興奮しました。ラジオドラマって、おもしろいやつはほんとおもしろいんだよねぇ。もう終わってしまった番組だけど、菊地成孔さんの粋な夜電波のラジオドラマが大好きでした。
ラジオって、地方局(※この漫画の舞台は北海道)の深夜枠でもそんなにスポンサー費用がかかるんだなあ…と、トリビア的な面白さも味わえます。
あとは会話のセンスが好き(突然ドストエフスキーの話したり)。作者の方の引き出しの多さがうかがえる。自虐+ダジャレ=迷惑、という方程式は、忘れないように胸に刻みたいと思います!
ゴールデンカムイ(1,2)
こちらも、言わずとしれた北海道を舞台とする漫画。
アイヌ文化、おもしろいっすね…!大学の友人で聖地巡礼に行ってた人たちがいたけど、気持ちがわかった。
残酷なシーンとポップなシーンの切り替えが、独特なリズムを生んでいる。
特にアイヌ人の女の子、アシリパさん(作中では、「リ」は小文字で表記されているよ。どうやって発音するのだろう?)が、かわいい動物をさくっと調理するシーンが、ツボ。
アシリパさんとカワウソが共闘する!みたいな表紙なのに、次のページではもうカワウソが調理されるという。リスとかカワウソって、おいしいんだね…。
あとは、ワケあって一番好きな人と結婚できなかった人…という設定が個人的に好きなので(自分は結婚するなら絶対好きな人としたいけれども!)、その点でもぐっときました。
素敵な彼氏(1,2)
河原和音さんの漫画は昔から大好きなんですが、今読むと発見が多いな…。新鮮な気持ちできゅんきゅんしながら読む。
主人公の「ののか」は恋に恋する女の子、クリスマスに彼氏とイルミネーションを見るのが小さい頃の夢で、合コン行きまくってがんばっているんだけど、高校1年生の冬まで、彼氏なし。
でも実は、現実の男の子がどんなものなのかはまったく目を向けてない。その人の人となりには、全然焦点があたってない。
そこをズバリ指摘してきた、一見嫌な感じの男の子(直也)が、だんだん気になっていき…というお話。
エリハちゃんという一見クールな女の子が出てくるんですが(コミックスのおまけページで読んだんだったか、インタビューで読んだんだったか…)、この子のキャラ設定がおもしろい。
斉藤和義さんの「ずっと好きだった」(タイトルあってる?)の中で歌われる、同窓会でやっぱいいな…相変わらずきれいだな…と思われる女…「になりたい女の子」という設定らしい。ナチュラルにクールなんじゃなく、クールワナビーな女の子。
…ということで、エリハちゃんは「そんなこと言ったら、めんどくさいと思われるじゃない…」と言って重い女だと思われそうな発言を我慢したりするんだけど、「思ってる段階で重い女だよ!」とののかに言われる。
言い方やで、エリハちゃん…(上から)。
二人がくっつくところが読みたくてそのあとの巻も試し読みだけしたんですが、続々とライバルが投入されるようで、それはなあ…あんまり好きじゃないやり方だなあ…。
しかし直也くんの笑ったところはかわいいなあ…。続き読みたいなあ。
ファッションの感じとかは2000年代初頭感があるけれども、今の高校生はその辺に違和感を感じないんだろうか。どうなんだろうか。(あ、あと「彼氏ほしい!」っていうのを全面的に言うキャラ、っていうのも昨今の若者の全体的な雰囲気だとかなりレアな設定な気がする。そういうのを出さない、生き物感を出さないのがよきとされてるのが昨今な気がする。あくまで肌感覚)。ストーリーがいいから、気にならないのかもしれぬな。
失恋ショコラティエ(1-3)
絵はちょっと好みじゃなかったり、キャラクター設定がステレオタイプすぎるのでは?という人が何人かいたり(外国人のオタク等)、今の私にはファンタジーすぎて甘さがきついか…?と思うところがあったり…いくつか気になる点もあるのだけど、ほどほどに苦味も織り込まれているので、結局楽しく読んだ。
まず、主人公が失恋した相手にずっと執着してる(相手が結婚してからも)という設定が異色だなと思う。その相手が、美人でもない、性格がすこぶるいいわけでもない(どっちかというと質が悪い)、本人もゴールがわからなくなってきてる…という感じ、「愛がなんだ」に通ずる気がします。恋愛迷宮モノというか。
主人公にセフレがいたりと大人っぽい面があるのもいいなと思うし、チョコ業界(?)の薀蓄が面白い。たしかにお菓子って、遠出するとか、服を買うとかよりも安く、贅沢なゾーンに手を出すことができる娯楽なんだよねえ。沼にはまったらやばいんだろうなあ。
さらば、佳き日(1)
新婚夫婦…を偽って暮らす、兄妹のラブストーリー。
LINE漫画で途中まで読んだだけなので、この二人に血のつながりがあるのかどうかはまだ不明。
朗らかな場面が散りばめられていても、ずーっと切ない気配がしていて、胸が苦しくなる、3月の終わりみたいな漫画。
二人がどうしてこの生活に至ったのかが気になって、読んじゃう。そしてこの生活はきっといつか終わるから、それを見届けたくなっちゃう。
(映画の『悪人』に感じた気持ちと似てるかも)
あと、タイトルが好きです。