ウィークエンドけそ(第10回/2020.10.23号)
くずざんぽー、けそです。
今週の『ウィークエンドけそ』のお時間がやってまいりました。
皆さんは、どちらで、いかがお過ごしでしょうか?
私は、ここしばらく入眠うまくいかなくて悩んでいたんですが、半身浴(よりもちょっと多め。7分くらい?)を始めたことで、だいぶスッと眠れるようになってきました。
数年前にも入浴剤マイブームが来てたんですが、最近また、ドラッグストアで入浴剤をチェックしていろいろ試してみるのにはまってます(この話…先週もしてましたね…)。
↑最近のお気に入りは、これ。ちょっと高めですが、忖度まったくない雑誌・LDKが褒めてるならいいのかもな…と思って買ってみました。肌がすべすべになるのを主張する入浴剤って多いですが、これは入浴後の変化が(私としては)わかりやすいので、嬉しいです。
この番組は、今週けそがビビビと来た、SNSの話題・ラジオで聴いたもの・YouTubeで観たものの中から、特に皆さんにお伝えしたいものを紹介していくテキストラジオです!
ということで、今週の最初の部門。
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第5次男女共同参画基本計画、ヘルジャパンにも(ほんの少しだけど)希望の光が差してきたのでは…?
先週も「性暴力」のテーマで書いたんですが、今週もこのテーマについて書きたいことがいっぱいありすぎるので、またカロリー高め・ボリューム多めだけど、よろしくお願いします!!
つぶやきでもちょっと書いたんだけど…。
ジャーナリストの津田大介さんが制作されてる、YouTube上の報道番組「ポリタスTV」の10月19日の放送を観ました。
この日のゲストは、第5次男女共同参画基本計画策定専門調査会の委員を務めてらっしゃる白河桃子さん。
日本は家父長制・異性愛信仰が強すぎる、いろんなレベルで差別起こりすぎてて生きるのがつらい、たぶんこのことは「毒親」問題にも深くかかわっている…等の理由から、私はこの問題にとても関心があります。
幸運なことに、今年の夏、「男女共同参画」について政治にどういうことを求めるか、一般の意見が公募されることになったので(=パブリックコメント)、私も非力ながらいくつか送ってみました。
↑パブコメに送った内容をまとめた記事がこちら
…で、このパブリックコメント等を経て計画の内容はどうなったのか?ということを紹介してくださっていたのが、この日のポリタスTVでした。
番組の無料公開期間は終わっちゃったのですが、テーマをご覧いただくために、津田さんの宣伝ツイートを貼ります↓
改めて、番組の内容で印象的だったことを(断片的にですが)書いてみます。(番組観た直後にメモったらよかったんだけど、数日後に思い出しながらのメモなので、つなぎ方が変なとことか、ニュアンスずれてるとこあるかも。すみません…)
=番組内容紹介ここから=
(白河さん)
今回は、ほんとうににびっくりするくらいの量、パブリックコメントが来た。インターネットの力を感じる。
全てに目を通して、なるべく「案」に反映しようと話し合った。
その結果、当初提示していた「素案」から、大きく内容が変更された。
(けそコメント)
「第5次基本計画策定専門調査会」の第7回の資料(1-1)の中で、変更内容も公開されています。以下、資料の一部をちょっとだけ貼付するんですが、ご覧ください…この赤字を…すごくないですか????感涙
(いずれも内閣府男女共同参画局公式サイト「第5次基本計画策定専門調査会(第7回)」の資料1-1より引用)
変更された内容は、ユース(けそ注:この記事に載ってる「30を超えるユース団体が連携する「#男女共同参画ってなんですか」プロジェクトに携わる9名」のことだと思われる)の方の影響力も大きい。
就職活動中の学生に対するハラスメントを防止することや、インターネット上のハラスメントの対策などは、ユースの方のコメントも踏まえて取り入れられたものだ。
他にも、以下のような点が変更されている。
ー冒頭の基本的な方針を全面的に書き替え。メディアで報道される場合、記者も忙しいので文書の全体は読んでもらえない場合も多い。記事ではこの部分がまとめられることが多くなるだろうと見越して力を入れた。2019年のジェンダーギャップ指数が153か国中121位であることなど、政府にとって都合の悪いような内容も盛り込まれている。
ーこれまで文書中散り散りに書かれていた新型コロナウイルスの影響を1か所にまとめている。もちろん各方面にダメージがあったが、「女性への影響」の観点を示すため。
ーフリーランスの身分が守られていないことも問題ということで、フリーランスが安心して働く環境を整える旨も追記。
※ちなみに、白河さんいわく、「官僚は言いたいことを脚注に入れる」そうで、さきほどちらっと貼付した文書も、全体を見ると大量に脚注が入っております。
(変更点についてけそコメント)
私がけっこう感動したのは、「セクハラは重大な人権侵害」とか「痴漢は犯罪」ってことを、すぱっと明言してくれたこと!
この認識、社会に広まれ~。いたずら程度とか、コミュニケーション下手だからとか、そういう軽さで語られることが、もうないように!きちんと予防教育からできるように!
(この変更に対して津田さん)
私も政府の会議に参加したことがあるが、閣僚がまとめた素案が大きく変わることはめったにないので、これは珍しい。
(白河さん)
私もそう思ったが、政府の会議の普通が一般の方にとって「当たり前でしょ」ということはあるだろう。
今まで、このような会議でなんとなく「ジェンダー」という言葉が使いづらい雰囲気があったが、ユースの方は普通に使うので、文書中にも入れられるようになってきた。
いわゆるLGBTQの方についてまったく触れられていないことや、そもそも看板が「男女共同参画」だし…ということも、ユースの方は当然のこととして「なぜ?」と考える。
(けそコメント)
「男女〇〇」という名称には私もずっと違和感があったのですが、
いわゆるLGBTQの方のことについて話し合う会議体がなく、
どこで話し合うかまだ決まってない、と白河さんが仰っていてびっくり!
(白河さん)
そもそも、「男女共同参画」っていうのも苦し紛れに出てきた言葉。
「男女平等」という言葉を看板に掲げようとすると、「もう男女平等でしょ?なんでもう達成してることを目指すような言葉を使うの?」と言ってくる議員がいて通すことができなかったので、このような名称になったという背景がある。
(けそコメント)
はーーーーー???って思うけど、少しずつ…少しずつだね…!
(白河さん)
ただ、「自民党は全体がこういう考えだからな…」と大きな括りで語る人がいるけど、本当は自民党だって一枚岩じゃない。
橋本男女共同参画担当大臣が、積極的にかかわってくださっていることも大きい。
大臣は忙しいので、一般に委員による会議もあまり出席できないことが多いのだが、先日あった会議では3時間中2時間ほど出席してくださっていた。
今回議論している案は法律をつくったりする拘束力を持たないものだが、各省庁に積極的に働きかけていくということも言ってくださった。
性暴力の被害者の方に直接会ったりされたことなど、生の声を聴いたことが、大臣の気持ちに火をつけたと感じている。
(けそコメント)
まさに私、「自民党はほんと家父長的な価値観だよな…」って大きい主語で語っちゃってた!
そうだよね、大きい組織ほど、一枚岩じゃないよね…。
でも、これって実は希望かもしれない!
(自民党政権でも、悪い意味で保守的な日本を脱することが少しでもあるかもしれない、ってことだから))
(津田さん)
最近、閣僚の方とプライベートで会う機会があって、男女共同参画基本計画の件について話したら、「案を作るところまではいけても、法律をつくる議論の段階になったら自民党内で反対が出て、進展しにくくなるだろうね…」と返ってきた。
(これに対して、白河さん)
誰が反対していたのかがわかれば、それを踏まえて投票に行くこともできる。
市民の声の力が、今やっと届くところまで来たかも…?と思えるようになったから。
たしかに、案は案でしかない。
すぐに法律ができるわけではないし、必ず守らなければならないという拘束力があるものでもない。
でも、だからこそ、柔軟に盛り込みたいことを入れることができたと思う。
予算を決める際にもこの案が拠り所になるので、前進だと考えている。
==内容紹介終わり==
白河さんは何度も、「市民の声を直接聞くということは、議員さんにとってほんとに大きい。パブコメ・ユースの活動・Change.org等を利用した署名・フラワーデモ等、とっても影響力があったと思う」と話されていた(涙)。
選挙、よっぽどのことがない限りは絶対行こうと思って行ってるんだけど、
でも毎回ぜーんぜん番狂わせとかなくて、メディアの予想通りの結果になって、「これ私行く意味ある?やっぱ日本変わらないんじゃない、無理でしょこの地獄」と思うことばっかりだった。
今年は初めて、政治に関することで、個人が声を上げることには意味ある!って思えた年かも。
あ、あと。
私、選挙に行ったり、気になる件について署名したりはするんだけど、「そのあとどうなったか?」をあんまり追えてないんだよな…ということにも思い至った(パブコメも、出して満足してた)。
でもこれからは、自分に負担になりすぎない範囲で追っていけたらいいな。
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(性暴力関連の話題その1)
加害者であることを夫が自覚し、もう一度夫婦をやり直した人たちの話。
※この記事に書かれているDVの内容はなかなかきついので…、性暴力についてトラウマがあったりされたりする方は注意してください…。
「もう夫婦関係をやっていけない」と思う人が逃げられる環境をつくることが一番大切だと思う。でも、その手前で加害者が変われる可能性もあるかもしれない。
(まだ中学校の総合学習の時間てあったりするのかな?そういうところで、加害者の人が受けている支援の内容のエッセンスだけでも取り入れられたらいいと思うんだよなー…)
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(性暴力関連の話題その2)
性暴力を受けると何かを奪われた気持ちになっちゃうけど、自分の体はちゃんとここにある、何も奪われてないよって言ってくれる人。
文筆家の牧村朝子さんの、柔軟な考え方、かっこいいけど優しい言葉の使い方、でも言葉を過信しない感じが私は大好きで、昨日から彼女が配信してるラジオも聴き始めた。この回、牧村さんの包み込む力がほとばしっていて、胸に何かが満ちていく感じがした。傷を抱えてるけど誰にも話せてない方、牧村さんの声、おすすめです。
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最初の部門からどでかボリュームぶっとばしでしたが、続いては
ウィークエンドミュージック
のコーナー。
ディスったやつの家に薔薇の花束毎日送るって発想に、いつも勇気をもらう。
大森靖子ちゃんで『絶対彼女』。
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つづいては、おすすめフードや飲食文化について扱う、この部門。
漫画でベトナム料理を堪能じゃ!『リトル・ロータス』
今LINEマンガで40話が無料で一気に読める、ベトナム料理×ラブコメ漫画の『リトル・ロータス』が面白い!(40話一気読みは、10月31日まで)
ある日突然、「実はわし…ベトナムにも孫がいるんじゃ…」と祖父から明かされた大学生・俊介。とある事情から、祖父の代わりに「隠し孫」の様子を見に行くことになり、その子と話すうちにベトナムでベトナム料理屋を始めることになって…というお話。作者の西浦キオさんは、ご両親がベトナムの方だそうで、家で出てくる料理と漫画に描いた料理がリンクすることもあるんだとか。
『リトル・ロータス』第3巻より引用
(ご飯がおいしそうなのはもちろんのこと、はふはふ食べてるキャラたちがめっちゃかわいいんだよな…!)
地方による味付けの違いが知れたり、「ゲテモノ」も文化として見てみることができたり…。
漫画を通じて、ベトナム料理の面白さ・奥深さが体験できる!
(あと食文化の話ではないんだけど、ストリートチルドレンについてもとっても考えさせられる漫画だった。LINEマンガのコメント欄で、「1人だけ助けても根本的な解決にならないってよく言われるけど、みんなが1人ずつに手を伸ばしたら変わることもあるかもしれないよね」と書かれてる方がいて、私も考え方が変わった)
懐かしい雰囲気のシンプルで美しい絵や、優しい人たちばっかりが出てくるところも魅力の作品です。
天気が悪くてふさぎ込んじゃう日のお供に、ぜひ。
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最後の部門!
私の推しは、後ろでノリノリになってる人です。
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今週の『ウィークエンドけそ』、いかがでしたでしょうか?
この番組では、皆様からけそへの、褒め言葉・人生相談・質問をお受けしております。
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疲れちゃったら、白湯を飲むとお腹があったまっていいですよ~。ほこほこで生きてまいりましょう!
それでは、また来週!