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東海村つどえるサロン3期 第2回ディレクターから学ぶ(2月10日開催) ーゲスト講師:鈴木高祥さん(株式会社カゼグミ)ー

みなさんこんにちは。T-projectです。2月10日に開催された つどえるサロン第3期 2回目のテーマは「ディレクターから学ぶ」

アイデアの出し方やワンランク上の企画の作り方をディレクター/ファシリテーターの株式会社カゼグミ鈴木高祥さんに伺いました。

ゲスト講師:鈴木高祥さん(株式会社カゼグミ)

ディレクター・ファシリテーターとして、県や市町村の関係人口創出/移住促進プロジェクトの企画や運営に携わってきた鈴木さん。実際の他自治体の例も交えながら、課題を解決するためのアプローチやアイデアの出し方、必要な情報整理のポイントをお話くださいます。

アイデアと企画は性質が違う」という根本の整理からスタートした今回のサロン。会場からは、つい混同しがちなポイントの指摘にはっとした声が上がりました。企画に落とし込む際には、アイデアと課題の紐付けがキーになるのだそう。

鈴木さん
アイデアとは課題に対するアプローチの手段。企画とはアイデアを具現化するための計画です。アイデアはあくまで発想なので、抽象的なイメージでも大丈夫。ただし企画は第三者から見える形にする必要があるものということは意識する必要があります」

意識しなければいけないのが、事象、問題、課題の整理。起こった事象に対して、原因を見極め、課題を設定する必要性です。あくまで表面的な結果である事象から、原因となる問題を突き詰め、課題を導き出すのだと鈴木さんは話します。その問題(=課題)を解決するためにやるべき事が企画の目的にあたるのだとか。


企画の際に、アイデアが浮かばないという悩みにも、アイデアはちょい足しで良いと鈴木さん。既存のものや、すでにある取り組みとの組み合わせに味付けをするのでも、十分なことも多いのだとか。

鈴木さん:
「ただし、ターゲットは具体的に設定してください。ターゲット(=困っている人)の細かなペルソナを設定し、その人の思想を考えることがアイデアを出す上で重要です。『例えば、東海村に住んで○○スーパーでパートタイムで働いている中学生の母。趣味は**で、休みの日は***のカフェや○○マルシェに行くのを楽しみにしている』など、細かなイメージを挙げて、その人のための企画をたてるのがコツです」


今回のサロンでは、マンダラートやマトリクスを使ったワークも実践し、アイデアから企画をまとめるためのコツも職員たちで学びました。講座のおわりに、良い企画の条件について鈴木さんはこう話します。

鈴木さん:
「良い企画の要素はいくつかありますが、そのうちのひとつには「社会に新しい価値を生み出している事」が挙げられます。表に登場する広報物のデザインやSNSなどの発信はもちろん大切な要素ではありますが、一番重要なのはコンテンツです社会に作用する良質なコンテンツの提供をめざしてもらえたら嬉しいですね」



デザイン相談

サロンの最後には、役場職員たちから、それぞれの業務で作成したチラシやポスタのデザインについての相談も。いくつか抜粋してお届けします。

お悩み1:
チラシに文字が多くなってしまう。同じ名称が繰り返し登場するのも見にくい気がする。

アイデア:記号を使用する、アイコンを作成して文字(名詞)の代わりに配置するのがおすすめ。文字情報以外で内容が分かれば紙がをすっきりはず。

お悩み2:
チラシがターゲットにスルーされてしまう/イベントの報告をWEBにアップしても認知されていない。

アイデア:伝えたいターゲットに合わせて、呼びかけの方法やトーンを使い分けると○。
WEBにアップする実施レポートは、PDFは読まれないため、SNSやブログなど読んでもらいやすいメディアを選択するのが良い

T-project 東海村つながるプロジェクト


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https://www.facebook.com/tokaimuraproject

予告】つながるトークvol.4は、2022年 3月11日に開催予定!
参加者&プレゼンテーターを募集します。
(詳細はまもなく上記FBページでご案内予定です)

主催:東海村役場



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