コンテンツ月記(平成三十一年、睦月)
読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。
==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==
〜本〜
■ファクトフルネス\(^o^)/
世界のことに興味はあるけど、真面目な本を真面目に読むのは好きじゃない。
この本はすごい。本文が11章もあって、データの話がたくさん出てくるのに、優しくて、ユーモアがあって、生き生きしていた。書いた人が笑い、怒り、悲しむ様子がわかった。不思議な体験をさせてくれる本だった。
ちゃんとしたボリュームで感想が書きたい。
■鈍感な世界に生きる敏感な人たち
何もかもすべてあてはまるわけではないけど、私にはHSPのきらいがあるのだと思った。表面的な会話は好きじゃないし、一人の時間がすごく大切だし、怒ってる人が同じ部屋にいるとそれだけでとても落ち着かなくなる(これは、私の生育環境も影響しているとは思うが)
そういうきらいがある、と知ることでできることがある気がする。できないこともある自分を認識して、引き続き褒めていきたい。
■82年生まれ、キム・ジヨン
「どれでも、お母さんが作ったものよりはおいしいよ。お母さんは料理は上手じゃないもん。でも私たち、外で食べたり、出前をとったり、買ってきたもの食べたりしててもちゃんと元気に育ったわ」の台詞は、大きくコピーして駅に貼っておきたいですね。
妊娠したから出勤時間を遅らせることができるのに、「わー、いいなあ。これで朝、遅く出社できるんだね」と言った男性社員。うちの父ですか?
あとがきに、韓国社会の女性嫌悪は「不当に恵まれている」と言って攻撃する、とあったけど、これ、アラサーちゃんの、数百円安くされたくらいで女叩きの根拠になるなら今すぐレディースデーを廃止しろ!って漫画に、通じるよね。
淡々とした語り口だから記号みたいでするっと読めて、自分の人生のいろいろなシーンを思い出した。
■岡村靖幸 結婚への道 迷宮編
何人かの人が、(もう、経済的に自立してる女もなかなかいるわけで、家事をバリバリやってる男もいるわけでという前提で)今の時代の結婚は、だから愛情だけで結びついている、という話をしていて、シビアだな〜と思った。
結婚について考える上では、上野千鶴子さんの回がよかったな。性的な自由を放棄します!って宣言するのって、たしかに変だよな。その自由を互いに許しあった結婚は、じゃあ結婚じゃなくなるのか?という疑問が残った。(最近、この問ばっかりに着地するな)
文学的に好きなのは、壇蜜さんの回。この人はいちいち譬え話がうまい。相手に求める知性のレベルを「インドとインドネシアがちがうことぐらいわかっていれば、それでいい」とは、なかなか言われない。昔彼女が遺体修復士の仕事をしていたとは知らなかった。そんな彼女がたくさんの人の死を見て感じたこと、「みんな同じ匂いがして、おしまい」、は、詩のようだな、と思った。
〜漫画〜
■地獄楽(たぶん1?←LINE漫画で読んでる)
とにかく絵が美しい!全体のデザインもかっこいいし、キャラクターの造形も魅力的。気持ち悪いと美しいの近さについて考えさせられる絵。好きだな〜。
■フォーナイン〜僕とカノジョの637日〜(1〜2)
軍と死(1)←これはフォーナインの続編φ(..)
『82年生まれ、キム・ジヨン』読みたさに韓国熱が上がってて買った作品(キム・ジヨン、なんで電子書籍がないんじゃ〜でもこれ以上スマホ使ってたら目が死んでしまいそう。紙で買うか…→買った)。
私はソウルに一回だけ行ったことがあるのだけど、違う言語が使われてる東京のパラレルワールドみたいな場所だった(ソウルの人が東京に来たときは、東京がパラレルワールドになるんだろう)。そんな場所に住んでる若者が、こんな、第二次世界大戦中みたいな思いをして、徴兵されているのがファンタジーにしか感じられない。暴力はすぐ隣にあるんだぜ、って、冷たいナイフを頬に突き付けられたような気持ちになる。
大事な人を守るために徴兵されていくのに、大事な人に残された僅かな時間にそばにいられないとか、怒涛の理不尽。
圧倒的な暴力の前で、屈しないハンくんがすごすぎる。暴行を受ける先輩を彼はかばって、自らも暴行を受けることになるけれど、私が彼の立場なら絶対に傍観しかできない。正しくあろうとしてどんどん追い詰められていくハンくんを見ているのが辛い。でも、辛すぎて読んでしまう。
女の子の絵とかかわいくないのだけれど、そんなことはどうでもよくなるような、漫画力の高い作品。
■さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
才能がある人が寂しい気持ちになってる作品に、私は弱い。才能がある人、ちゃんと幸せになってくれよ〜!永田カビさんは大好きなので(エッセイ漫画を読んでて勝手にそう思ってる)、健康で幸せに生きてほしい。
昔、友達に幼少期の辛い経験を打ち明けられたとき、なんて言葉をかけたらいいかわからなかったけど、きっと抱きしめたら良かったんだよな。最近は、うまく言葉にできない時、でもあなたのこと大切だよって伝えたいとき、抱きしめるようにしてる。
フランスで評価されてるのは、フランスにも抱きしめられたい人がたくさんいるからかなあ?
■アラサーちゃん(6)
私にとってのアラサーちゃんは村上春樹作品と同じ位置づけで、読めば必ず面白いけど読まなくても生きていける、というものなのだけど(どうしても読まずには生きていかれないような漫画やら本も、世の中にはあるのだ。内容の貴賤は関係なく。そしてこの枠は人によって違うから、面白いネ☆)、峰なゆかさんの生き様に感謝しているので、お布施として買った(そんな買われ方、峰さんも嫌だろう)。
峰さんはものすごく読書家の方なんだな…というのが、彼女の漫画から伝わってくる。
セックスの話はできない人とも、子作りの話ならなんか昼間っからできる不思議など、今回も彼女の着眼点に脱帽。
テンションはポップなのに描かれてる内容はなかなかハードな巻であった(そこがよい)。