コンテンツ月記(平成三十一年、弥生)
読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。
==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==
〜本〜
■趣味で腹いっぱい
山崎ナオコーラさんの自信作だというのでわくわくしながら買ったのだけど(漫画に比べて小説は、よっぽど読みたいもの以外買わない)、ちょっと物足りなかった。
中に出てくる小太郎の感覚を借りれば、「少し刺激が足りない」なあと思った。もっと、さりげなく珍しい雰囲気のものが読みたい。私は甘いものを食べすぎているのかもしれない。とにかく今は物足りなく思う。
…いや、山崎さんは言葉もそうだけど考え方の新しさが面白い作家さんで、私はインターネットで「新しい」感覚に触れすぎて、もうちょっとやそっとの新しさでは動かなくなっているから、こう思うのか…?
山崎さんの書くものの好きなところは淡々としていて真面目なのにちょっと変なところで、それは今回もとてもよかったな、とは思う。
特にお気に入りの箇所、気になった箇所、いくつか。
「どんな種類の野菜でもいいから、何かしら、いびつな野菜を買って帰ってくれたら嬉しい」
(冒頭。好きな出だし。かわいい。)
「え?じゃあ、働くために勉強しているの?」
趣味に興じる人は、消費で経済を回しているし、 社会の雰囲気を面白くしているし、世の中の役に立っているんだな。
「連絡があったなら、すぐに電話をくれればよかったのに。そうしたら、何かしらごちそうにできたかも。肉じゃがにカレールーを落として、せめてカレーにしようか」
鞠子は腕を組む。
「肉じゃががいいよ。しかし、驚いたなあ」
肉じゃが「が」いいよと返す小太郎が好き。
あと、カレーがごちそうだという鞠子の感覚がかわいい。
でも、甘えちゃいけない理由って、僕にも上手く説明出来ない
単身赴趣味を希望する鞠子
(章のタイトル)
仕事のことは仕事仲間と関わって作って行けば良いと思うけれども、人間としては 私が支えるからさ、安心しな。ずっと、好きだよ
鞠子は終始偉そうで、でもかわいくて、妙な人間である(山崎さんの小説にはこういうタイプの人が結構多い)。
家に帰ってから、硯に墨汁を注ぎ、筆をとって、「働かないものも、どんどん食べろ」と半紙に書いた。
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